七夕。
雨の七夕も悪くない。
雨だろうが嵐だろうが、
彦星と織姫は、
誰にもジャマされない逢瀬を楽しんでることだと思う。
こんな夜は、
誰もがキュンキュンするような恋バナを書きたいけれど、
恋愛落ちこぼれ男の僕は、
誇れるような恋愛エピソードを持ってない。
いつも…
トホホ(←もしかして死語?)な感じなんだよね。
ためしに僕の恋バナを書いてみる。
初デートのカフェ(←嘘です。喫茶店です)で、
コーラフロートを注文したばっかりに、
「思ったよりワイルドじゃない」って言われてふられたり、
中学の修学旅行で、大好きだった人に頼み込んで、
2ショット写真を撮ってもらったのはいいけど、
現像(←時代を感じるなw)してみたら、
明らかに心霊と思われる不可解な人影が写ってて、
泣く泣くお寺に納めたりさ。
昔々、
毎日電話したり、たまにデートをしたりする、
お付き合いする一歩手前の女性がいたことがある。
彼女が大好きだったけど、
ヘタレな僕は想いを伝えることができなくて、関係は前に進まなかった。
こんなことじゃいけないと、
ある夜、
告白を決意して彼女の家に電話をかけた。
「俺だけど」
「う、うん」
「いきなりだけど、聞いて欲しいことがある」(テンパってるので前置きなしw)
「…」
「順子のことが好きです。付き合ってください」
彼女はしばらく黙っていた。
そしてゆっくり、ため息をついて…
「妹に代わります」
だってよ。
マジでまいったぜ。
この言葉を聞いてめまいがしたもん。
そのあと彼女に代わったけど…
ロクな会話もできないまま電話を切っちゃった。
電話を切ってから、
あまりの自分のカッコ悪さに自己嫌悪のドロ沼にどっぷり浸かったもん
情けないよね。僕。
さすが、恋愛落ちこぼれ男だろ?
てかさ、
今は携帯電話が普及してるから、
家に電話をかけることってまずないんだろうね。
思春期の頃、
女の子の家に電話をかけるときにめちゃくちゃ緊張したもん。
本人が出てくれればいいけど、
家族が出ちゃうとすっげえ気まずくてね。
絶対にオヤジが出ないことを祈りながら電話をかけてた。
今にして思えば、
この緊張感も恋愛の楽しみだったのかもしれない。
この感情のうねりを知らない携帯電話世代はかわいそうだとも思う。
メールやLINEで気軽に告白しちゃったりするんだろ?
もっと言ってみれば、
電話のない時代の恋愛は情熱的だったんだろうね。
手紙を書くにしても一言一言に想いをこめて、
何度も何度も読んで書き直す。
手紙を書いてる最中はもちろん、
相手から返事が来るまで、
相手を想い続ける。
返事が来ればまた手紙を書く。
僕も知らない感情だけど…
これって素敵な恋愛だよね。
天体の動きで一年を知る、
彦星と織姫の恋愛はもっとロマンティックだけどさ(はぁと)
今は便利な世の中で、ほとんど不自由を感じることがない。
文明の発達は、
僕らに莫大な恩恵をもたらしてくれてる。
でもね、
時代がめまぐるしいスピードで進む中で、
人類は大きな代償を支払ってるような気がする。
上に書いたように、恋愛の微妙な感情も失ってしまってるし。
血の通った温かみを忘れている人、
あるいは、
知らない人が多くいるんじゃないのかな。
だからって、
「昔はよかった」って言ってるわけじゃないし、
ましてや文明を否定してるわけじゃない。
この便利さが当たり前の世の中を、
当たり前だと思わず、
よく見て、よく聞いて、よく考えて、
自分なりの意見を持つことって大切なんじゃないのかな?
そうしないと、
大切なものを失い続けてることにすら気づかないで生きていくことになるかもしれない。
今は、
戦争で、
人が死ぬことを知らない人が多くいるみたいだから。
子供達に、
僕らが持ってる感情を伝えられないようじゃ、
生まれてきた意味がないと思う。
『恋愛落ちこぼれ男の悲哀』
http://blog.goo.ne.jp/vaisraveena/e/06c48c8bdc64adc95d9c37a4959615c9
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とってもハゲみになります。
今日のお天気、ふたりは会えるのでしょうかね。
思い出した時に笑える経験は素敵ですよ。
人を大きくする。そう思います。