好転反応

考えてみれば、身体の不調を感じたのは去年の「奥川健康マラソン」の前ぐらいからで、それが夏の終わりにばあさんが亡くなってから一気に吹き出し、それを払拭しようと走っていたけれど思ったように距離は伸びず、なんだかんだで運動量はグッと減った。

そして11月25日の「丹沢湖マラソン」のあと冷えに冷えて、そのまま咳や痰がとれないまま年末年始を迎え、その時々で回復したかのような錯覚に惑わされ、シャキッとしなけりゃと走り出すと肉離れで挫折、あげくに1月の半ばからかあちゃん共々ダウン。

4年前にぶっ倒れた時の症状と、医者に言われるまでもなく似ているかなと自覚していた。

肉体的には当時と比べたら格段にマシになっていると思うが、なんだかんだでストレスは溜まっているハズだ。

なかでも走れないストレスはこの時期何よりも気が滅入るし、大量に汗をかくほどの筋力運動もしていないから、汗腺が開いていないのだろう。

顔にブツブツと吹き出物が出始めた。


先日「むっちゃん」に付き合ってもらって、8日ぶりに10km走った。

「東京マラソン」まで2週間を切ったのにこのザマは、ほんとうにストレス以外の何ものでもない。

でも動き始めて思うのは、老廃物は顔や排泄物に出ることを経験上知っているので、顔のブツブツは「好転反応」だと信じ、あきらめずに身体をしぼっていけばいい。

フルマラソン前の断食など常識的にはだめだろうが、己の身には必要だと思うので実行する。

で例によって店のビールサーバー前に、禁酒の張り紙をした。

これがストレスになるようじゃダメだが、ようは鼻先にニンジンぶら下げたお馬さんだ。

たかだか2週間我慢すれば美酒にありつけるのだから、むしろ楽しみだ。


何の制約もなく、無心に野原を駆け回る子供のような走りを取り戻したい。