夜中、急にバチッ!と目が覚めて
自分の足元側にある窓の方に
視線をやりました。
窓がありませんでした。。。
寝ているのは間違いなく自分の部屋で
身体にはタオルケットも掛かっています。
でも、窓だけではなく、部屋の家具も、
壁も、何も見えない状態でした。
周囲は青白くゆらいでおり
まるで異次元につながるトンネルのように
なっていました。
今思うと、まるで臨死体験のような
光景でした。
そのトンネルの先に
人が立っていました。
おそらく2人です。
顔はよく見えなくて、
上半身のシルエットだけ。
見た瞬間、心臓が止まるほど驚き
恐怖で声も出ませんでした。
どう見ても、彼らが立っているのは
窓の位置よりだいぶ向こうなのです。
我が家は古びた団地の4階。
空中に立っているなんて
普通では考えられません。
とっさに、黄泉の国から
死神か何か、お化けが出て来たのだと
思ってしまい。。。
あまりの怖さから、見えているものを
全く受け入れられず。
次にとった行動は
固く目をつむり、
「アタイは何も見ていない。
全然見なかった。
どうかお帰りください。」
と心の中で唱えようとしました。
しかし、なんと、これが言えないのです。
よく、金縛りになると声が出ない
と聞いたことがありますが、
心の中なのに、言えないのです。
「お帰りください」の「お」で
止まってしまって
その後の言葉をグッと止められている感じ
でした。
多分、本当に止められていたのだと
思います。
彼らにとっては、人の意識を
操ることなど、容易いのでしょう。
しかしこちらはこちらで
死神(かもしれない存在)を前に
恐怖で気が動転していますから、
もう必死で言おうとするわけです。
「お…お…か…!」
と、しばらく意識と意識で
押し合いへし合いして
最後に渾身の力を込めて
ぐぁ〜〜〜!!
押し返したら、やっと通りました。
相手が諦めたのだと思います。
その後は、もうこのまま
とにかく寝落ちすることに努めて
無事に朝を迎えました。
この正体不明の彼らが
死神ではないかもしれないと分かったのは
それから数週間経ったある日。
薄い灰色をした2つの球体が
頭上からほんの数メートルの高さを
ゆっくりと通過して消えたのを見た時です。
そこで初めて、
なるほど、あれが宇宙人という
存在なのかと思いました。
当時、息子などに
「なんかUFOみたいなの見たわ。」
などと話していました。
その出来事からしばらくは
何事もなく過ごしていましたが、
1年半程過ぎたある日、息子が、
「同じ場所で、同じUFO 2つ見たよ。」
と言いだしたのです。
アタイは、「来る」と
確信しました。