『ウルタールのうる』第三十七巻が出版されました。
三十七巻では、新装版の形式で、承前の物語が進みます。
ウルタが現れる前の話が殆どですけれども、ファーブラ的現在
である312年に戻ることもあります。
この辺りから漸く構成に於ける始まりの終わりが始まります。
かなり前に布いてあった伏線などが回収されていきますが
思い出せるように、情報と状況を整理しながら読みやすく
展開いたします。
ウルプライム旧市街地の闇
ウルタがウルタールに現れる八年前、第四十一回鎮西軍崩壊の残響は、あらゆる
権力に及び、内乱をも予感させた。ンガリハリに於いて薔薇井の調査結果を報
されたウルタは、屍鬼の本懐のために自らの官職を返上すると告げる。
その岩盤は、かつて雷を呼び寄せた、と伝わる。