お好み夜話-Ver2

予想も予報もあてにならない

「かすみがうらマラソン」当日、現地は予報と違って曇り。

晴れ女の「むっちゃん」がよんどころない事情で参加できなくなり、雨男の師匠と晴れ男のオヤジの一騎打ちになったが、どうやら午後からは雨が降りそうだ。

10マイルの小僧は9時20分にスタート、目標タイムは1時間40分台ということだが、かんかん照りじゃないから達成できないタイムじゃない。

一方初マラソンの競輪選手「ヤマちゃん」は、先日鎖骨のボルトを外す手術をした上に足に疲労骨折があるということで、どこでリタイアするかという算段をしている。

まあ3日後にレースだというから無理せず歩けと言い、2万人近いランナーが整列し始めた道路へ出た。

オヤジは6分30秒のペースを守ることだけを考えていたが、2月の京都、3月の徳島に続いて3カ月連続フルという無謀な挑戦をする師匠は、どこで脚の痛みが出るかをおもんばかっていた。


10時、フルマラソンの号砲が鳴るも、大行列はスタートゲートまでゆっくり歩くだけでとても走れない。

Eブロックの我らが通過したのは約7分、ゲートを過ぎてもしばらくはノロノロしか進めない。

3年前の自己ベストを出した時よりランナーの人数は増えているようで、コースも少し変更になっていた。

スタートしてようやく走り出してすぐに、「ヤマちゃん」の姿を見失い置き去りにした。

師匠とともにマイペースで5㎞通過が39分28秒、3年前は35分34秒だが、スタートゲートの通過が遅かったからまあいいだろう。

中間点を過ぎるまでは何度も上りが待ち構えているから、抑え気味に走った方がいいのだが、自然とペースは6分16、7秒から5分台へ上がってしまい、師匠に指摘されペースを落とす。

大腿四頭筋に筋肉痛が残っているのがやや心配だったが、息を切らすこともなく10㎞から15㎞へ進む道のりで、師匠はトイレに行き膝にサポーターを巻くということで一時離脱。

単独で中間点を2時間20分43秒で通過、3年前は2時間3分34秒だったからだいぶタイムは落ちたけれど、まあ焦らない、まだ目標ペースは守っているし脚がつる兆候もない。

がしかし、師匠が追いついてきて25㎞に差し掛かると、右膝に異変がたまらず路肩でストレッチするもどうもぎこちなく痛みがなくならない。

それでもなんとか30㎞を過ぎ、タイムは3時間21分31秒。

あと12㎞ちょいをペースを守れば4時間半台でゴールできるはずなのだが、魔は突然襲いかかり、予想を覆してしまうのだ。

そして予報もあてにならず、陽ざしも射さず風も冷たく、雨がポツリポツリと降り始めた。

オヤジの不調をきっかけに雨男のパワーが増したのか、ちっとも止む気配はないが本降りというほどでもないのが幸いだ。

32㎞に差し掛かる手前でまたしても膝が悲鳴をあげ、師匠から腰が落ちていると指摘されるも徐々にペースは落ちてきて、それとともに肩と腰まで痛み出し、道路の端でストレッチし給水所で息を吐く有様。

なんだか眠くて仕方がない。

神戸の時は軽くめまいがしたが、今回はそれとは違うが急速に気力が萎える。

師匠から顔色が悪いと指摘され、歩く。

走っている時に倒れたら致命傷だし、自分でもほんとうにおかしいと自覚し、顔に水をかけたり首筋を氷で冷やしたり、エアーサロンパスを肩と腰と脚に吹き付けて歩くこと3、4㎞。

30㎞地点から35㎞地点まで、なんと40分以上もかかってしまった

もうそれからは走っては歩き、歩いては走りの繰り返し。

沿道のエイドで振る舞われた温かいお茶に救われ、甘いお汁粉に癒され、梅干しで塩分補給をし、もし倒れたらマウストゥーマウスをしてあげるという師匠の申し出を断固として断り、なんとかだましだまし進みついに40㎞地点へ。

すでに5時間のペースランナーに抜かれ、声援にもカメラマンにも応える元気もない。

ラスト1㎞ちょいまで迫り、ゴールまで走れますかと師匠に確認され、

「もちろんキミのマウストゥーマウスは絶対うけるもんかっ」

と言い返して、なんとかフィニッシュゲートまで走った。

記録、グロスタイムで5時間04分20秒、ネットタイムは4時間57分29秒。

3年前よりも1時間も遅れた・・・。

予想通りにはいかないのがマラソンの面白さだとは思うが、もうこのポンコツの身体は記録を伸ばすことは無理なのか❓

神戸では自分を過信して前半飛ばしすぎて失敗し、熊本ではかあちゃんのペースではラクラクで物足りないぐらいだったのに、今回は練習不足と疲労が抜け切れていなかったのが祟ったのか❓

それにしても、今年に入って半年も経っていないのに2度のフルマラソンというのは、さすがに医者じゃなくても無謀というほかないのか❓


ゴールしたら雨は本格的に降り始め、荷物は先に終わった「ホリちゃん」やあと2人で屋根のあるところへ移動してくれてたので一安心。

けっきょく「ヤマちゃん」は3キロほどでリタイア、ラーメン食べてビール飲んでくつろいでいたという体たらく。

「ホリちゃん」は30分を余裕で切り、ビールのおごりはなしでめでたし

小僧は有言実行で10マイルを1時間46分03秒で完走。

師匠とオヤジは両足の筋肉痛で階段の上り下りはお爺ちゃんのよう

師匠と最初から最後まで走ったのは、初マラソンの天草以来だった。

自分ひとりだったらもっと気力が萎えて悪い結果だったろう。

マウストゥマウスはノーサンキューだけど、師匠には感謝🙇


そして様々な反省と教訓を得、土浦始発の電車で爆睡、松戸で下車して日帰り入浴施設へ。

汗を流して脚や腰をほぐしてサッパリすると、腹がグーグー喉がカラカラ。

なんとか気分も良くなったのでみんなで生ビールで乾杯。

みんなお疲れ様。


次回のマラソンは8月の「伊達ももの里マラソン」と9月の「越後湯沢秋桜ハーフマラソン」だ。

越後湯沢ではヘタレを完膚なきまでに叩きのめしてやる💪

首を洗って、ロイヤルサルートを用意して待っておれ‼️

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