お好み夜話-Ver2

前略 ヨシヨくん

桜は散りだしていますが、土手の河原のタンポポは今を盛りに咲き誇っております。

せっかく咲いているタンポポを踏んで歩くのはどうかと思って、ポンポン飛んで避けて走ったら、すっかり息が切れてしまいました。



前略ヨシヨくん、先日は店に来てくれてありがとう。

昨年の移植手術の前に会ったきりだから、半年ぶりでありますか。

お互い無事でなによりだけど、今後も油断ならないわけで・・・。

ヨシヨくんとはかれこれ45年のお付き合い、若い頃はバカもやったし、恥ずかしきことの数々も今では懐かしく、今後あと何回酒を酌み交わすことができるかとしみじみしたりもするわけで・・・。


さて、先日ヨシヨくんが店に入ってきたとき、失礼ながらワテクシは「ハッ」としてしまいました。

アナタの背がさらに丸まっていたからです。

歳を感じる第一印象のひとつは、背を丸めたジジイ歩きだと思うわけで、それは田舎のとっつぁんがするような大きなウエストポーチを腹の前にしていることと相まって、余計にそういう印象をあたえていると思われ・・・。

前略ヨシヨくん、余計なお世話と聞き捨てられることを承知で申し上げますが、あのウエストポーチをせめて腰に回すとか、背に背負うリュックにすれば少しは姿勢が良くなると思うわけで・・・。

アナタの記憶力が素晴らしいのはワテクシだけでなく、ミヤザキくんもタゴくんも認めるところであるのですから、背を伸ばして若見えして頂きたく老婆心ながら申し上げる次第であります。


前略ミヤザキくん、先日は楽しい時をありがとう。

アナタとは一時期横浜の借家で同じ釜のメシを食った仲ですが、あんなに相撲好きだったとは、この45年間まったく知りませんでした。

ワテクシの役満マットで徹マンをしている時、爺さんの形見の灰皿「吉葉山」が仕切りをしているその尻にタバコを押しつけて消しているのを見ていたので、あれほど相撲蘊蓄をいう男だとはツユほども思わなかったわけで。

当時は相撲好きを明かすのは恥ずかしかったとのことですが、なあに、裸の大男好きも裸のオネエちゃん好きも変わりゃしませんて、ハッケヨイ😝


前略タゴくん、先日は「快気祝い」など頂きありがとうございます。

でもアナタも気づいたように「快気祝い」は本来こちらがお渡しするもので、何も考えていなかったワテクシが恥いるばかりであります。

アナタも腎臓を一つ取ったというのに元気で現役で仕事をしているのを見て、かあちゃんも安心をもらったようなものです。

かあちゃんの手を取り「ボクたちはおんなじだね」とニヤけましたが、そのセリフはアナタが来る1時間前にワテクシは読んでいたわけで😏

45年前のアナタのあんなことやこんなことは飲みの席では定番なので、今後もそれは続くことでしょう、できる限り現役でいてください。



あらためて、昭和の悪友たち、生存確認に来ていただき感謝ですm(_ _)m

次回会える時まで、ご無事で💪

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