超音波実験 Ultrasonic experiment <超音波システム研究所 ultrasonic-labo>
「超音波洗浄器」の使用方法(ノウハウ)
1)超音波を強くしたい場合は、洗剤を数滴入れて使用する
2)金魚のポンプを利用して液循環させる
(循環量 毎分400ccぐらい
なるべく水面付近(水面から3cm)からすいこみ
底面の角部に吐き出す
全体がゆったり流れるようにする )
3)洗浄後、新しい洗浄液でもう一度リンス洗浄を行う
(あるいは コップに入れて間接リンス洗浄する
コップはなるべくビーカーに近い形状のものを選択する)
4)洗浄ムラがある場合は、ゆっくり洗浄物を揺らしながら洗浄する
5)よごれがひどい場合は、コップに洗剤を入れた間接洗浄で
プレ洗浄を行う (超音波洗浄の基本は精密洗浄です)
6)材質や形状により、洗浄物を洗浄液にすべて入れないほうが強力な洗浄
を行うことが出来る場合がある
7)どうしても取れない場合は、
液温を40-60℃にして
超音波のON/OFFを操作しながら洗浄する
( 場合によっては、ステンレスの「穴明きお玉(キッチン用具)」にのせて洗浄する )
超音波実験 Ultrasonic experiment <超音波システム研究所 ultrasonic-labo>
超音波実験 Ultrasonic experiment <超音波システム研究所 ultrasonic-labo>
<超音波のダイナミック制御技術> 2
超音波システム研究所は、
複数の異なる周波数の「超音波振動子」を利用する技術について、
「音色」に関する評価・分析方法を応用・発展させ
新しい<超音波のダイナミック制御技術>を開発しました。
<超音波のダイナミックシステム「音色」>
超音波水槽内の超音波伝搬状態をシステムとしてとらえ、
音圧変化に関する「測定」「解析」「制御」を行う。
多くの超音波(水槽)利用の目的は、
水槽内の液体の音圧変化の予測あるいは制御にあります。
しかし、多くの実施例で
理論と実際の違いによる問題が多数指摘されています。
この様な事例に対して
1)障害を除去するものは
統計的データの解析方法の利用である
<超音波伝搬状態の計測・解析技術>
2)対象に関するデータ解析の結果(評価)に基づいて
対象の特性を確認する
<洗浄対象物、攪拌対象物、治工具
・・・の音響特性を検出・評価する技術>
3)特性の確認により
超音波の非線形現象と相互作用を考慮した、
目的に合わせた制御の実現に進む
<キャビテーション・音響流のコントロール技術>
といった方法(展開)により
超音波を効率的な利用状態に改善し
目的とする超音波の利用を実現します。
具体的には
*:液循環のタイマー制御
*:複数の異なる超音波振動子の出力制御
*:専用水槽、マイクロバブル・・の最適化
*:専用治工具(トレイ、カゴ、・・)の開発
・・・・・
実施例が、多数あります。
今回開発した応用技術は
定在波の制御や、キャビテーション・加速度の効果を
一般的な超音波の周波数領域(20kHz~5MHz)から
大きく広げた振動現象を
制御対象の範囲(0.1Hz~20MHz)としています。
対象物への具体的な伝搬周波数のスペクトル変化として
測定・解析・確認・制御する技術です。
超音波の効果について
伝搬状態のスペクトルに関する、時系列変化を
超音波の音色(オリジナルの定義)として評価・分析することで
洗浄効果・表面改質・化学反の制御・・・応用・研究に関する
システムの制御パラメータとして利用可能にした技術です。
従来の、音圧や伝搬周波数による評価とは異なり
0.1Hz~20MHzの振動領域に関する
超音波の音色(音の変化・・・)として、評価することで
新しい超音波の効果(伝播現象)について
目的に合わせた利用を可能にしました。
特に、マイクロ・ナノレベルの物質に対する
超音波の影響は、音色(パラメータ)による制御が有効です
周波数40kHzの超音波装置で
洗浄液に対して、8MHzの伝搬状態を実現させることも、
周波数72kHzの超音波照射で、
均一な金属のナノ粒子の分散と、粒子の表面改質を行うことも可能です。
オリジナルの超音波伝搬状態の測定・解析技術により、
「音色」による評価技術と
パワースペクトル・バイスペクトルの変化の関係を確認しています。