平日だというのに。ハイカーの中高年や山ガールが並び、バスは満員。
バスの乗客は全員、滝本駅からケーブルカーに乗り換える。
ここまではずっとスイカやパスモが使えるので便利だが、オートチャージはできないので事前にチャージしておきたい。
急勾配をケーブルカーが上る。
6分ほどで御岳山駅に到着、参道を早足で歩いて武蔵御嶽神社を目指す。
ずっと舗装されているので歩きやすいが、けっこうな上り坂もあり、国の天然記念物で樹齢1000年の「神代けやき」を写メに撮りつつ一息いれる。
お土産物屋の間を抜け神社の入口へ。
鳥居をくぐって階段を上がると、山岳信仰のたくさんの石碑が立っているが、脇の急坂を上り標高929mの武蔵御嶽神社に。
境内をぐるっと見て回り、今度は階段を下り、水分補給をしてGPSをオンにした。
一緒にケーブルカーに乗ってきたハイカーや山ガールがようやく上ってきた道を下り、土産物屋の脇を日の出山方面へ。
しばらく舗装路の急坂が続くが、やがて木々に囲まれた細い山道になる。
気温はもう24度ほどもあるが木陰は涼しく、おばさんグループがのんびり歩くのを追いぬくと、岩がむき出しになった道に出た。
転ばないようにゆっくりと走る。
静寂の中、ときおり山鳥の鳴き声が響く。
ゆるやかな下り坂はほんのわずか、鳥居をくぐればなかなかハードな上り坂になる。
さいきん出没したらしく、道標に何箇所か張り紙がしてあるが、遭遇してしまったらどうやって戦おうかと考える。
鬱蒼とした山の中、まだただの一人ともすれ違わず、丸太や石の階段に喘ぐ。
ほどなく標高902mの日の出山山頂に到着。
曇ってきて景色はあまりよくない。
汗を拭き水分補給して、休むまもなく下る。
ここからはひたすら下る快適なトレイルが待ってるかと思いきや、ヘビのようにのたくり絡みつく木の根が階段状になっただらだら坂で、ほんとうに注意しないと足を引っ掛けそうで、とてもまともには走れない。
そんな道の途中で、逆から登ってきてひと休みしているハイカーとすれ違う。
山のあいさつを交わすのは何年ぶりだろう。
しばらくやっかいな道を下り、ようやく快適なトレイルに入った。
「木枯し紋次郎」が歩いてそうな山道を、少しペースをあげてゆく。
高峰山から梅ノ木峠へ、道はいったん工事車両の通る舗装路に出るが、ふたたび昼なお薄暗い山道へ。
第二次大戦の四式重爆撃機「飛龍」の墜落した現場を通り過ぎ、
さらに道は下ってゆく。
647mの三室山を過ぎ、杉木立の中に小さく佇む巌ノ金比羅神社を通り過ぎた時、上空で雷がゴロゴロと鳴り出した。
木々に遮られて雲行きはよく見えないが、不穏な雰囲気が急がせる。
根っ子の急階段を飛び降りるように下り、細道の急カープを慎重に曲がり、やがて道標もない獣道のような森に。
御嶽駅のビジターセンターで簡単なイラストマップを貰ってきたが、よほどのうつけ者でない限り見失うことはない程度に道標があり、それがなくなり代わりに樹の幹に白いラインが引かれている。
それを目印に進めばいいのだ。
しかしのたうつ木の根っ子は厄介で、なんども引っかかりそうになった。
ゴロゴロとカミナリ様が上空を追いかけてくる。
こんなところで降られたら、滑ってしょうがない、とっとと下るかっ・・・・、転んだ
膝と肘をすりむいたが、たいしたことはない。
土を払って、ひたすら下る。
突然左手にフェンスが現れ、ゴルフ場だとわかる。
ということはゴールは近い、普通に歩いて3時間30分ほどの道のりを、2時間ちょっとで走破した。
鳥居をくぐれはトレイルは終わり、梅の公園を経て吉野街道に出る。
多摩川の橋を渡れば、ゴールのJR日向和田駅だ。
駅についたら、遠くでカミナリ様が悔しそうにゴロゴロと鳴り、天気雨が降ってきた。
残念でした、晴れ男の逃げ切り勝利だ
10㎞ちょいの道のりだったが、平地の20㎞に相当するだろう、なかなかいい汗をかいた。
通勤圏内の東京都なのに、豊かな自然が堪能できるので、また次回は違うルートを走ってみたい。
ウェアのまま青梅線を4駅もどり、河辺の駅前のビルの中にある天然温泉「梅の湯」でサッパリ。
風呂から出たらメールが入っていて、なんと
「第3回大阪マラソン」の当選通知だった
やったぜ去年は外れたけれど、今年はチームで出場できる。
やっぱり秋は勝負だ
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