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気まぐれな天草の天気はその直後に晴れ、気温が上がってきた。
だがそれも一瞬で、再び雨が降り風が吹き荒れる。
海岸沿いはさぞや風が強よかろう、アップダウンが繰り返されるコースに、師匠の痛めた足が悲鳴を上げているかもしれない。
目標タイムの3時間15分が過ぎ、半を回り、もうサブ3.5はなくなった。
同時スタートのハーフマラソンの遅いランナーはまだゴールし続け、フルマラソンのランナーがそれを追い抜いて続々ゴールしてくる。
突然大粒の雨がパラつき、応援の人たちの傘がいっせいに花を咲かす。
スタートしてから3時間40分、そろそろ師匠が雨を引き連れて戻ってくるだろう。
来た ‼︎
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思ったほどダメージはなさそうだが・・・・
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ゴール。 タイムは3時間46分01秒。
足を引きずりながら着替えに行った師匠を待っている間に、天草マラソンのお楽しみの「餅投げ」に参加。
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これは文字通り餅を投げるもので、天草ではよく建て前などの時に行われる行事で、ここでは袋に入れられた紅白の餅の中に色々な商品の券が入っている。
それをみんなで取り合う、というより奪い合うのである。
オヤジとかあちゃんでずいぶん餅をGETし、お菓子などを貰った。
戻ってきた師匠、ちょっとした拍子に足がつり固まってしまう。
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もはや師匠ではなく、足の不自由な雨男だ。
おじいちゃん大丈夫? と、傘を杖代わりに歩く雨男を揶揄しながら、オヤジたちは天草空港から福岡へ、かあちゃんは実家に戻ってばあちゃん孝行。
博多に到着したら、雨こそ降ってないが強い風と寒気。
それでもぜったい行きたいと、雨男のおじいちゃんが言い張るので、中洲の屋台へ。
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日曜日は休んでいる屋台が多いが、川沿いのこの一帯は屋台の灯がともっている。
お目当ての屋台「司」に入り、明太子の天ぷらやフグの網焼き、串ものをアテに焼酎を飲み、うっとおしいミーハーのお兄ちゃんたちがいなくなったのを見はからい、ママさんと裏話しなどして屋台を満喫。
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長居はせず二軒目へ。
だが二軒目は店選びにミスり、ビールを一杯飲んだだけで腰を上げ、このさいだからと天神まで歩いて三軒目へ。
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大将の娘さんの笑顔に誘われ、今度は長く落ち着く。
少食の酔っぱらいの雨男だが、餃子に焼きラーメンに博多ラーメンなどなど、腹いっぱいに喰いかつ飲み幸せ気分。
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午前0時ごろホテルに戻ってきたが、昨日も今日も1万5千歩以上も歩きリハビリには充分過ぎるほど。
天草で200を超えた血圧も、降圧剤のおかげか酒のおかげか、寝る前に測定したら132にまで下がり、120から130止まりでまったく下がらなかった下の血圧も76まで落ちていてビックリ。
なんとか死にそうな状態は脱したか?
だがここで調子こいては元も子もない。
バッカスの神に感謝して、博多の夜に爆睡した。