彼は一応向学心はあるのだが、絶句して屁をたれてしまうほど物知らずで、おまけに盆暮れが同時に来たような調子コキなので、会話の途中で何度も「うるさい !!」と諌めなければならない。
だが決して軽蔑したり、卑下しているわけではなく、寛容と慈愛を持ってこの馬鹿野郎とお付き合いさせてもらっている。
そして本日、このまれに見る馬鹿野郎が、とうとう生誕35年を迎え、おっさんの領域に入ってきたので、その記念として7年前の記録をここにあらためて記す。
誕生日おめでとう。
『 ♪ バカは死ななきゃ、 治ら~なぁい~ ♪
たぶん、mixi史上最悪のデジタル音痴が、オヤジの招待で参戦してしまった。
このデジタル音痴は、鼻っ柱は人一倍強く、昭和の香りを色濃く漂わせ、崖っぷちに立たされようとも一歩も引かない負けん気の強さと、スジを通すことは「兵隊ヤクザ」の大宮並の硬骨漢で、しかしオヤジたちから見ると甘えん坊でもあり、女の好みは生意気にも「幸薄い」女だと言う。
彼のデジタル音痴を目の当りにしたオヤジは、最初から調子こかないように、彼がデジタル音痴だと言われる所以を、再度ここで披露してやろうと思う。
デジタル音痴の「浅草歌瑠男」は、その日初めて手にしたHDDムービーの使用法を訊くべく、物知りな、神のごとく知識豊富なオヤジに教えを乞おうとやってきた。
動画というものを撮影したことがないド素人には、なんでもいいからまず映像を撮ってみたらと、やさしく諭すオヤジの目の前で、緊張の面持ちの「浅草歌瑠男」はカメラを構え、なんとまったく動かない自分の煙草の箱をジッと撮影したのである。
ちょいと目を離した隙の愚かな行為に唖然としながらも、じつにやさしいオヤジは、
「動きのあるものを撮影してごらん」
と辛抱強く微笑んだ。
すると「浅草歌瑠男」は何を思ったか、自分の左手にカメラを向け、グー、チョキ、パー、を真剣に撮っているのである。
こいつは、アホかと、さらにアホかと、オヤジは屁が漏れるほど脱力してしまったのである。
その男が・・・、とほほ、その男が、よりによってデジタルの場で、発信できるようになるとは・・・。
世の中って、なんてユビキタス。
ま、人差し指入力の、日本語だって知りもしないヤツが、パソコンの変換機能に頼って、ガッ、ハッ、ハッ、みたいな文章を垂れ流す程度でしょうが、危険な、放送禁止に匹敵する毒ガスをまき散らす可能性もあるので、みなさん注意してください。
そして、もし「浅草歌瑠男」が暴走し始めたら、すぐにオヤジにご一報を願います。
速やかに沖縄帰りの刺客を送り込み、「浅草歌瑠男」の息の根を止めて、泡盛漬けにしてやります。
えっ、その前にお前が泡盛漬けになってるじゃないかって。
いえいえ、わたしは、泡盛だけじゃないですよ。
だって、ゆうべは蕎麦焼酎も麦焼酎も飲んじゃいましたから。
なんか文句あります ?
「浅草歌瑠男」の正体 ?
そりゃもう、おなじみの皆様にはお見通しでございますよ。
ん、だべ ? 』
とまあこんな感じで、これがギャグだったら彼は天才だと思うが、さにあらず。
しかしもはやmixiだけではなく、iPhoneを愛用し、Facebookで発信し、妻を娶り(幸薄いひとではない。可愛い奥さんだ)、一国一城の主になってしまった。
そんなおっさんの領域に入った一丁前の男を、馬鹿野郎呼ばわりは失礼だとお思いでしょうが、これはオヤジの大賛辞なのだと知っていただきたい。
7年前のあ然とする馬鹿野郎ぶりを戒めとして、今後も仕事と家庭に精進してもらいたい。
重ねて誕生日おめでとう。
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