43歳・既婚・子宮体がんブログ

子宮摘出手術決定。

入院完了。

2021-02-18 04:17:59 | 日記

 

午前2時半に目覚め、それからYou Tubeを観たり、SNSしたり。

寝ていないわけじゃない。

10時からぐっすり寝た。

しかし慣れないベッドと、窓から伝わる寒さで目が冷めただけのこと。

 

一旦起きてしまうと、今日の手術が不安になる。

全身麻酔が本当に怖くて、それがずっと頭にこびりついている。

もちろん手術の痛みから遠ざかるわけだから、非常にありがたい医療技術なのだが。

昨夜は食後1時間半ほどして浣腸された。特に辛くもなく、問題なくコトを終える。

朝は絶食。

朝七時までは水分補給可能。

(水、お茶など)

腹が減ってきているが、もちろん我慢出来る。

朝はシャワーを浴びれるらしいから、それはすごくありがたい。

しばらくは難しいし。

 

昨日は手術に参加するスタッフの方が来てくれて、心配の一つであった血栓について安心?させてくれた。

とても可愛い人で、血栓対策を優しく教えてくれ、「大丈夫ですよ」と慰めてくれた。

もちろん可能性はゼロではないから、細心の注意を払ってくれる。

リスクのたかい患者は特に。

 

皆さん手術患者にはとても優しい。

私は一見図太く見える為、不安や恐怖から縁遠い人間だと思われがちだが、本当は小心者。

最悪の事態を想定しながら、1人悶々と過ごしている。

(心配性のくせに何故検査にいかなかったのかは別問題)

そうなると眠れないんだ、これが。

ストレスが溜まる。

どうしようもなく。

 

術後の様子については、SNSの先輩たちが色々アドバイスをくれた。

 

寒気

喉の痛み(違和感)

眠気

吐き気

などなど

 

しかし硬膜外麻酔を流しているから、傷の痛みはほぼないらしい。

一番の違和感は尿道カテーテルだという。

こればかりはしばらく外せないので、諦めるしかない。

ストレスだけで充分気絶できそうだが、本番はこれから。

にしてもこんな大手術。

私の身体、耐えれるのか!?

 

 

 

 

 

 

 

 


いよいよ本番!

2021-02-17 11:28:59 | 日記


2月17日。

いよいよ手術に向けての入院です。

 


とうとうこの日がやってきた。
もう逃げることは不可能な日。
(逃げるつもりはないが心情的には逃げたい)

以前にも述べたが、これは私にとって生まれて初めての手術である。
いきなりのフルパワー。
トータル8〜12時間の大手術。
もちろんお医者様が一番たいへんなわけだが、かといって患者の身も決して楽ではない。

リスクは高め。
ひとたび血栓が飛べば、天国へ直行する可能性だって無きにしもあらずなのだ。
たとえ私が無事病室に帰ってきたとしても、血栓の危険性には充分に気をつけなくてはならない。
血栓は本当に恐ろしい。

とまあ、昨日の術前説明ではそういったリスクをたくさん教えてもらった。
あとは膀胱の近くの神経に触るので、排尿障害が長引くかもしれないってこと。
これらの情報はTwitterの方たちからも発信されていて、とても助かる。

そして肝心のガンだが、摘出後二週間かけた病理検査でリンパ節への転移やら、stageやらが判明する。
私はすでに抗がん剤が決まっているので、術後しばらくしてから入院治療を始めるはずだ。

「息をつく暇がない」とはこういうことなんだろうね。
低リスクで生きていくための欠かせない治療。
血糖も体重も体力もバランス良く改善していかなくてはならない。
腸閉塞の危険からも遠ざかって、リンパ浮腫の対策も講じて、やがてやってくる更年期障害を少しでも楽に迎えなくてはならない。

ずらっと並べてみれば、課題の多さに辟易するが、それでも生きる為に必要な闘いだ。

塩分、糖分、脂質。
この3つを減らすことも、健康に生きる秘訣。
私はすでに外の味に違和感を感じ始めている。
家のご飯があっさりしているからだ。
舌の感覚は敏感で、いとも簡単に変化する。
この間、某食事処のお弁当をテイクアウトしたら、その味の濃さに箸が止まった。(笑)
まあささやかな変化だが、これが当たり前になる日常もそう遠くはないと思う。

もちろん、たまの甘味は摂取するつもり。
そのくらいのご褒美は精神衛生上、有効に働くと思っているから。

取り敢えずは手術。

無事終わることを願っていてください。

 


