紙の本とは違う妙な感覚を楽しみながらも、ド老眼の目には画面が小さすぎて、長く読んでいると頭がクラクラしてしまうこともあった。
しかしそれがiPad2になったら、もう快適という他ない。
主に読んでいるのは「青空文庫」という、国内の著作権が消滅、または著作権は消滅していないものの著作権者が許諾した文学作品を収集・公開しているインターネット上の電子図書館からダウンロードした作品だ。
本屋さんでも図書館でもお目にかかれない、「直木三十五」の「近藤勇と科学」とか「ロボットとベッドの重量」なんて小説や、「芥川竜之介」の「あばばばば」、「海野十三」の「宇宙戦隊」、「小栗虫太郎」の「人外魔境」シリーズ、「押川春浪」の「海底軍艦」、「北大路魯山人」の「だしの取り方」、「夢野久作」の「ビール会社征伐」、「林不忘」の「丹下左膳」シリーズ、「種田山頭火」の「行乞記」などなど、ちょっと昔なら神田の古本屋街を回って収拾せざるを得ないような作品群が無料で読めるのだ。
他にも「エドガー・アラン・ポーの「アッシャー家の崩壊」やら「モルグ街の殺人事件」、「シェリー・メアリー」の「フランケンシュタイン」などなど、海外の作家の押さえとかなきゃいけない作品も収録されていて、片っ端からダウンロードした作品群で、我がiPad2は持ち歩ける図書館状態だ。
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しかし紙の本は絶対なくなってはいけないし、わざわざ本を解体してスキャナーで読み込み、PDF化する「自炊」というヘンな行為はする気もないが、雑誌やビジネス書などは電子化してもらいたいと思う。
今までは無料のものしかダウンロードしていなかったが、先日はじめて有料の電子書籍をダウンロードしてしまった。
順天堂大学医学部の「小林弘幸」教授の著書「なぜ、「これ」は健康にいいのか ? 」という本だ。
4年前に調子が悪くなったとき、ひたすらこういう関係の本を読みまくり、それで自分なりに納得して最悪の状態から脱した経緯があったが、この本は「自律神経のコントロールが体の免疫力を最大限に引き出すことを、医学的に解き明かした画期的な書」とあり、どうしても読みたくなってしまったのだ。
しっかり読んで理解して、いまだに自律神経の薬に頼っているかあちゃんを、薬から開放してやりたいと思っている。
電子書籍、使ってみると便利だ
で、またまた睡眠時間が削られていくのである