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プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< ミステリと云う勿かれ >

2022年05月06日 | ドラマ。
1月期のドラマの本命でした。そういいつつ、見始めたのは3月も末なのだが。
本命だからこそこの順番なのかもしれない。
でも12話を2週間ほどで見終わったので、かなり面白かったということ。
今期のドラマは、珍しく面白いのが多くて感謝。

わたしが普通に見ているドラマより、話数間の繋がりが特異で引きが強かった。
だからといって中途半端に終われば引きが強いと制作陣に勘違いして欲しくはないが、
こういう切り方も面白いかもねーと思いながら見ていた。

こまっかい謎解きが満載で、本格ミステリ好きのわたしは好きな傾向の話。
でも謎解きに照準を合わせたことによって、大きな話が変になったところがあり
脚本はその点気をつけないとね。ちょっとの修正で直るところもあったのに。

こういうヨーロッパなテイストのセットが好きなんだよなー。
その部分でわたしの中では5%くらい評価上がっている。

ただ話は、警察部門と我路部門とライカ部門が別物になっちゃってるのは失敗。
そのせいで整くんが狂言回しの役に留まらざるを得なかった。
前半は整くんが活躍していたと言っていいと思うけど、
最後の3回を一気に見て、主役不在を感じた。

新幹線の話を最終回に持って来ない方が良かったよね。
わざわざここに置く話ではなかったし。
我路の話が最後になっちゃったけど、突然出て来た寄木細工職人にアンジュ恋しと
泣かれてもなあ。どうしてライカの話を最後にしなかったんだろう?

ライカの話は良かったじゃん。
でも強盗に入られて助けを求める暗号は無理が……。
いやでも、強盗の話を早々に終わらせて菅田と門脇麦の演技をたっぷり見せれば
何とか……

そしてジュートの話は、さすがに細かすぎてついていけませんでしたわ。
相島一之のエピソードの詳細を忘れてるもんねえ。
昔の連続殺人と今の連続殺人と女装の占い師と親子関係とアンジュの殺人依頼と
……要素を盛り込みすぎ。

決着がつくラストではなかったね。
これはまた続きは有料コンテンツでってパターンか?映画ってパターンか?
映画なら行ってもいい面白さではあったんだけど、
映画にするためにわざわざこんな作りにしたようにも感じてそれはなあ。
ドラマはドラマで完結すべきである。絶対に。
最近多すぎて、「続く」が。


いやー、瑛太だと思わなかったよ。髪型で全然気づかないもんだなあ。
いやー、門脇麦だと思わなかったよ。髪型で(以下略)。

瑛太にしても門脇麦にしても一話のゲストで終わるんだろうと思っていたら、
かなり最後までひっぱる役柄だったので、こういういい役者がやる意味があったね。
ライカと整くんのエピソードが全体の中で好きだったな。
アウレリウスの「自省録」読もうと思っちゃったもの。

伊藤サイリは好きなんだけどね。この役はちょっといただけなかったなあ。
常に夜遅くまで居残って仕事をしているシーンばっかりで、ちょっと暗すぎた。
成長もそれほど感じなかった。
何しろドラマを3部門に分割しているわけで、警察部門を描く尺がないんだよ。

せっかく筒井道隆と尾上松也を持ってきたのに。
せめて警察部門ともう一つだよなあ。ライカか我路かどっちか。12話で書くなら。


まあシーズン2を作ってくれるなら喜んで見ますけどね。
しかしもうちょっと話をじっくり作って欲しい。
細かい謎解きや蘊蓄は好きなんだが、それに気を取られて全体がちょっと歪んでる。
全体を作った上で細部に凝って欲しいと思った。




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