大曲全国花火大会と山寺観光の日記
8月25日 金曜日 晴れ
午後になって横浜の自宅を出発する。
横浜駅西口の金券ショップで東京→仙台の往復の新幹線のチケットを買い 歩いていると、文明堂にとてもかわいいくまのプーさんが沢山並んでいる。「横浜ではここだけ!」と書かれていて、くまのプーさんのカステラなど色々有る。多賀城のもぐちゃんへのお土産に風呂敷付きくまのプーさんカステラを買うことにする。もちろんお土産は中身のカステラだけ。(笑)
仙台から新しい仙石線で多賀城へ。駅前の長崎屋で買い物をしてからもぐちゃんの家へ行く。
もぐちゃんは元気そうだった。
8月26日 土曜日 晴れ後曇り時々雨
大曲花火競技大会見学ツアーのバスが 近くの中学校前に迎えに来てくれるので、6時半頃に多賀城市の家を出る。集合は6時45分。ここから乗る人は結構多い。
多賀城市は今日は晴れである。秋田の午後の天気予報は雨なので、花火大会は果たして無事に開催されるのかどうか不安な気持ちのままバスに乗る。
早起きをしたので、バスの中では殆どうとうとしていたが、バスは東北道は古川インターで下りて後は一般道を走るため、途中の鬼首(おにこうべ)などの景色を楽しむ。
紅葉が始まっている木や 少し色づきかけた林檎のなる木や コスモスなどを見ると、こちら東北にはもう秋が訪れているのがよく分かる。
今回のツアーは高速を下りた後は、国道108号線→国道13号線を行く。
添乗員さんの言葉通り横手市からは渋滞が始まる。その横手市で稲庭うどんの昼食を取る。汁につけて食べるとあまり美味しくないのだが、汁をつけずに食べると塩味が効いていてなかなか美味しい。
横手市のあたりから空は曇り空になり、突然雨がひどく降り始めたりして天気予報が当たっていることに気が付く。
大曲市の花火大会会場には午後3時頃に到着する。河川敷のかなり広い範囲に人が集まり始めている。
ここ大曲市は人口4万人なのだが、この花火大会には62万人の人が集まるということで、観光バスの数も驚く程だ。大きな観光スキー場(札幌のテイネハイランド)でスキーバスの数の多さに驚いたことが有るが、今回はそれを上回っている。
トイレは簡易水洗の仮設トイレが沢山用意されていて、トイレ行列に悩むことは無かった。ここに来るまでのトイレ休憩で停まった場所での行列は酷いものだったが。
桟敷席は花火を見るのに1番良い場所に作られていて、2メートル位の高さが有る。板に番号が書かれていて私達の席は前から2番目の板だ。大勢の仲間と参加し、お酒やおつまみなど用意して宴会状態になっているグループもある。私達はおにぎりとお茶で落ち着いて見る。
今回は花火競技大会なので、規定の大玉二つと創作花火の2種類を花火店がプログラム順にあげて行く。
夕方5時に昼花火部門が始まる。初めて見る昼花火は色とりどりに綺麗だ。ただ曇天のため、バックが青い色なら綺麗に見えるのに灰色のため見え難いというものも有る。
昼花火の後はいよいよ夜花火が始まる。やはり花火は夜が素晴らしい。
審査の有る競技大会ということで、普通の花火大会ならトリを飾るレベルの花火がどんどん打ち上げられる。音楽も日本的なものからポップなものまで幅広い。
今日の結果は後日分かるのだが、私が面白いと思ったのは、「ドレミの歌」に合わせて打ち上げられたもので、ド~レ~ミ~・・・と花火の音が音階を出していた。中には上がり切っていない音も有ったが、音階の種類の音を変えて出すのは難しいのではないかと思う。この花火は残念ながら入賞からは漏れていた。
