ねここと桶屋のきもち(休載中)

元気でやっていますが、製菓製パンへの興味関心が薄らぎ中…。
時間ができたらまた更新します!

【桶屋】ターンエーガンダム視聴終了後感想文

2007-10-12 23:32:02 | COMIC・ANIME・etcな桶屋
ども。桶屋です。




今週も来週も再来週も多分大変なんだろうけど、
週末はきちんとやってくるのが不幸中の幸い。


実は俺、勤めている会社の「就活板@2ch」を結構良く見てる。
なんか変なルートで足が付くと嫌なので当然ROM専。


で、掲示板見てると、なんか
「福利厚生が充実」「定時でマターリ」「社内調整が仕事の大半」
ってイメージが先行してる。


福利厚生については特に異論は無い。
だけど、後者二つは確実に部署と勤務地による。
もっと言うと、自分が働くチームのスタンスとリソースによる。


なので、自分の業務量は入るまでわかんないというのが正解。




あ、それともう一つ、先行してるイメージで
間違いなく真実なのがあった。


「薄給」


…orz




---




ついに「ターンエーガンダム(∀ガンダム)」視聴終了。


とくにかく、「名作だった」その一言に尽きる。
今も最終回の余韻が抜けない。


いろんな見方があるけど、
モビルスーツのデザインは普通にダサいわな。


だけど、動きは本当に素晴らしい。
全てのモビルスーツが生き生きと躍動している。
それは、作画が素晴らしいのはもちろんのこと
デザインと動きの整合性が取れているから。

「あ、このモビルスーツは、
 太ももからカカトまでの脚の裏側全部がスラスターになっている。
 だから、今までのガンダムと違って下半身先行型で
 ふわっとジャンプするんだ。なるほどー。」

こんな感じ。
それを観ているうちに自分の目にフィルターがかかる。
あのダサイモビルスーツたちがカッコよく見えてくるから不思議。




登場人物は全てが魅力的で、それぞれにドラマがある。
それが初志貫徹型なのか、成長型なのかの違いはあるけれど。


箱入り娘の令嬢が高度な政治的判断を下せるまでに成長したり、
人を人種だけで判断していた人が、人の内面を見るようになったり、
自分の信念、忠義を貫き通す人がいたり…。


登場人物が、劇中の世界で、
確かに生きているということを実感できる、そんな人物描写。


恥ずかしながら、相当感情移入しながら観ることができた。
ロラン、ソシエ、ハリー大佐が俺の中で非常にツボだった。




ストーリーは牧歌的にして壮大。


ハイジや世界名作劇場でお馴染みの、
19世紀をおもわせる、のどかな世界の中に、
遺跡としてガンダムが発掘され、戦争が始まっていく。


(ここからネタバレ)








なんと、∀ガンダムの世界は、
初代から続くガンダムの世界全ての終焉後の世界だった。
最終戦争で世界が無に帰した後、再興した人類の話なのである。


つまり∀ガンダムという作品タイトルは、「∀」の意味の通り
「全ての」ガンダム世界を包括する、という意味を持っている。
また、「ターンエー」という読ませ方の通り、
全てが無になった後「再び最初(A)に戻る」という意味でもある。


主題歌の「時が未来に進むと誰が決めたんだ」というフレーズも
まさにこの∀ガンダムの世界を象徴している。


本当に深い、深い、広いストーリー。


そのストーリー展開も秀逸。
全編を通して名演出、名台詞のオンパレード。


穏やかで、どこか世界名作劇場を思わせる第1話「月に吼える」。
劇中での主人公の立ち位置を明確にした、第08話「ローラの牛」
モビルスーツは兵器以外の使い方もできる、第21話「ディアナ奮戦」
燃える最終決戦、第49話「月光蝶」、50話(最終回)「黄金の秋」。


挙げだしたらキリがないんだけど、
そんな中でもたった5分強しかない、エピローグが最高だった。


1500分もの間見てきた登場人物たちのそれぞれの未来は、
物語の延長上としてどれも説得力があり、一部衝撃のラストだった。
それでも優しい誰か死んだりとか悲しいことは無かった。


なのに、普通に泣きましたよ、ええ。
これが、いわゆる感極まるってヤツなんだろうな。
悲しいエピソードによる、安易なお涙頂戴なんかじゃない。


もうエピローグのBGM「月の繭」が流れただけで、
周りに人がいなければ条件反射で思い出し泣きできますが何か?




そうそう、月の繭もそうなんだけど、忘れちゃいけないのが音楽。
世界観を再現するだけでなく、世界観を広げさせるような楽曲たち。


作曲は、菅野よう子。
アニメや映画やCMなどの挿入歌を作ることが多いけど、
普通に音楽家として割と世界的に著名な人。


サントラを手に入れたんだけど、もうヘビーローテ決定。




そんなわけで、∀ガンダムをまとめるならば、


「今まで観たガンダムの中でっていうか、
 今まで観たアニメの中で一番おもしろかった。」


一部、説明不足でそこまでの伏線やら物語の前後から
状況を想定しないといけないところがあったけどw


ガンダムに求めるものの優先度が
「人間ドラマとストーリー」>「MSデザイン」なら、
間違いなく∀ガンダムは最高のガンダム。


とりあえず肌に合うかどうかは置いておいて、
試し観する場合は、第08話「ローラの牛」ぐらいまで観て、
それから判断するのが良いと思う。


ということで俺、今日から∀厨を名乗ることにする。
本気でDVDボックスと全てのサントラが欲しい。


とりあえず、EVA作り終わったら
周りの評価気にせずに∀ガンダム、
というより「おヒゲのホワイトドール」を買ってこよう。

3 Comments

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Unknown ()
2019-09-18 17:53:05
何が全てのガンダムは∀に内包されるだよ横取りの胸糞設定だよアナザー主人公たちの苦労を踏みにじる設定を許してるじゃねぇよ
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Unknown (Unknown)
2020-04-06 11:10:21
ギンガナムを倒してムーンレィスが皆和解して平和になって美しいエンドロールを見せてはい終わりが何が説得力が有るんだよ民族間の憎しみや遺恨がそんな容易く消える筈がありませんよ
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Unknown (Unknown)
2021-08-29 19:19:49
アナザーって全部、ガンダムの設定を借りて、無理矢理詰め込んだ商業重視のサイドストーリーでしょ。

そんなに嫌ならオリジナルで作れば良いのに。

そもそも、そういった歴史の果てに文明が滅んで、ようやく人が原点に帰ってきたのに、戦争狂がまた戦争を始めようとしたって話じゃん。

民族の遺恨が消えるわけない、ではなくて消したくないのが、商業的や心情的にガンダムを終わらせたくないスポンサーやファンの本音でしょ。

それでも、ガンダム作品を作って儲けたいなら、ターンエーに帰結する設定で作ってくれと原作者が示しただけだよ。
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