この2日間何にもしないに等しかった。
もちろん仕入れも仕事もしていたが心ここに在らずな感じで、ちょっと暇さえあれば本を読んでいた。
「ステイーブン・キング」の「11/22/63」だ。
2013年に単行本で刊行された時から気になっていたのだが、なぜかタイミングが悪かったりして読む機会が遠ざかり、つい先日上・中・下に3分冊にされた文庫本の上を買って、暇なときに読もうと店に置いていたのだ。
それを日曜日から読みはじめ、仕事が暇だったせいで一気に読み上げ、止まらなくなって翌日本屋に行って中と下を買ってこれまたやめられず今朝までかかって全部読み終えた。
う~ん、さすがキング、やめられない止まらない、だ。
なぜこの本を読みたかったかというと、1963年11月22日にタイムトラベルしてケネディ暗殺を阻止するという話だったからだ。
ま、それだけだとよくある時間旅行ものと思われそうだが、そこは巨匠「スティーブン・キング」、自身のヒット作「IT」の舞台、恐怖のデリーを通過点にして、1963年にはいきなり行けず、まず1958年のアメリカからスタートしなければならないという制約を設け、過去の人々との交流・生活・そして恋愛、それらを振り切り使命を果たす平凡な英語教師の苦悩と戦いを描いている。
その中でキングの主張「リー・ハーヴェイ・オズワルド」の単独犯行説は、数々の陰謀論、特に「魔法の銃弾」=「証拠物件CE(Warren Commission Exhibit) 399」などないと説得力を持たせてくれる。
かつて昭和の良い子だった頃、少年マガジンで連載されていた「ジョン・F・ケネディ」の物語を読んでJFKという人に興味を持ち、その後「ザプルーダー・フィルム」で暗殺シーンをみて衝撃を受け、以後ケネディ暗殺の「真実」(アメリカっちゅう国は恐ろしいと思った)というものに興味を抱き続けてきた。
昨年入院中に「落合信彦」の「二〇三九年の真実」を読み返してみて、若い頃とは違う感想を持った。
昔は情報量が少なかったからなぁ・・・、今じゃ「落合信彦」(あのウラナリみたいな落合陽一が息子だって!(◎_◎;)の「20世紀最後の真実」と同様ファンタジーに思えるほどで、また映画「JFK」「NIXON」「FROST×NIXON」「J・エドガー」「THE FOG OF WAR」などを連続してみて、確かに政治と軍・産複合体の裏はあるだろうが、陰謀説にすがりたい通俗な心理もあるが、狂信者の単独犯行の裏には巨大な陰謀があると思いたくなっちゃうのも仕方がないが、まあUFOとかエイリアンとかと同じレベルなんだろうなぁ。
日本のテレビなんかじゃ未だに陰謀説に偏ったケネディ暗殺を垂れ流してるものなぁ。
アメリカじゃもう「魔法の銃弾」なんてお笑いレベルだと聞くし、案外キングの主張が真実を言い当てているんじゃないかねぇ。
これからもケネディ暗殺にまつわるお話しはいっぱい出てくるだろうが、もうさすがに「2039年」まで待たなくてもいいや、という気持ちになってきた。
それにしても「ステイーブン・キング」おそるべし、また次の読みたくなっちまったぜ🤔
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