花火大会が午後9時過ぎに終了する。大型バスは11時半にならないと駐車場から出てはいけない、ということで、集合時間は11時になるが、特にすることも無いので、トイレに行ってからバスに乗る。宴会組は「よ~し、11時まで宴会だ~♪」と盛り上がっていたが、あまりに酔って踊り始めたので、係の人から「桟敷に残っている人は降りて下さい。」と注意されていた。確かにあのまま呑んでいたら、酔って桟敷から落ちる人が出たかもしれない。
バスの中で眠っていて、ふと目を覚ますと午前2時になっている。でも外を見ると、まだ駐車場付近で停まっている。大渋滞しているらしい。途中、高速道路のサービスエリアでトイレ休憩をする。バスの中では殆どうとうとして過ごす。
8月27日 日曜日 晴れ
午前5時半~6時に仙台に到着予定だったのが、渋滞のため8時に着く。来る時は多賀城市内から乗車したが、今日は仙台市の苦竹駅で降りる。それは私が山寺観光をしたかったからだ。家族でなぜか私だけ山寺に行きそびれていたから。
苦竹駅から仙石線で仙台駅へ。ここから山形へ行くJR仙山線に乗ろうとするが、数分前に快速は行ってしまっていて、それなら各駅停車でも、と思うが、途中駅の作並駅まで行く電車しか無い。山形寄りの山寺駅に行く電車は快速だけで乗れなかった8時13分発の次は9時37分発だ。
暫くは仙台駅構内で買った「四国宇和島殺人事件」という本を読んでいたが(地元の自分も知らないことが書かれていて勉強になる)、各駅停車で作並駅まで行くことにする。この電車はがらがらで最後まで同じ状態だった。本数が少ないのも仕方が無い様だ。但し、作並から乗った快速では座れなかった。
山寺は駅の目の前でホームからもよく見える。暑い中、徒歩で登る。四国の金毘羅さんと言い、山寺と言い、なぜか8月に行くことになる私である。(笑)
でも金毘羅さん程長い距離を歩く訳では無いのでまだ楽だ。山の上から町を見下ろして、登り口とは違う方へ降りる。降りた所には美味しそうなお蕎麦屋さんが有るが、兎に角暑くてかき氷を食べたいのでその隣の店に入る。川沿いのその店は客は私達だけだが店の人も雰囲気の良い店だ。
店を出てから巨大な石の前で写真を撮る。後で出来上がった写真を見ると「ラ・フランスのソフトクリーム」の看板が有る。気付いていれば食べたのに、残念。
山寺の記念館に入り、本を買って出る。レストランで冷やし蕎麦御膳を食べて売店に寄り、さくらんぼ耳掻きや箸や扇子を買う。ここは山寺参拝から観光まですべて徒歩圏内に有る便利な所だ。
帰りも仙山線、仙石線で山寺→仙台→多賀城と帰る。駅で夕食の買い物をしてもぐちゃんの家へ。ビールを飲んでぐっすり眠る。
8月28日 月曜日 多賀城は曇り時々雨、横浜は晴れ
いつもの様に住宅前を9時39分に出るバスに乗り多賀城駅へ。仙台駅では9月2日に予定している自宅での花火オフ用に牛タンを買う。丁度来た新幹線に乗るが、私は初めてのMAXだった。MAXは空いていて2階席に座ってゆったりと帰る。午後2時に横浜の自宅に到着。
大曲の花火大会は面白い経験になって嬉しいが、来年も誘われたら今度は多分断るだろう。理由は混み過ぎるから。でも「去年の席はあそこだった。」と話している人達も結構居たから、はまると楽しい行事なのだろう。
秋田魁新報 2000.8.27(日)付のニュース
光と音が競演、夜空に絵巻/大曲で全国花火大会
“ミレニアム花火”が雨雲を吹き飛ばす―。大曲市の第七十四回全国花火競技大会(大曲市、大曲商工会議所、市観光物産協会主催)が二十六日、同市の雄物川河川敷で開かれた。日中、時折小雨のぱらつく曇天も夜にはほぼ回復、過去最多の六十二万人(昨年六十万人)が会場とその周辺を埋め尽くし、光と音が繰りなす華麗な舞台に酔いしれた。
伝統と格式を誇り、全国の花火師が技術の粋を尽くす大曲の花火。今回は最優秀花火師に新たに総理大臣賞が設けられた。競技には県内四社を含む三十社が参加、昼花火と夜花火でそれぞれの技を披露した。