元気です

2021-02-12 14:42:41 | 日記

 

我が家がこんなに快適だとは。

確かに病院は上げ膳据え膳で楽だったけど、馴染んだベッド、お風呂、キッチン、階段、全てが心地よく、気持ちを和らげる。

病院ほど暖かくもない廊下ですら、居心地の良さを感じるのだから、あちらではよほどお客様だったのだろう。

 

さて、手術まであと6日を切った。

帰宅してからは、友人(管理栄養士さん)の愛情便のおかげで、とても潤った食生活を送っている。

仕事でもないのに、きめ細やかな気遣い。この愛には感謝してもしきれない。一つ一つメモを見ながら勉強し、是非とも取り入れようと思う。

食生活の改善と規則正しい生活は、これからずっと続く課題である。

朝は六時前に起床し、しっかりと栄養のある食事を摂る。

食べすぎず、腹八分目を目標にするのは、なかなか難しいものだ。

ただここしばらく間食はしていない。

きちんと朝昼夕の時間にご飯を食べる。

それだけ。

 

野菜ファースト。

よく噛むこと。

時間をかけて食べること。

昔の自分が見たらドン引きするくらい時間をかける。

食後1〜1.5時間したらウォーキングマシーンで30分歩く。

昼、夜併せて1時間。

お医者様からは「それでいい」と言われているが、後々、もう少し増やすつもりだ。

あとはスクワット。

入院中は暇で、60〜80回していたけれど、自宅では40回に落ち着いている。

腹回りも少し小さくなった。

足はちょっとムキっと。

 

実際のところ、手術し退院してからが本番で、今は予行練習みたいなものだと思う。

長い坂の入り口が今回の手術。

今はいつか心底笑える日が来ることを願って、一歩踏み出そう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


コントロール入院ひとまず終了

2021-02-10 02:30:41 | 日記

突然の話ではあったが、血糖コントロール入院が本日2月10日をもって終了となった。
昨日、内科主治医とのカンファレンスで決まったことである。

理由はもちろん血糖値の安定。
インスリンを打たずして、わりと落ち着いてきたから。
もっと厄介な患者と思われていたのか、想定より5,6日早い退院だ。

入院中いろんな検査をした。
おおむね手術に影響はないと判断された。
しかしところどころ気になる点はある。
血管の硬さをはかる検査で50代後半という結果を叩き出したり。
腎臓の値がちと高めだったり。
どちらも高い血糖値、もしくは内臓脂肪が関与していると見られる。
経過観察が必要だ。

ともあれ、血流に関しても、神経伝達に関しても問題はなかった。
膵臓からはインスリンが出ていて、ただ値をみるかぎり、「わし、一生懸命働いてまっせ!」という感じらしい。
血糖が高くなると、膵臓は必死にインスリンを出そうとする。
結果値に反映されるのだ。

「血糖が高いままだと膵臓は疲弊し、いつかは止まってしまう。そうなるとインスリン注射の出番になります。」

それは膵臓機能の停止、そして膵臓ガンなどのリスクが高まるという意味。
もちろんインスリン注射は膵臓の手助けをする意味もある。
正しく使えば糖尿病患者の最大の味方にもなり得る。
ようするに私さえ血糖を安定させてあげたら、マイ膵臓は「あーーやっと楽になれるやん?」と力が抜けるわけである。
うん、がんばるぞ。

他にも色んな質問をし、その都度先生は丁寧に、そして的確に教えてくださった。

今よりも、手術後のコントロールが大変であること。
内臓脂肪を減らし、よりリスク回避に務めること。

そう。
結局はシンプルな結論なのだ。

食生活を見直せ。
そして運動して痩せろ。

この2つだけ。
言葉を濁さない先生の話はとてもダイレクトに伝わり、患者にとって心強い存在となる。
子宮摘出後もしばらくこの病院にはお世話になるだろうから、ここはしっかり信頼関係を結んでおきたい。

「もういつでも退院していいですよ。」
「……………あ、そうなんですか。でもちょっと不安ですね。(笑)」

入院期間中食べた食事をもとに、自分でしっかり献立を決め、血糖コントロールを続ける。
それは簡単なようで、なかなかハードなミッション。
でも私には多くのサポーターがついているし、何よりも時間をかけ食事するという基本的な食事療法を心がければ大丈夫だ、と思う。

