お好み夜話-Ver2

あの、子サバです

昨夜は1時間早く閉めさせてもらった。

店の裏を片付けるのにかなり時間がかかると思われたからだ。

お客さんの目につかないバックヤードには、生樽やビール、ソフトドリンクのケースなどと一緒に洗濯機が置いてある。

この洗濯機2代目で、改装前に使っていたのはニ層式。

改装後もしばらく使っていたが、ある日動かなくなったので買い替えることにした。

ところが、裏口ドアの幅ではニ層式を出し入れするのは無理、買い替えた全自動も入れられないと思われ、誰だか忘れたが人足を頼み( たぶん、その当時気軽にそんなこと頼めるのは「バーバーくん」か「シゲちゃん」だろうと思うが・・・) 、ひとまず屋根の上に上げて2階へ運び入れ階段を下ろし、新しい洗濯機はその逆の作業をしてヒイヒイ言って設置したのだ。

そんな記憶があるから、買い替えた洗濯機は単身赴任者用の小さな物。

どうせオシボリを洗う程度だから3キロもあれば充分で、ラクラク裏口ドアを通り設置できる。

それが翌日配送されることになったので、設置場所をきれいにしとく必要があったのだ。


だが壊れた全自動はどうやって外に出せばいいのか?

オヤジとかあちゃんの2人では屋根に上げるなんてことは無理、ならばバラすか?

メジャーで幅を計ったらギリでドアを抜けられそうだが・・・、ダメだったらどうする?ウーン? 💡

そうだドアを外しちゃおう👍

なんとか解決策を思いついたものの、実際やってみるまでは何があるかわからない。

という不測の事態を想定して、早めに閉めて壊れた洗濯機を出す算段をした。


生ビールを掃除して鉄板もきれいにして、いざ作業にとりかかるかという時、外灯も消しシャッターも少し下ろした状態だというのに、ドアを開けてスーツ姿の若い男がおずおずと入ってきた。

応対したかあちゃんはこんな時間に営業かと思って訝しげに「何ですか❓」と問うと、その若い男は恥ずかしげに、

「あの、子サバです・・・」

と言った。

おや、すっかり一丁前の若者になっちゃって気がつかなかったが、言われてよく見りゃまさに「子サバ」だ😳

なんでも大学の友だちと近所で飲み会だったそうで、そのままモグランポを素通りして帰るのは申し訳ないと顔を出してくれたのだった。

それはそれは嬉しいじゃないか😆

「親サバ」に似ず義理堅いいい男に育ったものだ。

ついこのあいだまで小学生に毛が生えた程度の子どもだと思っていたら、すっかり大人の男になりやがった。

可愛い「マゴ」の筆頭は「auちゃん」で、早く成人してジジイとデートしてくれないかと願っていたが、ぜんぜん「マゴ」と意識していなかった「子サバ」が成人していたのを忘れていた。

よーし、男と生まれたからにゃ、太っちょの「親サバ」が思いもよらないような歓待をしちゃるけんね・・・、アッ🙄

生ビール掃除しちゃったし、今夜はちょっと都合が悪い。

ゴメンよ「子サバ」また今度、「親サバ」抜きで大人の夜を楽しませてあげる👌


「子サバ」でこんなに嬉しいのだから、「しょーくん」や「ゆーくん」や「いーくん」と一緒に酒を飲めるようになったらどんなにか幸せか、その日まで元気をキープするのだ💪


すっかり気を良くし作業開始、洗濯機のアースとコンセントを外してエッコラショ‼

壊れているから扱いも雑だ、横に倒してドアに差し入れたら、ギリ、だけど抜けた👏 ひと安心。

予定よりだいぶ早く終わりホッとして帰宅して、「子サバ」が来てくれた嬉しさと洗濯機が運び出せた安心でバーボンをひっかけたら、コテッと座椅子寝💤💤💤

幸せは、酔いがはやい🤣

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