『ウルタールのうる』第三十五巻が出版されました。
本巻から読み当てが難しいと指摘されていた漢字にルビが
付くようになりました。従前は稀に()を付けて中に読みを
入れていましたが、以降の巻ではルビを振ることに致します。
英雄を見なくなって久しい。
待望や必要が囁かれるときに、その可能性を恐れてあらゆる
予防線が機能している、この世とは異なるウルタールでいくつかの
種類があり得る英雄達が生きる姿をお見せしたい。
獅子心の孤高
説明し、交わり聞いて回り、折衝を繰り返し、合意して
進むとき、英雄は最後に回されるか死地に残される。
この英雄は、それらを省略して結果のみを取りに行く。