最寄りの図書館にはエルリック・サーガシリーズが2つあって、
1つは1984年スタートの薄くて白い本。全7巻。または8巻。
もう1つは2006年スタートの全4巻版。厚くて茶色い本。
ちなみに発行はどちらも早川書房。
通常であればどっちかを選んで読んで行けばいいだけだけど、
実はややこしいことに、2つのシリーズどちらも図書館では歯抜けになっていた。
薄い方は2巻がない。厚い方は3巻がない。相互の構成がどうなっているのかも不明。
なので、厚い方の1、2巻と、薄い方の4巻以降を読みました。
少なくともこれなら落ちはなく、問題ないだろうと。
そしたらこの作品は、わたしが思っていたよりも複雑な構成になっているようで。
多分なんだけど、1984年版は1巻~6巻までが1つの話で、6巻でエンディングを
向かえるんだよね。で、6巻の後5年経ってから唐突に7巻が出されて、
その内容はエンディングのはるか以前、エルリックの放浪時代のエピソードが
付け加えられてるの。
そしてわたしは知らなかったんだけど、7巻のあと4年経ってから8巻が出て。
多分これも放浪時代のエピソードの巻なのだと思う。
ここから、厚い本は「薄い本のシリーズを時系列に並べ直したうえで」
薄い本の2冊を1冊にして出し直したのだろうと推察。
なので、今後エルリックシリーズを読もうと思う人は、
2006年版を4巻読んだ方がわかりやすいです。
※※※※※※※※※※※※
面白くないことはなかった。……面白いことは面白い。
天野喜孝の絵に合うキャラクター(←逆)が魅力的。
読み始めれば読み続けられる。
が、最初から文庫本8巻分のボリュームがあるとなると……けっこう大変かね。
グランドファンタジーは腹持ちが良すぎるというか。
海外物は一般的に読むのに時間がかかるし、それが8冊ないし厚いの4冊となると
めんどくささが先に立つ。
特に本作は若干SF風味が漂うファンタジーなので。
並行世界を取り入れてるんだよね。海外SFでよくある、細かく作りこんだ
全知全能の神が作った世界。その説明部分が多くてちょっと飽きる。
民族的なファンタジーなら多少壮大でも好きかもしれないが、
SF風味が壮大だと微妙。
とはいえ、この本は井辻朱美訳がゆえに読んだ。訳は満足。
文体はかなりこってりなので、グランドファンタジーの重たさを助長するが、
天野喜孝の絵に……(以下略)
薄いシリーズで「アリオッチ」と呼ばれていた虚無の神が、
後の厚いシリーズで「アリオッホ」に変更されていたのは正解。と思った。
アリオッチだと全然語感が軽いんだよなあ。
やっぱりゲルマン的語感の方が重々しい。
エルリックはメルニボネ帝国の皇帝。白子。
魔剣ストームブリンガーに半ばあやつられ、それに対抗しつつ、苦難の生を生きる。
全体的には壮大な悲劇、起こるエピソードも山あり谷ありというよりも、
ひたすら山、山、山、山で主人公が苦労がする話なので、
それを覚悟して読んだ方が良いと思われます。
面白かったが、……ボリュームが重いんだよな。
マイクル・ムアコックはこのシリーズだけでいいかなー。
1つは1984年スタートの薄くて白い本。全7巻。または8巻。
もう1つは2006年スタートの全4巻版。厚くて茶色い本。
ちなみに発行はどちらも早川書房。
通常であればどっちかを選んで読んで行けばいいだけだけど、
実はややこしいことに、2つのシリーズどちらも図書館では歯抜けになっていた。
薄い方は2巻がない。厚い方は3巻がない。相互の構成がどうなっているのかも不明。
なので、厚い方の1、2巻と、薄い方の4巻以降を読みました。
少なくともこれなら落ちはなく、問題ないだろうと。
そしたらこの作品は、わたしが思っていたよりも複雑な構成になっているようで。
多分なんだけど、1984年版は1巻~6巻までが1つの話で、6巻でエンディングを
向かえるんだよね。で、6巻の後5年経ってから唐突に7巻が出されて、
その内容はエンディングのはるか以前、エルリックの放浪時代のエピソードが
付け加えられてるの。
そしてわたしは知らなかったんだけど、7巻のあと4年経ってから8巻が出て。
多分これも放浪時代のエピソードの巻なのだと思う。
ここから、厚い本は「薄い本のシリーズを時系列に並べ直したうえで」
薄い本の2冊を1冊にして出し直したのだろうと推察。
なので、今後エルリックシリーズを読もうと思う人は、
2006年版を4巻読んだ方がわかりやすいです。
※※※※※※※※※※※※
面白くないことはなかった。……面白いことは面白い。
天野喜孝の絵に合うキャラクター(←逆)が魅力的。
読み始めれば読み続けられる。
が、最初から文庫本8巻分のボリュームがあるとなると……けっこう大変かね。
グランドファンタジーは腹持ちが良すぎるというか。
海外物は一般的に読むのに時間がかかるし、それが8冊ないし厚いの4冊となると
めんどくささが先に立つ。
特に本作は若干SF風味が漂うファンタジーなので。
並行世界を取り入れてるんだよね。海外SFでよくある、細かく作りこんだ
全知全能の神が作った世界。その説明部分が多くてちょっと飽きる。
民族的なファンタジーなら多少壮大でも好きかもしれないが、
SF風味が壮大だと微妙。
とはいえ、この本は井辻朱美訳がゆえに読んだ。訳は満足。
文体はかなりこってりなので、グランドファンタジーの重たさを助長するが、
天野喜孝の絵に……(以下略)
薄いシリーズで「アリオッチ」と呼ばれていた虚無の神が、
後の厚いシリーズで「アリオッホ」に変更されていたのは正解。と思った。
アリオッチだと全然語感が軽いんだよなあ。
やっぱりゲルマン的語感の方が重々しい。
エルリックはメルニボネ帝国の皇帝。白子。
魔剣ストームブリンガーに半ばあやつられ、それに対抗しつつ、苦難の生を生きる。
全体的には壮大な悲劇、起こるエピソードも山あり谷ありというよりも、
ひたすら山、山、山、山で主人公が苦労がする話なので、
それを覚悟して読んだ方が良いと思われます。
面白かったが、……ボリュームが重いんだよな。
マイクル・ムアコックはこのシリーズだけでいいかなー。
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