お好み夜話-Ver2

天草マラソン奮闘記

11月21日、朝8時。

快晴、気温20度、本渡運動公園陸上競技場。

スタート地点に立つ【シゲキ】の欲しい2人。

ウォーミングアップして、フィニッシュのイメージトレーニングもしちゃう師匠「auちゃんパパ」とマチューテ



この日のフルマラソン参加選手は1,329人、うち50歳代男子は254人、マチューテのようなメキシコ人も、【シゲキ】的な男もこの中にはいないようだ。

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スタート・天草太鼓 posted by (C)mogmas

人数がちょうどいいのか、スタート直後の混雑も特になく、すぐにペースをつかんでキロ5分40~50秒で1㎞地点を通過、もう少し押さえ気味の方がいいのかもしれないが、気持ちがいいのでこのまま快調に進む。

やがて約4キロの地点に最初の難関、本渡海水浴場の先の坂道があらわれ、帰りはこの坂が堪えるだろうと頷きあったが、それでもペースを落とすことなく上り下る。

海岸沿いの国道324号線を佐伊津から五和へ進むと、この時期なのにヒマワリが満開に咲いている畑があり、鮮やかな黄色に目を奪われつつ10㎞の給水所へ駆け込んだ。

水やスポーツドリンクの他に、チョコ・バナナ・みかん・梅干などと一緒に、名物の南蛮羊羹と、かあちゃんがぜひ食べろと言っていた黒まんもあったので、ひょいと取って口に放り込む。

ダラダラ坂を上り詰めると視界がひらけ、ほんの先の海に亀島が浮かぶ若宮海水浴場が現れる。

なんでも清水國明の別荘がこの亀島にあるらしく、子供たちとキャンプをしたりするんだそうな。

午後になって潮が引いてくると、亀島までは歩いて渡れるのだ。

折り返して来るのに時間がかかると、亀島が陸続きになっているかもしれないが、なにこのペースなら大丈夫だろう。

約14㎞地点の鬼池港を過ぎると、右手の海の先に島原半島と雲仙普賢岳がぼんやりと見えてくる。

「auちゃんパパ」と写メを撮りあっていると、後ろのランナーから「楽しそうだなぁ」と言う声が聞こえてきた。

そうです、楽しいんです。

スタートからずっと【シゲキ】的な笑みが顔に張り付いたまま、遠藤の声援にも応え、20㎞地点を通過してもまだ、胸も脚も余裕があった。

タイムは「諏訪湖マラソン」の時とほぼ同じ2時間6分ほど、いいペースだ。

通詞島の先の折り返し地点の手前で、師匠「auちゃんパパ」がテーピングを直すため少し離れるが、すぐに追いついてきて再び並走してくれるマチューテ


彼はこれまでに14回フルマラソンに完走し、初フルのマチューテと共に15回目のチャレンジがこの天草。

しかし、実業団時代に故障した脚に突然痛みが襲うというハンデをかかえている。

まあでもビギナーのマチューテのペース程度では、それほどの・・・・・・・・・・・・・

約27㎞地点、引坂。

最初の魔がおとずれる

息が上がりだした  給水所が恋しい  向かい風が汗を吹き飛ばし、気持ちがいいのだがその抵抗感に手こずる。  それでも脚を緩めないで進む。

師匠が気遣い、ときどきこちらの様子を伺ってくれるのが申し訳ない、

沿道で鍋を叩き、旗を振って応援くれる地元のおばあちゃんたち、ハイテンションでハイタッチを求めてくる若い娘たち、手を叩いて声援をくれるお母さんたちに、【シゲキ】的に笑って応え、気力を維持しながら走る。

給水所の水は海洋深層水のようで、最初はいいのだが、塩っぽくて温くて、いささか閉口していたところへ、個人の方が、なんとコーラの給水所を設けてくれていて、思わず飛びついた。

折り返し30㎞地点、鬼池港通過。

若宮大橋の坂がキツイ

スタートから起動していたRun&Walkのため、携帯のバッテリーが無くなり、ピーッと悲しげな音を立て沈黙した


しかしこのあたりまで来ると、抜かれるよりも抜くほうが多くなって、ランナーの列もまばらになることもあり、師匠「auちゃんパパ」とふたりだけで走っているような場面もあった。

35㎞地点、タイムは3時間30分 や、や、や、このままいけば4時間切りも夢じゃないぞマチューテ

と、思うのが素人の浅はかさ・・・・・・・・・・・・・・・

地獄は37㎞地点でお出迎え

両腿の裏側にピチィーッ!!と痛みが走り、給水所で脚が固まってしまった。

ふと見ると、師匠「auちゃんパパ」にも異変が

たまらんふたりは、ストレッチして気息を整えるが、一度おとずれた痛みは容易には去らず、最後の難関の坂道の手前近くまでそろそろと歩む。

気がつけば多くのランナーがウォーキング大会みたいな有り様で、息荒く汗みどろのうつむき加減。

師匠が、こんなときだからこそ顎を上げて前を見て走りましょうと、ラストの頑張りにアドバイス。

あと三つほど橋を渡ればゴールは目前、ムチを入れろ野郎ども

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ゴール寸前 posted by (C)mogmas

フィニッシュ地点まで走り込み、お約束の両手を上げて笑顔でゴール

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完走証をもらう posted by (C)mogmas

記録、4時間25分06秒。

部門順位 120位。  総合順位 539位。

世界記録の2時間3分59秒には死んでも追いつかないけれど、初のフルマラソンで公約通りの記録を出せて満足なマチューテ。

これもすべて一緒に走ってくれた師匠「auちゃんパパ」のおかげであります。

彼がいなかったら、とっくに心が折れて歩いていたかもしれず、言葉では言い尽くせないくらい感謝している。



で、これまたお約束の【シゲキ】的な一枚。

この直後、マッサージを待っているあいだに両足がつって、座ってられないマチューてでありました


5年後、第10回大会にリベンジすることを約して、会場をあとにした。

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