うたのたまご

わたしの五行歌と、感じたことなど、きもちのままに。

遺言

2009-06-03 07:20:22 | きもちのままに
合唱で新しい歌を習いました。宋秋月という方の詩で、作曲は萩京子さんの歌です。
紡がれつづける命の歌、母から子への『遺言』。
宋秋月さんという方を知らなかったので、しらべてみたいです。


冬枯れの野に立つと
踏みしめた枯れ草の下の
たんぽぽやはこべや
よもぎの 命を秘めた大地の
ぬくもりが足の下から
伝わってくる。
四季がめぐりくるように
我が命がつむいだ
新しい命の
笑い 泣き 怒る 三心の
いとおしさ 食べてしまいたい
いとけなさ 哀しいまで……

 幻の荒野にいつか
 立ちつくす子に
 母は 霜除けの草であったと
 母も 忍ぶ草であったと

 一陣の風よ
 伝えておくれ