ちゃっかりしなさい

オヤジはしっかりしているのだが、たまたま調子コキの声が聞き取れなかったため、ヤツが要求した酒とは違う銘柄を取り出してしまったのだ。

するとヤツは勝ち誇ったように、

「まったく、どこもかしこもポンコツなんだから、ちゃっかりしてくれよ‼️」

なんて言うのだった。

「ちゃっかり」⁉️

先日、新都知事のことを「そとぞえ」なんて言うくらいのヤカラだから、この程度のバカは可愛いもんなのだが、ヤツの不幸はその場に「投げちゃん」と友達の「ジャンプのリエちゃん」が居合わせたことだ。

彼女たちはかろうじて、箸が転んでもオカシイ世代だから、耳ざとくそれを聞きつけて素早く突っ込んだ。

「アンタこそちゃっかりしなさい‼︎ 」

「この、ちゃっかり者が‼︎ 」

さすがにムスメたちは回転がはやい、「ちゃっかり」の転用は当の本人よりも完璧だ。


外は深々と雪が降っていて冷えているが、カウンターは調子コキの「発言のひと言」でヒートアップした。

可哀想に、この男かつては「振り向けば女がいる」と豪語していたのに、ここ数年はすっかり落ち目の三度笠で、今夜がバレンタインデーということも知らず当然ひとつのチョコにもありついていない。

毎年用意するかあちゃんのお情けのチョコを押しいただき、オヤジに突っ込もうとして滑った己を恥じ入るのであった。

フン、歩くウィキペディアのオヤジを丸め込もうなんて、100年早いわ👊👊

かつて先代の ( 仙台の ) 調子コキ「バーバーくん」が無謀に戦いを挑んで、ケチョンケチョンにされて尻尾を巻いて「ゴメンTシャツ」を着た教訓を知るがいい。

とはいえ、数々の伝説とニックネームが増えるということは、まだまだキミが見捨てられていないという証しなのだ。

これに懲りず、さらに迷言とおバカ行動に精進して頂きたい👍

ちゃっかりしろー‼️