しかし我が家の白米は美味しくて、糖分高いからな。
気持ち、減らして食べるとしよう。

いよいよ今夜は寝心地の良いベッドが待っている。
主人が張り切って歩いている、ルームランナーも使ってみたいな。

そして何よりも心の安定を取り戻したい。

 


いきなりの院長回診

2021-02-09 11:37:50 | 日記


看護師さんたちは常に明るい。
正直激務で、決してキレイな仕事ではない。
患者さんのデータを確認しながら、それぞれの対応を求められ、たとえ文句を言われても笑顔でかわす。
なかなかのスキルである。

私は必要以上に話しかけたりしないが、それは今、自分の手足で何でも出来るからだ。
これが手術後となると、果たしてどうなるか。
痛みや不調を訴え、ナースコールボタンを押しまくるのが正解?
それとも限界まで我慢する?

私は恐らく前者をとる。
ここは彼女たちのプロ意識に甘える予定だ。

痛みや不快を抱えながらの入院生活は、はっきりいえば苦痛でしかない。
ただでさえ大手術が終わったばかりでナーバスにもなろう。
たくさんの管に繋がれ、本調子に戻るまで、多少大袈裟かもしれないが訴え続けようと思う。

なにせ私は痛みに弱い。
普段からロキソニンは手放せない人間だ。
ここ最近は飲む必要がなくなっていたが、以前は頭痛を感じたら即服用していた。
ロキソニン教祖様と崇めているほどに。

痛みは不安に繋がるし、マイナス思考へと誘われる。
可能な限り、痛みを感じない術後を過ごしたい。
眠れないなら眠剤も導入し、体力の回復に努めたい。

昨夜は5時間半、みっちり眠ることが出来た。
寝汗こそかいたが、清々しい深夜3時半を迎えたのだ。
入院してから初めてのこと。
私は元々図太い人間だと思っていたが、残念ながら環境と状況に左右されるとわかった。
どこかでナーバスになっている。
神経が昂ぶっている。

 

楽しみなはずの食事も、楽しむというより、修行を積み重ねているといった感じだから、それもじわじわストレスになっているのだろう。


妙な時間にお腹が空いても、摘むものはない。
空腹はお茶か炭酸水で散らしている。

どれだけ腹の虫が鳴こうとも。

 

三時半に起きて、一体何をしていたか。
大好きな動画を観たり、ただぼんやりしたり、無意味に歯を磨いたり。
雪が降り積もった静かな外の景色。

ひと気がなく、まるで絵画のように美しく、現実とは思えなかった。

 

話は変わるが、今日あまりにも暇で、いよいよ遺書を書こうと思い、筆をとる。
まずは主人へ。
これは入院する前から決めていたことだ。
当然ながら、手術の成功は高確率だが、それでも100%は叩き出せない。
麻酔や他の事情で、何らかの事故が起こることだってある。
術後、感染症になるかもしれないし、それが元であの世逝きってことも。
どちらにせよ、最悪の事態を想定するのは、患者として当然のことだと思う。

だから最後の手紙を書いたのだ。
今は主人の目に届かないことを祈るだけだが。何事もなく帰還したら破り捨てるつもりだ。

そして書いている時、やはり感極まってくるのは必然だった。
涙が流れ、鼻を啜り、何度もティッシュのお世話になった。


そんなタイミングで、まさかの院長回診が行われるとは、誰も想像していないだろう。
せいぜい担当医がくるかな、くらいの軽い気持ちだったのだが。

婦長さんらしき人を引き連れ、「院長回診です!」と病室に入ってこられたとき、何事だ!と思った。
慌てて筆を置く。

「○○先生のところから来たんですね」
と某婦人科の名前を出し、私は涙を引っ込めようと苦労しながら「はい、そうなんです。」と答えた。
しかしさっきまでの哀しい感情がまだしっかりと残っていて、言葉が出なくなる。

「すみません。ちょっと別ごとを考えていたので。」

取り繕うようマスクを着け、涙を拭いた。
向こうも私がナーバスになっていると分かってくれているので、穏やかに見守っている。
その後、軽く血糖の話をして、「頑張ってくださいね。」と励まされ、わずか数分の回診は終わった。
優しそうな院長先生。
そして私はこの病院の副院長先生に執刀してもらう。

あ!しまった。

ここのご飯おいしいですね!って言うの忘れてた。
まあ、もう会うことはないかな。
きっとお忙しいだろうし。

ただドラマでもよくある【部長回診】は知っていたが、まさか【院長回診】があるとは!
驚きである。

 

さぁ、手術まであと9日。
体だけでなく気持ちも整えよう。