ケーナ製作「風工房」のブログ

ケーナ作り49年。日本中のケーナ愛好者にご愛用頂いています。

D管ケナーチョ製作

2016年02月04日 18時54分09秒 | ケーナ


細めでコンドル焼印入り、少し濃いめの渋い色が希望・・・・、というご注文でした。

ケナーチョは太い方が音量があって好きなのだが、
口に当てた時に安定感が悪くて演奏しづらいことがある。
今回のD管は外径28ミリ程度なので、太めのG管とほぼ同等の感覚で構えることが出来る。

低音域の音量を上げたいので歌口を平たく削る独特な形に仕上げてある。
ケナーチョは低音の響きが重要なので、
試行錯誤の結果、最近はこのように平削りの歌口にすることが多い。
倍音が利いた低音が出せるのが特徴だが、
ややザワザワとした雑音も混じるので好みが分かれるところかも知れない。

焼印は見た目のバランスが悪くなるので、
今までケナーチョには入れたことが無かったのだが、
こういう風に飾り糸を巻けばしっくりくることが分かった。
今後はケナーチョにも焼印入りを用意することにします。



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フラウタ製作

2016年02月02日 17時49分25秒 | ケーナ
プロの方の方の教室用にご注文を頂きフラウタを製作しました。
全部裏穴付きです。
フラウタは本来裏穴無しが本当の様ですが、裏穴があったほうが何かと便利で、
演奏の幅が広がります。
ただ慣れないと左の親指が疲れて長時間の演奏は辛いものがありますが。

何度作ってもフラウタの製作は難しいです。
2オクターブ目が上がりきらないことが多いので調律に苦労します。
今回も何本か途中で製作放棄してしまいました。

演奏も難しいですね。
横笛は息のロスが大きくて音量も出ないし、
一音一音の輪郭がぼやけた音になってしまいます。
うつろな音色というか、
それがフラウタなのでしょうが。

息を入れる角度や唇の締め具合でコロコロとピッチが変わってしまいます。
吹きながら自分で音程を探って行く必要があるので難しい楽器だともいます。

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