お好み夜話-Ver2

悪魔のようなNちゃん、FINAL!!(第24夜 2005-10-04 11:46)

  
「Nちゃん」は思い出したようにフラッとやって来る。

いつも9時30分を回った頃に電話が鳴り,座れるかどうかの確認をしてから来ることが多い。

その頃はたいていのお客様が移動する頃合いだ。
そんな時を見計らって来る「Nちゃん」は、けっこう話が込み入っていて、“飲みたいっ”ていう気持ちがありありなのだ。

多くの常連さんの嗅覚とでもいうか、タイミングのよさに驚かされるのだが、ひとしきり込み合った後、お客様が一斉に帰られた時に、ひょいと来店してくれるのだ。

そして
「なんだ、閑古鳥が鳴いてるね」
などと言い,貸し切り状態を満喫する。

「Nちゃん」は幼い頃関西に住んでいたとかで,明石焼を必ずオーダーする。
そして、生ビールやサワー類をガンガン飲む。
たいてい超ミニスカートの時が多いので,一人でカウンターに座っている男性には目の毒だ。

なぜ「Nちゃん」が悪魔かというと,彼女の重い(あるいはありえねぇー)話に、オヤジとかあちゃんが巻き込まれて,営業時間を大きく超え、午前2時、3時に店を閉めるということが多々あることと、その勢いのままオヤジは拉致されて、2、3軒ハシゴした揚げ句,朝の8時半くらいまで、得体の知れない彼女の縄張りでしこたま酒を飲まされ、完全に正体不明の状態で家までたどり着いたことが数度あるからだ。

それでも「Nちゃん」が愛すべき女性である証拠に、10年ちかくの長き春をともに過ごした彼氏と、このたび札幌の教会で式を挙げ、純白のウエディングドレスと目の醒めるょうなブルーのドレスに身を包んで、最高の笑顔で微笑んでいる写真を、今夜見せてくれたからだ。
「悪魔のようなNちゃん」が、天使になったようだったが・・・。

「Nちゃん」の彼氏は、腹筋が仮面ライダーのように割れているムキムキマンだったが、同棲し、そして晴れて結婚という課程をへて、いまじゃ10kgも体重が増え,ムチムチマンに変身してしまった。
恐ろしい・・・、やはり「Nちゃん」は悪魔なのか・・・。

それにしても、モグランポ開店から今日まで,何組の幸せなカップルを目にしたことだろう。
そういうことの積み重ねが、オヤジとかあちゃんの成長の糧でもあるのだろう。
「Nちゃん」のことをきっかけに、しみじみと思ってしまった。
だから、今夜はちょっと飲み足りないのであります・・・。


いやぁ、「悪魔のようなNちゃん」いやさ「ノリちゃん」よ、元気かいな ?
思えば長い付き合いになったね。
アナタも2児のママだもの、もうさすがに朝まで飲むなんて無理だよね。
でもあと10年も経てば、子供たちも手がかからなくなるし、その時まだその元気があるのなら、よろこんで朝までお付き合いしましょう。
いや、すでにオヤジはあの世にいってたりして・・・、んなこたぁないだろう・・・ないよな・・・、フン、あり得ません !!
とっからでもかかってきなさい。

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