●はかない【果無い/果敢無い/儚い】
★はかな・い 【▽果無い/▽果▽敢無い/▼儚い】
(形)[文]ク はかな・し
(1)消えてなくなりやすい。もろくて長続きしない。
「人生ははかな・い」「はかな・い命」「はかな・い恋」
(2)不確かであてにならない。実現の可能性が乏しい。
「はかな・い希望をいだく」
(3)何のかいもない。無益だ。
「行く水に数書くよりもはかな・きは思はぬ人を思ふなりけり/古今(恋一)」
(4)大したものでない。取り立てるほどのものでない。
「をかしき事も世のはかな・き事も、うらなく言ひ慰まんこそ/徒然 12」
(5)思慮・分別が十分でない。愚かだ。
「日本の人ははかな・し。虎にくはれなん/宇治拾遺 12」
(6)みすぼらしい。卑しい。
「長谷に詣でて、いとはかな・き家にとまりたりしに/枕草子 228」
〔原義は「はか(捗)無し」の意〕
[派生] はかなが・る(動ラ五[四])はかなげ(形動)はかなさ(名)
» (成句)はかなくなる
★
★はかな‐い
【儚い・果敢ない】
《形》頼みにできる確かなところがない。淡くて消えやすい。「はかない望み」。
無常だ。
「はかないこの世」
★
★「儚」は「はかない」と読みますが、「人」と「夢」でどうしてそんな意味になるのでしょうか?
https://kanjibunka.com/kanji-faq/mean/q0293/
A
現在では「夢」というと、「希望」と並列されて、なんだか明るい未来のことを表すことばのような気がします。そこからすると、「儚」という漢字が、「頼りにならない」とか「不安定な」といった意味の「はかない」という訓読みを持っているのは、なんだかヘンな気がすることでしょう。
しかし、「夢」は明るい意味ばかりを持っているわけではありません。おそらく「儚」を「はかない」と訓読みするのは、「人の世は夢のごとし」という考えから来ているのだと思います。この場合の「夢」は、「夢まぼろし」ということばがあるように、現実にはならないものを指しているわけです。
ちなみに、「儚」を「はかない」と読むのは、日本特有の読み方で、中国ではこの意味で「儚」を使うことはありません。では中国ではこの字はどういう意味なのかというと、それがまた、「おろか」という悪い意味なのです。
「夢」という漢字は、もともとは「暗い」「よく見えない」という意味を表す漢字でした。それが転じて、「眠っている時に見るゆめ」という意味で用いられるようになったのです。そこで、「人」と「夢」を組み合わせると、「よくわかっていない人」という意味になるのです。
なんだか悪いイメージの意味ばっかりで、夢も希望もない話になってしまいました。解釈の違いで、180度違ったイメージになってしまうことこそが、夢の夢たるゆえん、とでも言えるでしょうか。
★
★
国語辞書の索引「げんぎ」
★げん‐ぎ【玄義】
1 奥深くて微妙な意味。幽玄な教義。
2 キリスト教で、啓示によってのみ示される信仰の奥義。
★げん‐ぎ【言議】
議論すること。言論。「浅薄な―も多かったろうが」〈風葉・青春〉
★げん‐ぎ【原義】
その言葉が本来もっていた意味。もとの意味。原意。
「言葉の原義をただす」「原義未詳」
★
★原義
出典:『Wiktionary』
・名詞
・原義(げんぎ)
1.ある言葉や文字が持っているもともとの意味。
2.(行政)規則や契約と言った法令文書の原本。特に、一方の当事者が、公の機関であり、当該機関において保管する場合の呼称。
・関連語
・語義1
・類義語:本義
