白い息を吐きながらドアを開けると冷気が瞬時に薄れていき、ホッとしながら伸びをした。
鉄板に火をつけると今度は暑くなってきて、仕込みをしながら何度も汗を拭う。
かあちゃんがドアを開けて出てくると、
「寒い、寒い」
と言って両手で肩をさすった。
それから2人して何度もドアを開けて中に入り、また出てきては
「寒い、寒い」
と繰り返した。
やがてドアが開き、腰をかがめて女性が出てくると
「おかえり」
と声をかけ、彼女がカウンターの端に座ると丸い大きな花瓶をでんとその前に置き、ポットのお湯をドボドボと注いだ。
湯気がホカホカ上がる花瓶をそのままに、彼女はまたドアを開け屈んで冷蔵庫の中に入っていき、かあちゃんもそれに続き、店の中をチラッと見渡したオレもまた続いて冷蔵庫・コールドテーブルの中に入った。
さむい、寒い、さむい〜〜〜・・・
掛け布団がベッドからずり落ちて、丸くなって目覚めた。
う〜、コールドテーブルに出入りする店ってなんじゃ?
「ホシザキ」から厨房機器の見積もりがきたが、カタログを見ながらちょっとまてよとコールドテーブルを2枚扉のものから3枚扉のものへ変更しようと、あーでもないこーでもないと図面をいじくって悩んでいたのだ。
しかし夢をみるほど悩むとは!(◎_◎;)
まあ店舗には絶対必要なものだし、生地を作ったり、作業はほとんどコールドテーブルの上ですることになるわけで、店のレイアウトをする上で鉄板と共に横幅の取るものだからそりゃ考えるけどさ🤔
コールドテーブルの中から出てこなくたっていいものを、やっぱり夢は不条理だよなぁ。
しかしそれにしても、「おかえり」と出迎えた女子は誰だ⁉️
常連さんにはだいたい「おかえり」と出迎えたものだが、どこの誰だか顔がわからない。
黒髪だったような気もするし、スカートを履いていたような気もする。
「投げちゃん」か⁇
「むっちゃん」⁇
う〜ん、しばらくお目にかからないうちに、コールドテーブルの中で冷たい女になってしまわないでくろさいm(_ _)m
悩み多き日々はこれからドーンとやってくるのは間違いないから、気力体力を損なわないようにしなければなぁ・・・。
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