お好み夜話-Ver2

流行ってはいるけれど・・・

サントリーの角瓶でつくる「ハイボール」が人気であると、思う。

モグランポでも、このお酒の出ないご時世によく出てる方だと、思う。

しかし・・・・・・・、ため息が出てしまうようなことも、多い

「ハイボールの炭酸割りください」

そう平然とオーダーされるお客様が、多々いらっしゃるからだ。

サントリーは「ハイボール」のおかげで業績が上がっているという。

キリンとつまんない合併なんてしなくてよかったとも、思う。

でもしかし、もうちょっとウイスキーをアピールして頂きたい。

小雪のCMは効果大だと、思う。

でも、「ハイボール」というものが一人歩きしていて、ウイスキーを置き去りにしているような気もする。

以前に書いた事ではあるが、オヤジ世代のウイスキー飲みには、今のサントリーが推奨している「ハイボール」では、薄くで飲んだ気がしないし、ウイスキー初体験の若い世代に媚びをうっているようでいただけない。


お酒には、その誕生の歴史やエピソードが人類の歴史ほどたくさんあり、ウイスキーのような芳醇なお酒を味合うときには、そのひとつひとつがつまみにも話題にもなるのに、ただチューハイのひとつのように喧伝され、イッキ系のとりあえずの飲み物として定着される「ハイボール」は、悲しすぎます。

生ビールと同じように、きちんと「ハイボール」をつくろうとしている身には、ため息が出てしまうのです。


せめて、これを読んでくださる方々には、正しいことわりを知って頂きたいと願うばかり 

ハイボールとは、アメリカの開拓時代の鉄道で使われていたボール信号というものからきているとか、イギリスのゴルフ場で順番待ちの時に飛んできた「ハイ・ボール」からきているとか、いろんな説がありますが、ようはウイスキーのソーダ割りのことで、日本ではウイスキーの代わりに焼酎を使ったことから、「酎ハイ」と呼んでいるわけで、「ハイ」は炭酸と同義語と考えていいと思うのです。

じゃあ「ウーロンハイ」はおかしかろう ? という意見もありますが、もう慣習のようになっちゃってるんですな、これが

来るべきメニュー改訂の際には、モグランポでは正しく「ウーロン割り」と表記しましょう。

余談ではありますが、「サワー」というのもぜんぜん無頓着に使っちゃってるんですよね、みなさん・・・・


みんなそういう言い方って、洋酒の世界からきているのですがねぇ


まあ、オヤジが個人的に思うことは、サントリーとニッカには、この「ハイボール」ブームでウイスキーの復権などとおごらず、地道にウイスキーの魅力を若者に伝えていっていただきたいと言いたい。

ですから、どうかくれぐれも、「ハイボールの水割り」とか、「ハイボールの梅干し入り」なんてオーダーはしないでくださいませ。

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