・対義語:転義
★
★しりょ-ふんべつ 【思慮分別】
物事に注意深く考えをめぐらし、判断すること。
物事の道理をよく考え、深く思いを凝らして判断すること。
★
★掃かない、吐かない、着かない、穿かない 日本語活用形辞書
読み方:はかない
カ行五段活用の動詞「掃く」「吐く」「着く」「穿く」の未然形である「掃か」「吐か」「着か」「穿か」に、打消の助動詞「ない」が付いた形。
★
★はかない
出典:『Wiktionary』 (2010/03/13 17:22 UTC 版)
形容詞
はかない【儚い、果 敢ない】
1.長く続かない。もろく、かぼそい。
毎夜、毎夜、傑作の幻影が彼のうすつぺらな胸を騷がせては呉れるのであつたが、書かうとすれば、みんなはかなく消えうせた。(太宰治 『猿面冠者』)
2.かないそうにない。不確かな。
宝くじにはかない夢を託す。
3.むなしい、無意味な、徒労の。
凡そ何がはかないと云っても、浮世の人の胸の奥底に潜んだまま長い長い年月を重ねて終にその人の冷たい亡骸と共に葬られてしまって、かつて光にふれずに消えてしまう希望程はかないものがあろうか。(寺田寅彦 『凩』)
★
★儚さ はかなさ
儚いこと、消えやすく長続きしないこと。
★
★儚げ はかなげ
いかにもすぐに消えてなくなりそうな様子。はかないであろうと思われるさま。
★
★儚い夢
「儚い夢」と書いて「ドリームジャンボ宝くじ」と読めてしまう御仁も多いことでしょう。
★
★なんで・・・・ 「人の夢」と書いて『儚い』(はかない)って読むんですか?
「はかない」とは、本来「はかがいかない」、「はかどらない」の意で
そこから転じて「たよりない」という意味です。
かつては「果敢無し」とか「墓無し」とも書きました。「儚い」にせよ何にせよ
「やまとことば」に対して漢字を訓読みにしたもは、すべて当て字です。
★捗らない
読み方:はかどらない
ラ行五段活用の動詞「捗る」の未然形である「捗ら」に、打消の助動詞「ない」が付いた形。
★捗(はか)が行かない
★はかな・い 【▽果無い/▽果▽敢無い/▼儚い】
(形)[文]ク はかな・し
(1)消えてなくなりやすい。もろくて長続きしない。
「人生ははかな・い」「はかな・い命」「はかな・い恋」
(2)不確かであてにならない。実現の可能性が乏しい。
「はかな・い希望をいだく」
(3)何のかいもない。無益だ。
「行く水に数書くよりもはかな・きは思はぬ人を思ふなりけり/古今(恋一)」
(4)大したものでない。取り立てるほどのものでない。
「をかしき事も世のはかな・き事も、うらなく言ひ慰まんこそ/徒然 12」
(5)思慮・分別が十分でない。愚かだ。
「日本の人ははかな・し。虎にくはれなん/宇治拾遺 12」
(6)みすぼらしい。卑しい。
「長谷に詣でて、いとはかな・き家にとまりたりしに/枕草子 228」
〔原義は「はか(捗)無し」の意〕
[派生] はかなが・る(動ラ五[四])はかなげ(形動)はかなさ(名)
» (成句)はかなくなる
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★はかな‐い
【儚い・果敢ない】
《形》頼みにできる確かなところがない。淡くて消えやすい。「はかない望み」。
無常だ。
「はかないこの世」
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★「儚」は「はかない」と読みますが、「人」と「夢」でどうしてそんな意味になるのでしょうか?
