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お好み夜話-Ver2

長〜い始まりの1日

陽射しは暑く首すじを汗が伝う。


階段を下り日影に入るとひんやりし、風はすっかり秋の涼しさ。


土手から堀切駅の跨線橋を渡り、裏道を進んで墨堤通りを横切り、首都高速6号向島線の下の遊歩道を白鬚橋へ向かう。


これまでに何百回も歩き走ったルートだが、足が重く上がらず、意識しないとすぐにノロノロ歩いてしまう。


23日の入院ですんだのに、またすっかり体力が落ちてしまっている。



女子医大の行き帰りに乗った都営地下鉄の中吊りに「いわきサンシャインマラソン」の募集広告があり、それを見てチクッと心がさわぐ。


走りたかった大会だ。


半ば計画していた大会だったが、いろいろあって実現しなかった。


今や5㎞、いや2㎞の部でもまともに走れない有様だし、フルなんて夢のまた夢だ。


コロナも終息してきて、各地の市民マラソンのランナー募集がメールでしょっ中くるようになったが、サッと見て削除してしまう。


今年中に少しは走れるようになるだろうか?



もう腹の中にステントは入っていないし、リハビリキッチンだけでは筋肉はつかないし、腹筋を上半身を引き締めないとブヨブヨのお腹になっちまう。


だからまた振り出しに戻ってひたすら歩き、ひたすら歩いたあげく走れるようになるためにも、やはり腹筋がキモだ。



白鬚橋を渡って汐入公園に入ると、イヤホンで文化放送が10時を告げた。


78年前まではこの時間、オヤジが走っている時、かあちゃんは買い物をしたり店で仕込みをしていたりした。


お昼を2人で食べて3時ごろになると、オヤジは先に店に行って開店準備をし、かあちゃんは小僧の夕飯を作ってから店にやってくる。


ランニングを始めてから少なくとも10年は続けてきた日常をまた取り戻せるだろうか?


汐入大橋を渡ってアプリの距離を見ると5.6㎞、キロ5分で走れば20分程度のルートを1時間半以上歩いた。



先は長い、長くあってほしいが、一筋縄ではいかないことは覚悟している。


ゆっくり、飽きずに、進むしかない。


明日から10月だ。


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