午後六時五十分、恒例の五百メートルナイアガラに大スターマインが輝き、夜花火の幕が開いた。続いて芯(しん)入りの課題玉と自由玉の十号割物二発、さらに創造花火による競技が繰り広げられた。仕掛け花火を織り込みながら、花火師たちが精魂込めた玉が次々と打ち上げられ、夜空を彩った。
圧巻は大会提供花火。今年のテーマは「カウントダウン2000―新世紀への序曲」。コンピューター制御による点火など最新の技術を一部導入し、二十世紀への郷愁と二十一世紀への夢や希望を五分間にわたって夜空に描き、観客の目をくぎ付けにした。
★田園都市が人で埋まる/昼過ぎの雨に騒然
「日本一の花火」とのうわさを聞き、初めて訪れた人。病みつきになって二度目、三度目の人…。二十六日、人口四万人足らずの街に、六十二万人もの人々が詰め掛けた大曲の花火。普段はのどかな田園都市も、この日ばかりは街全体が“狂想曲”を奏でるような光景が繰り広げられた。花火一色となった大曲の一日を追った。
午前2時 会場から二キロ以上離れた玉川橋近くの駐車場(二百五十台収容)が早くも満車に。この時点で市内に十七カ所ある無料駐車場のうち六カ所が二千七百台以上の車で埋め尽くされた。「昨年も午前中には一杯になったが、今年は出足が早い」と警備担当の市職員もあきれ顔。
午前4時 市内の料亭で花火客用の折り詰めが完成。徹夜で約三百食を仕上げた。「今日も花火開始まで予約客でいっぱい。当日に作っていては間に合わない」と店員。
午前10時 到着する列車は朝からすべて乗車率一〇〇%以上。ごった返すJR大曲駅に、ホームから直接外に出られる臨時改札口が設けられた。「ピークは午後四時すぎになりそうだが、朝からずっとこの調子です」と研修中の駅員も目を丸くした。
午後1時 スコールのような大雨が降りだし、会場に傘の花が咲いた。敷いていたビニールシートをかぶり、雨が過ぎ去るのをじっと待つ客や、テントに逃げ込む客も出るなど騒然とした雰囲気に。
午後2時 河川敷はテント、シート、観客でほぼ埋め尽くされた。仮設トイレは約五百基設置されたが、いずれも長蛇の列。女性用は三十分待ちもざらに。回転のよい男子トイレを横目に、「百円くらい払うから、トイレをもっと増やしてほしい」と嘆く女性客。
午後3時 時間を追うごとに路上駐車も増加。中には大曲警察署の目の前(もちろん駐車禁止)に堂々と止めるドライバーも。「レッカー車を呼んでも運び出す場所もない。どうすればよいものか」。署員たちも困惑ぎみ。
午後4時 会場周辺の道路は会場に向かう人波で大混雑。観光バスが駐車場になかなかたどり着けない。市役所内に設置された花火交通対策本部の職員たちが外部と連絡を取り合い、誘導に苦慮。対策本部詰めの職員たちは、二十五日朝から二十七日未明まで不眠不休。「今は緊張しているが、夜花火が始まるころには客も落ち着くので、ちょっと眠気がさすかも」と田口誠一市商工観光課長(50)。
午後6時半 堤防のすぐ近くに、一人三百円で自宅のトイレを貸す民家。そこにも、女性三十人余りが行列をつくった。
午後8時 バスの荷物入れに横になりながら花火に見入る手塚光幸さん(34)と星貴博さん(35)。宇都宮市を午前三時に出発、交代で運転しながら午後五時に到着した。「昼ごろには(秋田自動車道の)大森パーキングエリアまで来ていたがそれからが大変だった」(手塚さん)、「もう少しうまく誘導してほしかった」(星さん)とさすがに疲れた様子。とはいえ、「終了後すぐ出発するので駐車場から離れられないが、こんな近くで花火が見られるとは感激」。
8月25日 金曜日 晴れ
