自らメストレのアカデミアの門を叩いたのは、およそ六年前の冬でした。日本では凍えるほど厳しい冬だったことを覚えています。しかし、地球の真裏であるブラジルは燦々と陽を射る太陽が印象的でした。
初めて訪れるアカデミアは、まるで誰かが投獄されてそうな佇まいで、その姿に臆し、なかなか鉄格子の中に入れなかった自分が懐かしいです。
アカデミアでの練習はこれまで日本でやってきたこととはまったく対照的なものでした。基本の動きを反復することがほとんどで、難しく複雑な動きはまったくありませんでした。でも反復の度合いがハンパではなく、一日三回の練習を受けると、関節が悲鳴をあげるほどです。
これまで、空手や剣道の師範、野球の監督などから基本の大切さをこれでもかというくらい叩き込まれてきました。実際、試合で最後に残るのは基本の動きをどれだけこなせたかで決まるんだということもたくさん味わってきました。
小難しい蹴りを練習するよりも、正しい形の正拳突きをたくさん練習したほうがより強くなれると信じています。
この信念と、メストレのアカデミアでの練習量がシンクロし、やっぱりここを選んでよかったと思えます。メストレが長年培ったこの練習方法に胸を張ることができます。
ホーダのあと、「自分に色をつける」ってどういうことかを考えることがあります。色々な考えはあると思いますが、わたしは「色」は教えられて備わるものではないと考えています。
塗装を経験したことがある方ならおわかりだと思いますが、下地処理を怠ると、美しい色は輝きません。この下地処理がグループの持つ「色」であり、基本になると思います。自分と違う色を真似たとしても、下地のない色はすぐにはがれ落ちてしまうでしょう。下地をみっちり仕上げたところに、自分で好きな色をペイントしていくことが「自分に色をつける」ことだと思います。
アカデミアの基本反復練習は下地作りです。下地作りは地味で辛いだけかもしれません。しかし、ここをいかに練り上げるかで、自分の色をどこまで輝かせるかが決まってくるんでしょうね。
初めて訪れるアカデミアは、まるで誰かが投獄されてそうな佇まいで、その姿に臆し、なかなか鉄格子の中に入れなかった自分が懐かしいです。
アカデミアでの練習はこれまで日本でやってきたこととはまったく対照的なものでした。基本の動きを反復することがほとんどで、難しく複雑な動きはまったくありませんでした。でも反復の度合いがハンパではなく、一日三回の練習を受けると、関節が悲鳴をあげるほどです。
これまで、空手や剣道の師範、野球の監督などから基本の大切さをこれでもかというくらい叩き込まれてきました。実際、試合で最後に残るのは基本の動きをどれだけこなせたかで決まるんだということもたくさん味わってきました。
小難しい蹴りを練習するよりも、正しい形の正拳突きをたくさん練習したほうがより強くなれると信じています。
この信念と、メストレのアカデミアでの練習量がシンクロし、やっぱりここを選んでよかったと思えます。メストレが長年培ったこの練習方法に胸を張ることができます。
ホーダのあと、「自分に色をつける」ってどういうことかを考えることがあります。色々な考えはあると思いますが、わたしは「色」は教えられて備わるものではないと考えています。
塗装を経験したことがある方ならおわかりだと思いますが、下地処理を怠ると、美しい色は輝きません。この下地処理がグループの持つ「色」であり、基本になると思います。自分と違う色を真似たとしても、下地のない色はすぐにはがれ落ちてしまうでしょう。下地をみっちり仕上げたところに、自分で好きな色をペイントしていくことが「自分に色をつける」ことだと思います。
アカデミアの基本反復練習は下地作りです。下地作りは地味で辛いだけかもしれません。しかし、ここをいかに練り上げるかで、自分の色をどこまで輝かせるかが決まってくるんでしょうね。