アメリカを旅するとしたら何所へ行きたいかと聞かれたら、グランドキャニオン、ニューヨーク、ボストン、ナイアガラの滝、カリフォルニア、ハリウッド、フロリダ、シカゴ、そしてエリア51。
あとロズウェルにも、行ってみたいかな。
SFオタクなら、間違いなく最後のふたつは外せないだろう。
イギリスからやって来たそんなSFオタクの2人が、キャンピングカーでエリア51を通りかかって宇宙人に出会ってしまったことでおこるドタバタコメディーが、「宇宙人ポール」だ。
ご覧のとおりの巷間流布しているような典型的なグレータイプの宇宙人ポールは、しかし侵略者ではなく、好戦的で生存本能剥き出しのエイリアンではない。
それどころか、軍に捕えられてからおぼえた下品な言葉を連発し、大麻タバコをチェーンスモークして、人前で平気で屁をこくふざけた野郎だ。
一生に一度は遭遇してみたいと望んでいオタクの2人グレアムとクライヴは、そんなポールを見て拍子抜けしてしらけてしまうのだが、次から次へとおこるトラブルをかわしながら、いつしかポールに友情を抱いていく。
主演の1人「グレアム・ウィリー 」役の「サイモン・ペッグ」は、「ショーン・オブ・ザ・デッド」(こちらもオススメ)でもみせた力の抜けた演技で、独特の空気感を醸し出していてとても良い。
最近では「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」にも顔を出しているが、やはりこの人の持ち味はコメディーだ。
妙に緊張感がなく、それでいてほのぼのとして味のある演技は笑いを誘う。
対して相棒の「クライヴ」役の「ニック・フロスト」は、ドジで短気なちょっとイラッとする太っちょで、ボケとツッコミをとりなす宇宙人ポールの3人は、トリオ漫才のようでもある。
人間くさい宇宙人のポールではあるが、そこはただのツルッパゲのチビ助ではない。
様々な特殊能力を持ち、それをあの「スティーブン・スピルバーグ」監督にアドバイスしちゃったりするのだ。
そうこの映画は「Star Wars」や「未知との遭遇」、「ET」など、過去のSF映画のオマージュに満ち満ちている。
他の出演者で特筆すべきは、あの「シガーニー・ウィーバー」がまたまたエイリアンと戦うべく銃を手にして登場することだ。
対エイリアンのスペシャリスト「シガーニー」に銃を向けられ、どうするポール
久々にスマッシュヒットな1本でありました。
観るべし
最新の画像もっと見る
最近の「銀幕夜話」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事