お好み夜話-Ver2

風が吹けば桶屋が儲かる・・・

ちょっぴり長い連休にゴールデンウィークなんて名前を付けてしまったものだから、こんな時期にはとてもゴールデンなどと言い難く、ステイホームなんて言われもそうはいかないない人もたくさんいるわけで、痛し痒しの立場の人は逆に忙しかったりする。

必要な荷物を運んでくれた宅配便のお兄さんが、

「もうヘロヘロですよ」

と汗をぬぐった。

ここへ来て依頼が増えているのに仕事を休まざるを得ない人も増えて休むに休めず、荷物を運んだ先でウイルスも運んで来たかのような邪険な対応をする人もいたりで、疲れきっている上の連休突入。

風が吹けば桶屋が儲かるというが、けっして嬉しい稼ぎではないのに、心無いことを言う人は江戸の昔からいたということで、貧しい優越感と乏しい想像力はどんなにデジタルが発達しても治らない。


さて金曜日、当たり前の連休ではない自粛週間、世が世なら8連休や9連休の人たちが大移動するこの期間、どれだけの人が我慢できるか?ブチ切れるか?

夜の街はこれまでよりさらに閑散として、まるで夜明け前の静謐のよう。

近所のキャバクラは入口の電気を消しあたかも自粛の程で営業中、呼び込みがポッキリポッキリと酔っ払ったお兄ちゃんを誘い込み濃厚接触を煽る。

まあどんな商売でも自粛自粛の同調圧力をかけといて保証なしじゃ、頑張って死ね‼と言われてるようなもんだけど、根拠のない自信でひと時の快楽を求める人を受け入れるにはそれなりのリスクもあろう。

しかしそのキャバクラで感染者がでたら、店の前を避けて遠回りしたくなるのは人情だ。

イヤだなぁ、この連休を我慢しないバカヤロウは後を絶たないだろうし、人間様に都合よく連休明けにコロナが収まるわきゃあないのに、アホ晋三一派は何してんだろう⁉


土日はさらに閑散として、昼間はやはり行き交う人が多かったものの、店内で飲食の人はゼロ😑

それでもお持ち帰りとUber Eatsが数件あったからマシで、木曜日のような完全ゼロはなかったのが小さな幸い。

入り口の扉を開けてテーブルを出し、残りわずかなご当地カレーを値段を下げて出したら、毎日少しづつ買ってくださる人もいて、こんな店があったんだぁ、というわずかな認知になったかも。



そして本日、お昼から店を開けるとまたカレーが売れ、Uberが続き、でも長丁場だから途中本を読んでいて落ち、本を落として目覚めるというお茶引き状態もありながらも、ここ数日で一番マシな日だった。

仕入れや仕込みを抑えていることもあるが、なんとかこれまで食品ロスを出していなかったのに、明日は思いっきり出ちゃうかもしれない!(◎_◎;)

何がって、生ビールだよ・・・。

飲む人が圧倒的に少ない上に、生ビールは飲んでも1杯だし、それでも開けないわけにはいかず、わずかばかり出てお掃除ビールの1杯も含めたとしてもまだ残りはたっぷりあるわけで・・・。

食品衛生責任者として店主として、これ以上時間が経った樽生を平気の面でお客様に出すことはできず、明日もし生ビールが出なかったら、責任上自ら処分するしかないのだ。

しかしひと頃みたいにクジラのようにビールをガバガバ飲める歳でも体でもなし、泣く泣く捨てることも止むを得ないことになるかも・・・。

こんな時期だから素敵なビール飲みに声をかけることも憚られ、自ら責任をとって飲むしかないか・・・。

こうなったらコロナ憎しでベロベロになるまで飲んでやるか( ̄◇ ̄;)

嗚呼、小商いはつれぇよ・・・。

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