午後になって横浜の自宅を出発する。
横浜駅西口の金券ショップで東京→仙台の往復の新幹線のチケットを買い 歩いていると、文明堂にとてもかわいいくまのプーさんが沢山並んでいる。「横浜ではここだけ!」と書かれていて、くまのプーさんのカステラなど色々有る。多賀城のもぐちゃんへのお土産に風呂敷付きくまのプーさんカステラを買うことにする。もちろんお土産は中身のカステラだけ。(笑)
仙台から新しい仙石線で多賀城へ。駅前の長崎屋で買い物をしてからもぐちゃんの家へ行く。
もぐちゃんは元気そうだった。
8月26日 土曜日 晴れ後曇り時々雨
大曲花火競技大会見学ツアーのバスが 近くの中学校前に迎えに来てくれるので、6時半頃に多賀城市の家を出る。集合は6時45分。ここから乗る人は結構多い。
多賀城市は今日は晴れである。秋田の午後の天気予報は雨なので、花火大会は果たして無事に開催されるのかどうか不安な気持ちのままバスに乗る。
早起きをしたので、バスの中では殆どうとうとしていたが、バスは東北道は古川インターで下りて後は一般道を走るため、途中の鬼首(おにこうべ)などの景色を楽しむ。
紅葉が始まっている木や 少し色づきかけた林檎のなる木や コスモスなどを見ると、こちら東北にはもう秋が訪れているのがよく分かる。
今回のツアーは高速を下りた後は、国道108号線→国道13号線を行く。
添乗員さんの言葉通り横手市からは渋滞が始まる。その横手市で稲庭うどんの昼食を取る。汁につけて食べるとあまり美味しくないのだが、汁をつけずに食べると塩味が効いていてなかなか美味しい。
横手市のあたりから空は曇り空になり、突然雨がひどく降り始めたりして天気予報が当たっていることに気が付く。
大曲市の花火大会会場には午後3時頃に到着する。河川敷のかなり広い範囲に人が集まり始めている。
ここ大曲市は人口4万人なのだが、この花火大会には62万人の人が集まるということで、観光バスの数も驚く程だ。大きな観光スキー場(札幌のテイネハイランド)でスキーバスの数の多さに驚いたことが有るが、今回はそれを上回っている。
トイレは簡易水洗の仮設トイレが沢山用意されていて、トイレ行列に悩むことは無かった。ここに来るまでのトイレ休憩で停まった場所での行列は酷いものだったが。
桟敷席は花火を見るのに1番良い場所に作られていて、2メートル位の高さが有る。板に番号が書かれていて私達の席は前から2番目の板だ。大勢の仲間と参加し、お酒やおつまみなど用意して宴会状態になっているグループもある。私達はおにぎりとお茶で落ち着いて見る。
今回は花火競技大会なので、規定の大玉二つと創作花火の2種類を花火店がプログラム順にあげて行く。
夕方5時に昼花火部門が始まる。初めて見る昼花火は色とりどりに綺麗だ。ただ曇天のため、バックが青い色なら綺麗に見えるのに灰色のため見え難いというものも有る。
昼花火の後はいよいよ夜花火が始まる。やはり花火は夜が素晴らしい。
審査の有る競技大会ということで、普通の花火大会ならトリを飾るレベルの花火がどんどん打ち上げられる。音楽も日本的なものからポップなものまで幅広い。
今日の結果は後日分かるのだが、私が面白いと思ったのは、「ドレミの歌」に合わせて打ち上げられたもので、ド~レ~ミ~・・・と花火の音が音階を出していた。中には上がり切っていない音も有ったが、音階の種類の音を変えて出すのは難しいのではないかと思う。この花火は残念ながら入賞からは漏れていた。
花火大会が午後9時過ぎに終了する。大型バスは11時半にならないと駐車場から出てはいけない、ということで、集合時間は11時になるが、特にすることも無いので、トイレに行ってからバスに乗る。宴会組は「よ~し、11時まで宴会だ~♪」と盛り上がっていたが、あまりに酔って踊り始めたので、係の人から「桟敷に残っている人は降りて下さい。」と注意されていた。確かにあのまま呑んでいたら、酔って桟敷から落ちる人が出たかもしれない。
