お好み夜話-Ver2

憂鬱、煩悶、屈辱の日々を思い出せ

固形物を絶って2日目、体調は悪くないし空腹感もさほど無い。

マラソンの参加賞のオマケでもらった青汁がたくさんあるのでそれを飲み、走った後はホットミルクにきな粉、不本意なのは栄養的には何の効果もないと思われる降圧剤などの薬を飲んでいること。

体重は1.5㎏ほどしか落ちていないが、体は軽いしファスティングをしてまだたったの5日目なのだ。


夜、何があったわけでもなく唐突に、すごく不機嫌に気持ちが落ち込み、何もかも嫌になり何もかも腹がたつ理不尽な怒りにとらわれた。

腹へりが極限に達したわけじゃなく、酒を飲んでない禁断症状でもありえず、かあちゃんとケンカしたわけでもない。

とにかく不機嫌、しかしいつも無愛想なオヤジと見られているから見た目は変わらず、話しをするとロクでもないことをほざいてしまいそうだから黙り、訳がわからん「ホリちゃん」とヘタレは声もかけられず、時間になったらとっとと店を閉めてしまった。

彼らには申し訳ないが、自分でも訳がわからん不機嫌で理不尽な落ち込みようで、どうすることもアイ キャン ノットだ・・・。

かあちゃんを先に帰し、ひとりで片ずけをして自宅に戻り、風呂にも入らず布団をひっかぶって寝てしまった。


翌朝、風が強いが走りに出た。

土手を西新井橋方面に進むと、真っすぐ進めないほどの強風に煽られキロ6分がやっと。

だが体感的にはキロ5分台で走っているつもりで、鼻水と涙が飛ばされ喘ぎ喘ぎ腕を振る。

そのとき突然、過去の辛い悔しい経験を思い出せと閃めく。

17歳の時、金もアテも帰る気持ちもさらさらなく自転車で四国を目指した最初の野宿で、夜露に濡れて震えたことを・・・。

北海道を目指し真っ暗な下北半島を最終のフェリー乗り場まで、泣きそうになりながらペダルを踏んだこと・・・。

フェリーを下りてから財布を盗まれたことに気づいて、途方にくれたこと・・・。

不動産の契約で、ヤクザまがいの金融屋に胸ぐら掴まれて壁に何度も叩きつけられたこと・・・。

六本木のパブの工事完了後に残金を受け取りにいって、タチの悪いオーナーから300万円の札束を床にぶちまけられ、屈辱に震えながら一枚一枚拾ったこと・・・。

はらわたが煮えくりかえるような恥ずかしきことの数々が脳裏にこみあがり、気がつけばペースが上がっていた。

なるほど、これはこれでメンタルに作用するわい。

あとでGPSウオッチの記録を見たら、キロ4分20秒😳あの強風の中を。

そうして汗をかいたらウソみたいにモヤモヤが消えた。

あのワケもない理不尽な怒りや懊悩、絶望感は何だったんだろう❓

そりゃ、人に言えないストレスや悩みが無いわけじゃなし、でもあの衝動的なまでの感情の昂ぶりはファスティングのせいなのか❓

いいんだか悪いんだか、明日から復食をして元に戻していく。

もうモチリンはクウゥ~とも鳴かない。

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