お好み夜話-Ver2

マゴとイルカに負けた夜

「ちち」と「ユイたん」が名残惜しくお帰りになってから、あっという間に満席になり、それから水を飲む間もなく焼き続け、せっかく来てくれた「ホリちゃん」には申し訳ないが座る席もなかったのでゴメンした。

9時過ぎてようやく席が空いた頃に、「ノリちゃん」ファミリーが久しぶりに来てくれた。

しばらく見ないうちに娘の「ミッちゃん」と長男の「ツカサくん」はずいぶん大きく可愛くなって、オマケにママもずいぶん横におおきくなって・・・。

でもこのママは独身時代、超ミニスカートを颯爽とはいて、朝の8時過ぎまでオヤジを引き連れてさんざん馴染みの飲み屋をハシゴし、もう飲めませ~んというぐらいグデングデンにさせて、当時やっていたランチを休んでしまったという武勇伝を持っている。

まあ今はすっかり丸くなって・・・。

だけどその頃からオヤジに「1杯飲めば」と誘うので、ありがたいながらも危険だ。

で、「東京マラソンまで禁酒」の張り紙をしていることを告げると、娘の「ミッちゃん」に飲んでくださいと言わせちゃう

「マゴ」に笑顔で飲んでと言われたら、逆らえないではないか

それにノドはカラカラなんだから。

まあ仕方ない、生ビールの1杯ぐらい栄養ドリンクであるから・・・、という時に「砲丸投げ子」嬢がお出ましになり、オヤジは想像上のシッポを激しく振って、もう1杯分はとれない角をタパタパと条件反射的にグラスに注いでしまった。

そうして禁酒1日目にして誓いは脆くも破れた。


翌日、「禁酒」なんて公言するからいけないのかもしれないが、ニヤニヤしながら「シゲちゃん」が実家のお酒「富士錦」のしぼりたて原酒と、イルカのスペアリブを持って現れた。

手回しのいいことにヤカラ共にも声をかけているという。

オヤジの禁酒を見越した確信犯じゃないか

はたしてやって来た「ハマ・ホリ」コンビ。

こヤツらもニヤニヤして、オヤジがどこまで我慢できるか飲み食いしながら冷やかそうってハラだ。

フン、1回ヒビのはいったダムは容易く決壊するに決まっておろうが

と思いながら、生唾を密かに飲み込みつつ頃合いを計っていた。


ニヤニヤしたヤカラ共は、イルカ初心者には食べやすいスペアリブを食らいつつ「富士錦」を飲みはじめたが、「チエさん、チエさん」と「チェイサー」の水ばかりを飲み、ぺろっと飲み干しちゃうみたいなことを言った割には進まない。

フン、やっぱりオヤジが合いの手でも入れてやらないと酒が進まないってか !!

テーブル席のお客様がお帰りになり、時刻もいい頃合いになったところで、やおら一升瓶を取り上げて自分のグラスにタパタパ。

かあちゃんは睨み、ヤカラ共はホ~ラ見ろと言わんばかりにニヤニヤ。

フン、生原酒なんぞ持ってこられて、黙ってられるか。

チンタラすすってたら酒に申し訳なかろう。

サクッと飲み干しちゃえばいいのだ。


というワケで、ダムは崩壊した。

だが、これも実は許容範囲だ。

明日からプチ断食をして、明後日の休みにはカラカラの身体で20kmぐらい走り、30km過ぎのダメージを疑似体験するのだ。

もう時間がないから、これが最後の荒療治なのだ。

だからヤカラ共、「富士錦」はこんなオヤジの末期の水なのだ、ありがとう。

木曜日以降はホントにホントにつまらないオヤジになるからそのつもりで、もったいないモノは持ってこないように。


さあて、ダムの補修工事ですな。

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