収納庫の奥にひっそりと眠っていた箱は、25、6年前に買ったまま組み立てもせず放置していた「山の温泉宿」という、ベースに芝の種を蒔いて育てる箱庭シリーズと銘打ったプラモ。
当時どうしてこれを買ったのかはさっぱり覚えていないが、適当な怪獣でも配置して楽しもうと思ったのだろう。
付属している芝の種はこんなに年数が経ってしまったらもう芽は出ないだろうから捨てることにしたが、何れにしてももったいないことだし、このところジオラマ作りたい熱に浮かされていたので、パッケージのののどかな温泉宿の絵を見ていてヒョイと良い考えが閃いた💡
これまでに何十回と観ている1965年(昭和40年)公開の「フランケンシュタイン対地底怪獣」の中で地底怪獣「バラゴン」が山小屋を襲うシーンがあるのだが、
フランケンシュタイン対地底怪獣 - 特報 (1080p)
それを川沿いの温泉宿に置き換えたら面白いかなと考えたのだ。
プラモのベースは22x16センチで手持ちのガシャポンの「バラゴン」を配置するにはちょうどいいが、そうすると温泉宿とのスケールがちょっと違ってしまう。
さてどうするかと悩んで、出たついでにアキバのヨドバシカメラの玩具売り場を覗いたら、なんとバンダイの「ムービーモンスターシリーズ」に「バラゴン」があるではないか\(^^)/
これは良いと手に取ったが、子どものフィギュアをレジに出すのはちょっと気恥ずかしく、孫にねだられたジイジの体でフィギュアをお買い上げ。
対象年齢3才以上だがコイツは昭和のフィギュアよりも断然出来がよく、値上げ値上げの世の中3,300円のお値段は子ども向けというより大きなお友だちのものだ。
「バラゴン」の体長は15、6センチ、尾まで入れると26、7センチ、なので今度はジオラマベースが小さいため、また戸棚の中を引っ掻き回して25x25センチの台を見つけてそれを使うことにした。
そうして材料がそろったのでプラモの温泉宿を組み立てて塗装し汚しを加え、付属の地面や建物の土台をスチレンボードを貼り付けたベースに接着し、新たにスタイロフォームや粘土で地面を作って川幅も少し広げた。
付属の川はプラスチックの波板で安っぽいので、モデリングペーストとジェルメディウムで下地を作ってまたまたお手軽百均UVレジンを流し込んで渓流を作った。
付属の川はプラスチックの波板で安っぽいので、モデリングペーストとジェルメディウムで下地を作ってまたまたお手軽百均UVレジンを流し込んで渓流を作った。
河原の岩や石、砂を接着して、キットに付属の吊橋では長さが足りないので新たに橋を作り欄干は爪楊枝で作った。
さて主役の「バラゴン」は出来がいいといってもそのままではやはり子どものオモチャ、口は一体化しているし手・足・首の可動部分をパテで埋めないとリアルじゃない。
で思い切って下顎を切り落とし、プラ棒で上の歯だけ作って一つ一つくっ付け口内も赤く色を塗って接着し直した。
手足と首も良い位置で固定してパテで埋め、全体的にスミ入れしてドライブラシを入れていくと、わっ❗️細かいブツブツやシワが浮き出てきて素敵、さすが3,300円のフィギュア。
あーでもないこーでもないと色を重ねていき、まあなんとか納得できる「バラゴン」ができた。
人を喰っちまう怖い顔になったと思うのだが。
主役ができると後の作業が楽しい、山間からヌッと「バラゴン」が出てきた感じを出そうと木を植え草を接着し、露天風呂と縁側、橋にそれぞれ9ミリゲージ用の「人」を配置した。
塗って乾かし、接着して乾かしを繰り返してなんとか全体が出来上がったところで、「バラゴン」の足の裏に穴を開けて真鍮棒を差し込んで固定して位置を見ながら木々の中に接着して完成。
なかなか良いんでないかい、とまたまた自己満足( ̄∀ ̄)
「バラゴン」出現‼️
危うし温泉宿。
背中も素敵、さすが名獣、これまでにも様々に改造されてきた「バラゴン」、円谷プロではウルトラQの「パゴス」→そしてウルトラマンの「ネロンガ」「ガボラ」は「シン・ウルトラマン」でもお馴染み、そして「マグラー」に至っては原型の面影もなくフル改造な感じ、まさに「使い減りしない」怪獣だ、大好き❤️
そしてこのジオラマ、温泉宿にライトを仕込み夜のシーンにも対応。
宿の窓には障子紙を貼って灯りがもれるのだ。
こんな宿で温泉に入りたいぜ♨️
腹を減らした「バラゴン」が宿を狙ってるぞー!
できれば「バラゴン」のツノや目玉をクリアパーツで作り直して電飾したいとこだが、まあそれはまた、かな。
これも新たに購入したものは「バラゴン」の3,300円くらい、そういう意味ではお手軽、在庫一掃な感じ。
さてさて、こんなの作っちゃうとやめらんない、次は何しよう❓在庫はまだあるんだよね😁