雨がふっていた。昨日は頭が痛かったが、今日は平気。
今日は一日中、手紙を書いていた。旭川で買ったささやかなお土産を、わたしが発病したとき気遣ってくださった方たちに、手紙とともに贈ったのだ。全員には、まだお贈りできていないが、少しでも気持ちを伝えたかった。
全国大会が終ってから、もう一度作品集を振り返ってみると、また違った印象を受ける歌がある。何度も読んで採点したつもりでも、見落としてしまったと感じる歌があって心残りだ。そんな歌を一つ紹介する。
岸田千鶴さんの歌がそんな歌の一つだ。わたしと一緒の小歌会で見事一席だったが、後から自分の作品集を見直してみたら、全体の採点のときには見落としてしまっていた。本当にごめんなさい。小歌会のときには、この歌はどんな状況のどんな人々をも包み込む大きな歌だと思って2点いれた。
この歌をみていたら、最近読んだ本と最近の自分の心境から、ある本の一節を思い出した。井形慶子著『運命をかえる言葉の力』に引用されていた曽野綾子氏の言葉「信頼するということは、お互いを見つめることではなく、共に一つのものを見つめることだ。」
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