いつも仕事が忙しい師匠「auちゃんパパ」の都合に合わせて、この日チームモグランポとしては初めてになる練習会が行なわれた。
若くて身体が何ともなければ、とりあえず「走る」ことはできるわけだが、昨年10月の「諏訪湖マラソン」は勢いで完走したものの、今年3月の「三浦国際マラソン」では、悪天候と長いアップダウンにまいった面々は、ちょっとは正しいランニングの知識と走り方を学ばなければ、と実感したのだった。
そして今月30日に迫った「山中湖ロードレース」に向けて、自分のフォームやクセなどを、元実業団で経験豊富な師匠「auちゃんパパ」から指導を受けるため集まったのだった。
まずはストレッチから、軽く2キロほど走り、師匠が各人のフォームをチェック、それぞれのクセやや改善点を的確に指導され、それを頭に入れて今度は5キロほど走った。
みんな“なるほど”と思うことがあり、天気もよく気持ちいい汗を流すことができた。
あとはここで教わったことを頭に入れて、どれだけ自分で走るかというところなのだが、さてさて、どんな仕上がりになることやら・・・・・・
2時間ほどお陽様を浴びて汗をかくと、もうお昼である。
持ってきた果物やドリンクで補給はしたものの、腹を減らした「サバ」とか小僧が黙っちゃないので、9人がいきなり行っても入れそうな某ファミレスに移動。
ほんとうの給水をすべく、かあちゃんと小僧以外は全員“生ビール ! ”
しばらく待たされようやく出てきたそれは、泡のへたった、いかにもヌルい液体に見えた。
一度に7杯持ってくるのは、某ファミレスでは無理な注文なのだろうが、2杯ずつ時間差で持ってこられるので、乾杯はさらに遅くなる。
最後にかあちゃんのたのんだリンゴジュースが、ジョッキのような容器になぜか泡を立てて運ばれてきた。
待ちくたびれた一同、ジョッキを持って
「乾～杯～ !! 」
クビッ、?!
なんじゃぁこりゃぁぁぁぁぁ !!!
一同顔を見合わせ、しばし絶句。
その直後、
「うぇ～ん、これビールじゃん・・・・・・」
飲めないかあちゃんから悲痛な叫びが上がる。
我々男どもがビールと思って飲んだのが、こともあろうに全部リンゴジュース !!
かあちゃんがストローで吸い込んだのは、なんとこれがビール !!
どこのスットコドッコイが、こんなアホな間違いをするんだ !!!
すかさずテーブルの呼び鈴を連打、にもかかわらず、なかなか店員が来ない。
ようやく来た小男に文句を言って、飲んでみろとジョッキに入ったリンゴジュースを飲ませるが、たいして詫びるでもなく、交換しますと持っていってしまう。
そうこうするうちに、かあちゃんの顔色が悪くなってきて、心臓がバクバクするとタオルで汗を拭い出す。
以前、まちがってアルコールを飲んでしまった時に、3日間寝込んだ実績があるので、こりゃちょっとヤバいかもと、再びコールボタンを連打、あわててやって来た先ほどの小男に、
「店長を呼べ ! 」
と言うと、
「ワタシが店長です・・・」
と、消え入るような声で答えたので、さらに呆れた。
どうして、すみませんの一言もなしに放ったらかしにするのだ。
即座に謝って、直ちにちゃんとしたのをお持ちしますと言えば、笑い話ですんだものを、このままかあちゃんが使い物にならなかったら、どう責任をとるんだ、と迫った。
店名が「びっくり○○○」だから、「びっくりサービス」があるんか
小男店長、しどろもどろになりながら、今の注文は全部タダにしますので、申し訳ございませんと平身低頭。
べつにこっちはクレーマーじゃないから、飲み食いした分は払うが、あとでネタにしてやると告げた。
かあちゃんは水をガバガバ飲んで薄め、それでも腹が減っているので、一同注文開始。
ナントカの大盛り、大盛り、大盛りに、ビールのおかわりで、ようやっと人心地がついた。
さて、長居は無用と、みんなで正しくワリカンでお金を集めているところへ、気配を察したらしい小男店長が現れ、レシートを持って行ってしまった。
ということは、なにかい 全部タダにするっちゅうことかい
半信半疑でレジまで行くと、さらに平身低頭して、全額タダにするという。
その額2万数千円
ホントにこっちはクレーマーじゃないから、あとで追加して飲み食いした分はきっちり払うと言ったが、受け取れませんと言うばかり。
レジが混雑しているので、これ以上の押し問答は無用と判断し、タダ食いを受け入れた
ホントこのファミレス「びっくり」だ。
これをもって、モグランポの教訓とすべし
嵐の第1回チームモグランポ練習会は、これにて終了です。
師匠「auちゃんパパ」、みんなありがとう。
初登場の「タカちゃん」お疲れ様。
これに懲りずにまた参加されることを期待します。
次回、第3回と、続いていくことを望み、楽しく走りつづけたいと思う。
