感傷の新年

新年2日。

 

箱根駅伝の2区でトップの中央大が「権太坂」を過ぎたところで、耳にイアホンを突っ込んで文化放送の中継を聴ききながら家を出た。

 

走らなくなってからも毎年、箱根駅伝を聴きながら正月の街を歩いている。

 

大晦日も年明けも日差しが暖かく風もあんまりないので、早足で歩き出すとすぐ汗ばんでくる。

 

走らないにしてもランニングシューズをしっかり履いて、最低でも5、6㎞は歩くようにしている。

 

隅田川沿いを大混雑の浅草の手前まで歩いて折り返し、帰り道のコンビニで麦茶を1本買った。

 

ふとその時スナック類の棚をみたら、「サッポロポテトバーベQあじ」と目があった。

なるほど50周年かぁ、てことは発売してすぐからコイツにお世話になっていたのかぁ・・・。

 

17歳の夏休みに自転車で四国まで行ってお遍路とほぼ同じコースを1周してまた戻ってきたが、朝夕の新聞配達のバイトで貯めた資金は心許ないからほぼ野宿、その旅の途中のどこかで買った「サッポロポテトバーベQあじ」の一袋で1日走ったっけ。

もしできたら、「サッポロポテトバーベQあじ」をお供に今度はのんびり四国を回ってみたいと、しばし鑑賞にひたる。

 

 

青学の「太田蒼生」が小田原中継所に飛び込んできたところへ自宅に戻り、そのまま5区を鑑賞。

 

10㎞の手前で中央大が青学に抜かれたところで、画面を見ながら脳裏に別のシーンが浮かぶ。

 

 

今から14年前の2010年、走ることが楽しくてしょうがなかったあの頃、仕事終わりに東海道線の最終に乗って小田原まで行きサウナで仮眠して臨んだ「チャレンジマラニック60㎞」。

 

「小田原アリーナ」からスタートして小田原城を経て18.7㎞の宮の下で448m、坂道がどんどん急になっていき25.3㎞の仙石原で700m、喘ぎ喘ぎどんどんペースが落ちるが歩かず立ち止まらず乙女口で給水して、さらに喘いで汗みどろになって1213mの金時山の山頂へ。

金時山でおにぎりを貪ってあとはひたすら下り、足柄峠の下り坂をそれこそ3分を切る勢いで駆け降りているときになぜか笑っている自分に気がついた。

 

あの時の疾走感をもう一度味わいたくて「乗鞍天空マラソン」もエントリーしたのだ。

 

50過ぎのおっさんがあんなに熱くなったランニングを、14年経った今では全くできていない。

 

昨年の「東京マラソン」で己の体調も体力も到底走れる状態にはなっていないと思い知ってしまったから・・・。

 

箱根の往路は青学の2年連続優勝となった、すげぇなぁ若者は、「原監督」腹出てるよなぁ。

 

 

新年3日。

 

復路6区のスタートを見てまた外へ。

 

どこかの神社仏閣に参拝するでもなくあちこち歩いて、御徒町の「吉池」の前を通りかかったらカニまつりとのぼりが出ていたので吸い寄せられて行ったら、なんと5千円のタラバガニが3千円と大特価。

ワケを聞くと、冷凍物を出して展示していたら氷が溶けてきてしまったので値下げしたとのこと。

 

今日中に食べてくれるのならと5,000円が3,000円になったというワケ。

 

なんだそれなら願ったり叶ったり、タラバガニなんてぇものはここ7、8年は食していないワテクシども。

 

喜んでお買い上げして、袋からポタポタ水が滴るタラバを下げて速攻電車で帰路に着いた。

 

最寄りの駅に着いたらポタポタ雨が落ちてきて、当然傘なんて持ってないからフードをスッポリ被り、ポタポタ雨の中をタラバの水をポタポタ垂らしながら急足で自宅へ。

 

ウッヒッヒ、今夜はタラバじゃタラバ、とりあえずバッドに入れて冷蔵庫で解凍してからハサミで足の関節を切って(プレデターのようなエイリアンのようなと例えたくなるタラバちゃんの造形は素敵)、

太いところは焼いてちょいお酒とお醤油でウマウマちゃん、細かい身は出汁に入れて卵雑炊で締め。

タラバを堪能して、殻で出汁をとって翌朝は味噌汁サ😆

 

 

 さて、三が日はよく歩きよく昼寝してよく食べ、疲れも回復しただろう。

 

そして1月4日。

 

朝から店の2階を大掃除。

4年前に大慌てで全部2階に上げ何でもかんでもとっておいたが、どこに何があるのやらすっかり忘れてしまい、そこらじゅう引っ掻き回して必要な物だけ何度も階段を往復して下ろた。

 

そしてテーブルの下もまわりも綺麗に掃除して、いま1階に下ろしても置き場がない物はとりあえずテーブルの上に乗せた。

 

当分2階席は物置状態だがしょうがない、それに何度も階段を往復するのはもはやしんどいし・・・。

 

 

昼まで動き続けてオヤジもかあちゃんもクタクタ、これからがふんばりどきなのにまだまだ果てしない。

 

新年早々電ドラ回してしまったし、明日はノコもかけることになるだろう。

資金が潤沢ならいろんなことを業者に頼めるし、新しい物に買い換えることもできるだろうが、あいにくカッツカツでやっているもんで自分でやらなきゃならないことが山ほどあるのだ。

 

それでも再びスタートラインに並ぼうとしているのだから、もうちょっと頑張らないとね、いざっ‼️