https://kanjibunka.com/kanji-faq/mean/q0293/
A
現在では「夢」というと、「希望」と並列されて、なんだか明るい未来のことを表すことばのような気がします。そこからすると、「儚」という漢字が、「頼りにならない」とか「不安定な」といった意味の「はかない」という訓読みを持っているのは、なんだかヘンな気がすることでしょう。
しかし、「夢」は明るい意味ばかりを持っているわけではありません。おそらく「儚」を「はかない」と訓読みするのは、「人の世は夢のごとし」という考えから来ているのだと思います。この場合の「夢」は、「夢まぼろし」ということばがあるように、現実にはならないものを指しているわけです。
ちなみに、「儚」を「はかない」と読むのは、日本特有の読み方で、中国ではこの意味で「儚」を使うことはありません。では中国ではこの字はどういう意味なのかというと、それがまた、「おろか」という悪い意味なのです。
「夢」という漢字は、もともとは「暗い」「よく見えない」という意味を表す漢字でした。それが転じて、「眠っている時に見るゆめ」という意味で用いられるようになったのです。そこで、「人」と「夢」を組み合わせると、「よくわかっていない人」という意味になるのです。
なんだか悪いイメージの意味ばっかりで、夢も希望もない話になってしまいました。解釈の違いで、180度違ったイメージになってしまうことこそが、夢の夢たるゆえん、とでも言えるでしょうか。
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国語辞書の索引「げんぎ」
★げん‐ぎ【玄義】
1 奥深くて微妙な意味。幽玄な教義。
2 キリスト教で、啓示によってのみ示される信仰の奥義。
★げん‐ぎ【言議】
議論すること。言論。「浅薄な―も多かったろうが」〈風葉・青春〉
★げん‐ぎ【原義】
その言葉が本来もっていた意味。もとの意味。原意。
「言葉の原義をただす」「原義未詳」
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★原義
出典:『Wiktionary』
・名詞
・原義(げんぎ)
1.ある言葉や文字が持っているもともとの意味。
2.(行政)規則や契約と言った法令文書の原本。特に、一方の当事者が、公の機関であり、当該機関において保管する場合の呼称。
・関連語
・語義1
・類義語:本義
・対義語:転義
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★しりょ-ふんべつ 【思慮分別】
物事に注意深く考えをめぐらし、判断すること。
物事の道理をよく考え、深く思いを凝らして判断すること。
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★掃かない、吐かない、着かない、穿かない 日本語活用形辞書
読み方:はかない
カ行五段活用の動詞「掃く」「吐く」「着く」「穿く」の未然形である「掃か」「吐か」「着か」「穿か」に、打消の助動詞「ない」が付いた形。
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★はかない
出典:『Wiktionary』 (2010/03/13 17:22 UTC 版)
形容詞
はかない【儚い、果 敢ない】
1.長く続かない。もろく、かぼそい。
毎夜、毎夜、傑作の幻影が彼のうすつぺらな胸を騷がせては呉れるのであつたが、書かうとすれば、みんなはかなく消えうせた。(太宰治 『猿面冠者』)
2.かないそうにない。不確かな。
宝くじにはかない夢を託す。
3.むなしい、無意味な、徒労の。
凡そ何がはかないと云っても、浮世の人の胸の奥底に潜んだまま長い長い年月を重ねて終にその人の冷たい亡骸と共に葬られてしまって、かつて光にふれずに消えてしまう希望程はかないものがあろうか。(寺田寅彦 『凩』)
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★儚さ はかなさ
儚いこと、消えやすく長続きしないこと。
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★儚げ はかなげ
いかにもすぐに消えてなくなりそうな様子。はかないであろうと思われるさま。
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★儚い夢
「儚い夢」と書いて「ドリームジャンボ宝くじ」と読めてしまう御仁も多いことでしょう。
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★なんで・・・・ 「人の夢」と書いて『儚い』(はかない)って読むんですか?
「はかない」とは、本来「はかがいかない」、「はかどらない」の意で
そこから転じて「たよりない」という意味です。
かつては「果敢無し」とか「墓無し」とも書きました。「儚い」にせよ何にせよ
「やまとことば」に対して漢字を訓読みにしたもは、すべて当て字です。
★捗らない
読み方:はかどらない
ラ行五段活用の動詞「捗る」の未然形である「捗ら」に、打消の助動詞「ない」が付いた形。
★捗(はか)が行かない
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