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お好み夜話-Ver2

水戸黄門漫遊マラソンを見に行った

 今年の東京マラソンEXPOの「水戸黄門漫遊マラソン」ブースで、黄門様の印籠型の完走メダルを見た「むっちゃん」が「走ろうかなぁ」と呟いた。

それを聞いた師匠が「じゃ、一緒に走ろう」となったが、7、8年前ならこのオヤジもそれに乗っかったものの今やズタボロのポンコツなので、とてもじゃないがあと7ヶ月でフルを走れるとは思えずただ沈黙した。

 「水戸黄門漫遊マラソン」の第1回大会は2016年で、その時は参加しようと目論んだのだが他の大会にエントリーしていたか何かの都合で予定が合わず見送った経緯があった。

当時は5㎞や2㎞の部もあったが、2020年にコロナ禍で中止になって以降はフルだけになってしまった。
 
もし「第9回水戸黄門漫遊マラソン」でも5㎞や3㎞の部があったらチョロっと色気を出していたかもしれない。
 
しかし、ズタボロのポンコツは東京マラソンの内部障がい者の部10.7㎞でもズタボロのポンコツぶりを発揮した以降、すっかり自信をなくし「走る」の「は」の字すらままならないまま時を過ごしてしまった。
 
そして、はじまる前からグダグダの総選挙の開票日の10月27日、特急ときわに乗ったポンコツ家族は水戸へ、「むっちゃん」と師匠の応援に向かった。
 
 

スタート時刻は9:00、水戸駅を出た途端号砲が聞こえふたりに知らせた応援地点には間にあわないことが明らかになり、とりあえず千波湖を目指して歩いた。

天気は快晴で10月も終わりだというのに暑くランナーには辛いコンディションで、きっと師匠は地獄の「新東名マラソン」を思い出して晴れ男のオヤジの体調が良いことを思い知るだろう。

今回のゲストランナーは「谷口浩美」と還暦になる「増田明美」、NHKの「ランスマ」の撮影もあるようだが1万人以上のランナーが走るコースで師匠と「むっちゃん」を見つけられるか❓

当初の応援予定だった千波湖の35㎞地点をやり過ごし、38.5㎞の第5関門を通り過ぎ、そびえ立つ水戸タワーを目指した。

親切な係の女性にいろいろ話しを聞いて86メートルの展望階に上がった。

中は鉄骨むき出しでなかなかオヤジ好み、太平洋や富士山までも見渡せる眺望の中にランナーの長い列がないかと目を凝らしたが見えなかった。
 
このタワーは水戸芸術館の中のアートのひとつでもあり、せっかくだしまだ時間もあることだし施設の中にあった「サザコーヒー」で一服した。
 
そして第3折り返しのある40㎞手前の「梅香トンネル」を出てすぐの交差点を応援地点と決め、先ずは茨城県三の丸庁舎にあるフィニッシュ地点に行ってみることにした。
 
交通規制された道路の真ん中を歩いて、

フィニッシュ地点でなんちゃってゴール。
ここで応援の旗をもらい、

水戸二高の裏でトップランナーを見て、

そしてそのすぐ後ろに迫る日本人トップランナーに声援をおくり、

41㎞くらいの劇坂の上から下を見て、

「梅香トンネル」の先の交差点で多くのランナーに旗を振り声援をおくった。

4時間のベースランナーが過ぎると仮装ランナーも増えてきて、

いっぱいいっぱいの感じのミッキーや

こんな苦行でフルをゆくエンピツくんや

頭が重そうなクレヨンしんちゃんも走り抜け、
 
ベルばらな感じの応援の人たちの中を

取り巻きに囲まれた「増田明美」が走り抜ける。

トンネルを抜けたすぐに救護所があり、そこでエアーサロンパスをふくらはぎやももに吹き付ける人が続出。
 
そのシューッ、シューッという音がひっきりなしに聞こえ、白煙のように白い霧がたった。
 
倒れこむ人も続出、救護車や救急車が頻繁に出動、車イスや担架で運ばれるランナーを多く見た。
 
35㎞を過ぎ40㎞に至る走路はどこの大会でもこんな光景が見られるが、やはり前半のピーカンが影響しているのかもしれれない。
 
しかし午後になって陽は陰り黒い雲が空を覆い出し、陸橋下の交差点の吹き抜けに風はひっきりなしに吹き、2時間あまりここに立って応援していたオヤジのつま先と足の裏が冷えてつった( ̄◇ ̄;)
 
路肩に座ってシューズを脱いで足を揉み、水分を補給してなんとかことなきを得たが、こちらの予定より遅い師匠と「むっちゃん」を見捨てて帰っちまおうかなんて一瞬思ってしまった。
 
スタートから5時間を過ぎて、ようやくふたりがやってきた。
 
なんとか元気みたいだが、

師匠は肉離れが癒えていないまま相変わらず仕事が忙しくて寝不足だからこのペースで良かったといい、「むっちゃん」は10年ぶりのフルマラソンで「増田明美」に抜かれてからめげてリタイアしたいなんて弱音を吐いたそうな。
 
いつも元気な「むっちゃん」にしては珍しいことだがあと2㎞ちょっとだから頑張れと励まし、用意したコーラで喉を潤したふたりに劇坂の上で待ってるよと手を振って別れた。
 
そして激坂の上で、歩いて上ってくるランナーが大半のなか、かろうじて走ってきたふたりを迎えた。

坂を上れば平坦な道で、フィニッシュ前の.195㎞は応援の人たちで花道になっているのでもう大丈夫。
 
多くの歩いているランナーを下手したら抜いて進みフィニッシュゲートの裏まで来たら雨☂️、
さすが雨男の師匠、ゴールした途端に見事に空が泣き出した。
 
完走メダルと参加賞を手にしたふたりと落ち合い日帰り温泉でサッパリして、応援の我らは帰路に着いた。
 
 
都心から近く、スタート・ゴールは駅に近い「水戸黄門漫遊マラソン」ではあるが、歩いて応援はけっこう移動距離があった。
 
この日の歩数は20,638歩、移動距離は14.1㎞。
 
帰りの電車は爆睡であった😪

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