小僧が小さかった時に、加山=若大将=雄三のスキー場の先にある太源太キャニオンにキャンプに行ったりして遊んだことがあるが、いつも雪の時期の湯沢ではなくて、夏か秋の湯沢だった。
その太源太キャニオンまで走り・折り返して湯沢の町中を駆け抜けるのがこのハーフマラソンだ。
8時4分着の新幹線「たにがわ」から、越後湯沢の駅に下り立つのはほとんどがランナー。
駅前のバス停に次々とシャトルバスが発着して、ストレスなく会場へ向かえた。
秋桜咲く秋晴れの湯沢中央公園陸上競技場、約4,000名近いランナーが集まり、ショップや飲食の屋台も出て盛況。
さっそく着替えてウォーミングアップ。
7月の「小布施見にマラソン」を除けば、小僧は昨年10月の「諏訪湖マラソン」以来のハーフ。
諏訪湖のタイムをオーバーしたら、MacBook没収と脅してある。
かあちゃんは初めて一人で走る10kmレースの目標は、最後まで歩かないこと。
「サバ兄」は初のハーフマラソンなのに順調に目方を増やし、制限時間オーバーで収容バスに乗らないこと(乗ること)が目標。
師匠「auちゃんパパ」は、ようやく肉ばなれが回復した初のレースを、無理しないで走ることを心がけている。
オヤジは時おり咳き込み、快調とは言えないものの、できれば2時間を切りたいが、せめて諏訪湖のタイムよりも速くゴールしたいという目標を掲げた。
スタート5分前。
ランニングウォッチとRun&Walkをセットし、号砲と同時に起動、スタート
スタートからすぐにゆるい坂道になり、岩原スキー場のリフトのあたりから川沿いに未舗装路の坂道となる。
ここまでで1km6分30秒ペースだが、並んで走っている小僧の息は早くも上がっている。
「auちゃんパパ」は“お先に”とペースを上げ、「サバ兄」はどんどん後ろに遠ざかる。
もはや小僧のペースに合わせているわけにはいかず、オヤジも先に行く。
昔はずーっと未舗装路だったが、やがて道は舗装路に戻り、じりじりと坂道は続き、最初の5kmの給水にホッとする。
しかしさらに坂道は続き、太源太キャニオンまで実際よりもかなり遠く感じた。
それから10kmの地点までは、今度はずーーーーーーっと下り坂
脹ら脛がプルプルしっぱなし、鼻水は出るは、咳き込むはで、格好わるいったらありゃしない
それでも12.5kmの関門では、1時間を切るか切らないかぐらいのタイムだったから、まだ2時間切りは可能性があった。
悪夢は17kmを過ぎたくらいにやって来た
右の太腿がつった
つる寸前に何となくわかるので、力をセーブしたからまだよかったが、あやうくつんのめりそうになった。
坂道プルプルの影響が出たのだろう。
箱根でもそうだったし、乗鞍でもやはり下り坂につった。
しかし、ぜったい歩かないと決めていたので、どんどんペースダウンして次々と抜かれていっても、焦らず足を動かし続けた。
しばらくすると10kmのランナーが対向車線を走るのに出くわし、かあちゃんの姿を見てハイタッチですれ違った。
新幹線のガード下を通過して、湯沢高原ロープウェイを過ぎ、越後湯沢の駅前通りにさしかかっても、いぜん上り坂は続き、歯がゆいくらいに足が動かないことを実感した。
それでも沿道の応援とカメラマンには応え、片足を引き摺るように走った。
やがてようやく20km地点、最後の踏ん張りのためにストレッチをして、陸上競技場に走り込んだ。
ゴールの手前で、先にゴールした「auちゃんパパ」とかあちゃんが応援してくれた。
そしてなんとか歩かずにゴール、2時間4分22秒
2時間切りはだめだったし、諏訪湖のグロスタイム2時間2分9秒にも届かなかったが、この坂道と風邪の諸症状と足つりを考えると、それでもまあまあと思うことにした。
さて問題は小僧と「サバ兄」。
途中で、収容バスの500mぐらい先を走る「サバ兄」を見たが、小僧は見かけなかった。
走りすぎる収容バスを飛び上がって覗き込んだが、それらしい姿はなかった。
諏訪湖の制限時間2時間40分以下で来ることを信じ、道路に出て待ち構えることにした。
チームモグランポのTシャツとキャップは遠くまでよく目立つ、2時間30分を過ぎた頃、遥か先にタラタラ歩いている小僧を発見、みんなで大声で声援を送ると、声に気づいて走り出した。
顔を真っ赤にしてゴール、タイムは2時間38分59秒。
諏訪湖の記録をかろうじて破り、MacBook没収は免れた。
さてさて、サバはどうした 途中で干物にでもなっているのか この坂道のコースは初ハーフにはキツすぎたか ? どんどんランナーの列もまばらになってきてます。
やっぱりダメだったかなぁ・・・・・・と思いかけてるところへ、小僧よりもさらにタラタラ歩いてくる陸に上がったサバを発見。
励まし、ペットボトルの水を飲ませ、「auちゃんパパ」が陸上競技場の入口まで走ってやったが、けっきょくまたまた歩いてゴールした。
これだけ見ると騙されそうだが、途中で2度もトイレに行った男の後続ランナーがいないではないか
しかし、「サバ兄」これだけで終わらなかった。
レース終了後のお楽しみ、ミス駒子とのじゃんけん大会で勝ち残り、みごと日本酒をGETしたのだった。
このニヤケタ男の手に握られているお酒は、白瀧酒造の純米大吟醸「湊屋藤助」630㎖で1500円もする。
もちろんこれは、帰りの新幹線の中で我らの胃の腑へ消えてしまったのである。
参加賞のコシヒカリは450gであったが、その他にタオルとリストバンド、温泉入浴券などなど、けっこう充実している。
豚汁も食べてたし、キウイも食べて。
記念写真でございます。
予想よりもキツいレースだったけれど、爽やかな風に吹かれて気持ちよく、温泉にも入れたし、来年またリベンジしてもいいかなと思った。
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