これよ、これ。こういう本を求めていたの。
ほとんど知識がない「斎宮」についての基礎的なことを教えてくれる本が。
この本はまさにわたしのニーズにぴったり。
「とんぼの本」的なサイズ感、構成の本。この類はたくさんありますよね。
とんぼの本はかなり趣味寄りの構成で、見て楽しいものが基本コンセプトだけど、
このシリーズは「遺跡を学ぶ」だから、とんぼの本よりは若干絵面が地味。
でも写真だけじゃなく、表でわかりやすく見せてくれる部分も優れてるから、楽しく読んだ。
わたしが一番知りたかったことは、「どういう立場の皇族が斎宮に立ったのか」
だったのよね。
それを非常にわかりやすく一覧表にしてくれていたのでテンションが上がった。
673年の大伯皇女任命から1333年任命の祥子皇女まで、
実在が確認できない3人を含めて67人。
天皇との続柄は、不明の6人以外、娘20人・異母姉妹20人・同母姉妹2人・
おば4人・いとこ3人・姪3人・遠縁8人。数えミスあるかもしれないが。
こうしてみると同母姉妹の少なさが目立つな。
基本的に天皇の代替わりで任命されるから、若い天皇の場合、同母妹は幼すぎる傾向は
あっただろうし、単純に同母姉妹と異母姉妹の人数は異母>同母であるのはあるだろう。
それにしても10:1はわりと意外……
娘が20人で異母姉妹と同数なのにねえ。
同母姉妹は賀茂斎院に任命されがちとか、そういうこともあったのだろうか。
もう一つ知りたかったのは、斎宮が送る日常の生活の部分だが、
これは「遺跡」から知り得る部分は限られるだろうね。
発掘品として硯や土器はそれなりの数が出て来ているようだけれど、
そこから再現できることは少ない。
これは文書の方からだろうけど、斎宮関係の公的史料はあっただろうが、
何ということもない斎宮の日常を書き残した史料の存在は期待出来ないだろう。
斎宮寮の頭は従五位相当らしいね。地方官と同じレベルですか。
もう少し上の者が務めるイメージだった。
時期によって増減はあるけれど、斎宮寮に勤める人数は500人前後。
命婦から女儒まで50人前後。思ったよりも多い。
これも得られて良い情報。
遺跡発掘の建物詳細などはうっすら退屈だったけれども、復元模型なんかも
写真で見られたのでありがたい。まあこの本の本筋はこれですよね。
この本がとても良かったので、シリーズ「遺跡を学ぶ」を1からずっとツブしていこうかと
ちょっと思ったが、続巻中(であろう)なのにすでに60冊あるんですよね……
薄いとはいえ60冊増えるのはどうかと。
まあ、課題図書リストは優に1000冊は超えてるんだから、60冊増えたところで
どうでも良いというか、1000冊あるんだから60冊も増えたら大変だというか、
どっちの考え方を採用するか。悩み中。
ほとんど知識がない「斎宮」についての基礎的なことを教えてくれる本が。
この本はまさにわたしのニーズにぴったり。
「とんぼの本」的なサイズ感、構成の本。この類はたくさんありますよね。
とんぼの本はかなり趣味寄りの構成で、見て楽しいものが基本コンセプトだけど、
このシリーズは「遺跡を学ぶ」だから、とんぼの本よりは若干絵面が地味。
でも写真だけじゃなく、表でわかりやすく見せてくれる部分も優れてるから、楽しく読んだ。
わたしが一番知りたかったことは、「どういう立場の皇族が斎宮に立ったのか」
だったのよね。
それを非常にわかりやすく一覧表にしてくれていたのでテンションが上がった。
673年の大伯皇女任命から1333年任命の祥子皇女まで、
実在が確認できない3人を含めて67人。
天皇との続柄は、不明の6人以外、娘20人・異母姉妹20人・同母姉妹2人・
おば4人・いとこ3人・姪3人・遠縁8人。数えミスあるかもしれないが。
こうしてみると同母姉妹の少なさが目立つな。
基本的に天皇の代替わりで任命されるから、若い天皇の場合、同母妹は幼すぎる傾向は
あっただろうし、単純に同母姉妹と異母姉妹の人数は異母>同母であるのはあるだろう。
それにしても10:1はわりと意外……
娘が20人で異母姉妹と同数なのにねえ。
同母姉妹は賀茂斎院に任命されがちとか、そういうこともあったのだろうか。
もう一つ知りたかったのは、斎宮が送る日常の生活の部分だが、
これは「遺跡」から知り得る部分は限られるだろうね。
発掘品として硯や土器はそれなりの数が出て来ているようだけれど、
そこから再現できることは少ない。
これは文書の方からだろうけど、斎宮関係の公的史料はあっただろうが、
何ということもない斎宮の日常を書き残した史料の存在は期待出来ないだろう。
斎宮寮の頭は従五位相当らしいね。地方官と同じレベルですか。
もう少し上の者が務めるイメージだった。
時期によって増減はあるけれど、斎宮寮に勤める人数は500人前後。
命婦から女儒まで50人前後。思ったよりも多い。
これも得られて良い情報。
遺跡発掘の建物詳細などはうっすら退屈だったけれども、復元模型なんかも
写真で見られたのでありがたい。まあこの本の本筋はこれですよね。
この本がとても良かったので、シリーズ「遺跡を学ぶ」を1からずっとツブしていこうかと
ちょっと思ったが、続巻中(であろう)なのにすでに60冊あるんですよね……
薄いとはいえ60冊増えるのはどうかと。
まあ、課題図書リストは優に1000冊は超えてるんだから、60冊増えたところで
どうでも良いというか、1000冊あるんだから60冊も増えたら大変だというか、
どっちの考え方を採用するか。悩み中。