バスの中で眠っていて、ふと目を覚ますと午前2時になっている。でも外を見ると、まだ駐車場付近で停まっている。大渋滞しているらしい。途中、高速道路のサービスエリアでトイレ休憩をする。バスの中では殆どうとうとして過ごす。
8月27日 日曜日 晴れ
午前5時半~6時に仙台に到着予定だったのが、渋滞のため8時に着く。来る時は多賀城市内から乗車したが、今日は仙台市の苦竹駅で降りる。それは私が山寺観光をしたかったからだ。家族でなぜか私だけ山寺に行きそびれていたから。
苦竹駅から仙石線で仙台駅へ。ここから山形へ行くJR仙山線に乗ろうとするが、数分前に快速は行ってしまっていて、それなら各駅停車でも、と思うが、途中駅の作並駅まで行く電車しか無い。山形寄りの山寺駅に行く電車は快速だけで乗れなかった8時13分発の次は9時37分発だ。
暫くは仙台駅構内で買った「四国宇和島殺人事件」という本を読んでいたが(地元の自分も知らないことが書かれていて勉強になる)、各駅停車で作並駅まで行くことにする。この電車はがらがらで最後まで同じ状態だった。本数が少ないのも仕方が無い様だ。但し、作並から乗った快速では座れなかった。
山寺は駅の目の前でホームからもよく見える。暑い中、徒歩で登る。四国の金毘羅さんと言い、山寺と言い、なぜか8月に行くことになる私である。(笑)
でも金毘羅さん程長い距離を歩く訳では無いのでまだ楽だ。山の上から町を見下ろして、登り口とは違う方へ降りる。降りた所には美味しそうなお蕎麦屋さんが有るが、兎に角暑くてかき氷を食べたいのでその隣の店に入る。川沿いのその店は客は私達だけだが店の人も雰囲気の良い店だ。
店を出てから巨大な石の前で写真を撮る。後で出来上がった写真を見ると「ラ・フランスのソフトクリーム」の看板が有る。気付いていれば食べたのに、残念。
山寺の記念館に入り、本を買って出る。レストランで冷やし蕎麦御膳を食べて売店に寄り、さくらんぼ耳掻きや箸や扇子を買う。ここは山寺参拝から観光まですべて徒歩圏内に有る便利な所だ。
帰りも仙山線、仙石線で山寺→仙台→多賀城と帰る。駅で夕食の買い物をしてもぐちゃんの家へ。ビールを飲んでぐっすり眠る。
8月28日 月曜日 多賀城は曇り時々雨、横浜は晴れ
いつもの様に住宅前を9時39分に出るバスに乗り多賀城駅へ。仙台駅では9月2日に予定している自宅での花火オフ用に牛タンを買う。丁度来た新幹線に乗るが、私は初めてのMAXだった。MAXは空いていて2階席に座ってゆったりと帰る。午後2時に横浜の自宅に到着。
大曲の花火大会は面白い経験になって嬉しいが、来年も誘われたら今度は多分断るだろう。理由は混み過ぎるから。でも「去年の席はあそこだった。」と話している人達も結構居たから、はまると楽しい行事なのだろう。
秋田魁新報 2000.8.27(日)付のニュース
光と音が競演、夜空に絵巻/大曲で全国花火大会
“ミレニアム花火”が雨雲を吹き飛ばす―。大曲市の第七十四回全国花火競技大会(大曲市、大曲商工会議所、市観光物産協会主催)が二十六日、同市の雄物川河川敷で開かれた。日中、時折小雨のぱらつく曇天も夜にはほぼ回復、過去最多の六十二万人(昨年六十万人)が会場とその周辺を埋め尽くし、光と音が繰りなす華麗な舞台に酔いしれた。
伝統と格式を誇り、全国の花火師が技術の粋を尽くす大曲の花火。今回は最優秀花火師に新たに総理大臣賞が設けられた。競技には県内四社を含む三十社が参加、昼花火と夜花火でそれぞれの技を披露した。
