お好み夜話-Ver2

愛すべき蟒蛇の女王様

「フライング・ヒューマノイド⁉️


何気なく空を見上げたら、変なものが漂っているのをみつけて足を止めた。


昨夜テレビでやっていた超常現象やUFOの番組を、いい気持ちちゃんでさんざん扱き下ろしたのだが・・・。


んなバカな⁉️と謎の飛行物の方へ進んでいくと、グラウンドで何やら手探りしている人がいるのに気がついた。


な、なんだ、カイト、か🫤


よく見りゃわかるのに、まだ若干酒っ気が残っているのか?


汗を手で拭って足を早めた。



昨日の昼過ぎ、「チエさん」が我が家にご機嫌伺いに来てくれた。


先日かあちゃんが彼女と電話している傍らで、

「遊んでくれ〜、バカっ話ししたい〜」

と思わず叫んでしまったのだ。


まあ彼女もヒマじゃないから、キチンとオフの日を選んで来てくれたのだった。


「チエさん」はブログをはじめた167年前から度々登場している常連さんで、このオヤジに「モグマス」というニックネームをつけてくれたのは彼女だ。


そしてかつてはモグランポで勝手に結成した「東京蟒蛇倶楽部」に君臨した蟒蛇の女王様でもあった。


そんなわけで、せっかく「チエさん」が来てくれるのにシュワシュワの1本もなけりゃ申し訳ないと、病院へ行った帰りにこれなら👌と思う1本をお買い上げしておいた。



お互いの近況やら街の様子などを話して、何はともあれシュワシュワにしますかとグラスと冷えた「チンザノ」シャルドネの辛口を用意してシュポン🍾と開けた。


何十年ぶりかで飲んだ「チンザノ」は美味い😋


相手が「チエさん」だからということもあるし、クイクイといっちゃい話しもはずむ。


あっちが痛いこっちが変だと入退院を繰り返しているポンコツのくせに、かつての蟒蛇の女王様相手にペロッと1本空けてしまった。


昼間のスパークリングワインなんぞほんの前菜だが、反病人相手に遠慮している「チエさん」の返事をまたずに続いてもう1本を持ってくる。


料理用にしてもちょっとは旨いものと買ってあった赤ワインだったが、予想に反してけっこう美味しかった。


そうして2時が過ぎ3時が過ぎいい感じに夕方、だが節度のある現役の蟒蛇の女王様はグラスの赤い御神酒を飲み干し「さてと」モードに入る、すかさず「なんなら泊まってく」と常套句を口にすると、「遠慮しとく、這ってでも帰れる」とこれまた常套句を返される。


嗚呼久しぶり、こんな流れ😂


ありがとう「チエさん」🙏


くだらない話し、バカっ話しがいかに大切か身に沁みて感じている今日この頃、焦らず慌てず日常を取り戻していこうと強く思った次第。



そうして愛すべき蟒蛇の女王様はお帰りになり、まだ半分くらい残っている赤い御神酒をトポトポとグラスに注ぎ、けっきょく料理には一度も使うことなく空けてしまった。


そんな野郎が何が病気だ‼️どこの体調が悪い⁉️ただの酔っ払いジジイじゃないかよ‼️という声が各方面から聞こえてきそうでありますが、まあそんなもんです蟒蛇の成れの果ては😬



で、ただのカイトをフライング・ヒューマノイドと見誤ってしまうポンコツは、ささやかな贖罪と汗を流して4.6㎞余りを歩き回ったのでありました。


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