午後六時五十分、恒例の五百メートルナイアガラに大スターマインが輝き、夜花火の幕が開いた。続いて芯(しん)入りの課題玉と自由玉の十号割物二発、さらに創造花火による競技が繰り広げられた。仕掛け花火を織り込みながら、花火師たちが精魂込めた玉が次々と打ち上げられ、夜空を彩った。
圧巻は大会提供花火。今年のテーマは「カウントダウン2000―新世紀への序曲」。コンピューター制御による点火など最新の技術を一部導入し、二十世紀への郷愁と二十一世紀への夢や希望を五分間にわたって夜空に描き、観客の目をくぎ付けにした。
★田園都市が人で埋まる/昼過ぎの雨に騒然
「日本一の花火」とのうわさを聞き、初めて訪れた人。病みつきになって二度目、三度目の人…。二十六日、人口四万人足らずの街に、六十二万人もの人々が詰め掛けた大曲の花火。普段はのどかな田園都市も、この日ばかりは街全体が“狂想曲”を奏でるような光景が繰り広げられた。花火一色となった大曲の一日を追った。
午前2時 会場から二キロ以上離れた玉川橋近くの駐車場(二百五十台収容)が早くも満車に。この時点で市内に十七カ所ある無料駐車場のうち六カ所が二千七百台以上の車で埋め尽くされた。「昨年も午前中には一杯になったが、今年は出足が早い」と警備担当の市職員もあきれ顔。
午前4時 市内の料亭で花火客用の折り詰めが完成。徹夜で約三百食を仕上げた。「今日も花火開始まで予約客でいっぱい。当日に作っていては間に合わない」と店員。
午前10時 到着する列車は朝からすべて乗車率一〇〇%以上。ごった返すJR大曲駅に、ホームから直接外に出られる臨時改札口が設けられた。「ピークは午後四時すぎになりそうだが、朝からずっとこの調子です」と研修中の駅員も目を丸くした。
午後1時 スコールのような大雨が降りだし、会場に傘の花が咲いた。敷いていたビニールシートをかぶり、雨が過ぎ去るのをじっと待つ客や、テントに逃げ込む客も出るなど騒然とした雰囲気に。
午後2時 河川敷はテント、シート、観客でほぼ埋め尽くされた。仮設トイレは約五百基設置されたが、いずれも長蛇の列。女性用は三十分待ちもざらに。回転のよい男子トイレを横目に、「百円くらい払うから、トイレをもっと増やしてほしい」と嘆く女性客。
午後3時 時間を追うごとに路上駐車も増加。中には大曲警察署の目の前(もちろん駐車禁止)に堂々と止めるドライバーも。「レッカー車を呼んでも運び出す場所もない。どうすればよいものか」。署員たちも困惑ぎみ。
午後4時 会場周辺の道路は会場に向かう人波で大混雑。観光バスが駐車場になかなかたどり着けない。市役所内に設置された花火交通対策本部の職員たちが外部と連絡を取り合い、誘導に苦慮。対策本部詰めの職員たちは、二十五日朝から二十七日未明まで不眠不休。「今は緊張しているが、夜花火が始まるころには客も落ち着くので、ちょっと眠気がさすかも」と田口誠一市商工観光課長(50)。
午後6時半 堤防のすぐ近くに、一人三百円で自宅のトイレを貸す民家。そこにも、女性三十人余りが行列をつくった。
午後8時 バスの荷物入れに横になりながら花火に見入る手塚光幸さん(34)と星貴博さん(35)。宇都宮市を午前三時に出発、交代で運転しながら午後五時に到着した。「昼ごろには(秋田自動車道の)大森パーキングエリアまで来ていたがそれからが大変だった」(手塚さん)、「もう少しうまく誘導してほしかった」(星さん)とさすがに疲れた様子。とはいえ、「終了後すぐ出発するので駐車場から離れられないが、こんな近くで花火が見られるとは感激」。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます