縄文人の志葉楽さんのブログ

日記や趣味を書く

●古い言葉で「陰」とかいて「ホト」と読む

2019年12月16日 08時48分45秒 | 文化
●古い言葉で「陰」とかいて「ホト」と読む
・ほと - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ほと
ほとは古い日本語で女性器の外陰部を意味する単語。
御陰、陰所、女陰の字を宛てることが多い。
現在ではほぼ死語になっているが、転じて女性器の外陰部のような形状、形質(湿地帯など)、陰になる場所の地形をさすための地名として残っている。
古事記に見られる記述
古典として最初にホトが登場する文献としては、古事記上巻の一節に、イザナミ(伊耶那美)が神々を創生する文脈で以下の記述が見られる。
次生火之夜藝速男神
(イザナミは)次に ヒノヤギハヤヲノカミ を生みました。
亦名謂火之炫毘古神
またの名を ヒノカガビキコノカミ と謂う。
亦名謂火之迦具土神因生此子
またの名を カグツチノカミ と謂う子でしたが、この(火の神の)子を生んだことによって、
美蕃登見炙而病臥在
(イザナミの)ミホト(=美しい女性器)は火傷してしまい、病気になって伏せてしまいました。

ここでのホトの表記は蕃登となっているが、その後の文献では前述の女性器が焼かれる展開から火門と書いたり、その他、含処、陰、火陰、火戸など様々な表記が見られる。
またホトには敵対する勢力(客人神など)を弱める力があるとも考えられていた。
これは、古語は漢字の字面よりもその発音が優先されたためである。

Wikipediaなどに
ほとは古い日本語で女性器を意味する単語。御陰、陰所、女陰の字を宛てることが多い。現在では死語になっているが、転じて女性器のような形状の地形をさすため地名として残っている。

蕃登(ほと,ほど)の意味や使い方 Weblio辞書  隠語辞典
https://www.weblio.jp/content/蕃登
蕃登
読み方:ほと,ほど
「なりあはざるところ」とは女陰のことなれども、形容詞たるに過ぎず、
女陰の名称として最も古きは此「ほと」なり。「古事記」には
「美蕃登(みほと)」とあり、「ほと」とは「火処(ほと)」にて、
火の出る所といふ意なり。火の門(ひなと)とも云へり。
陰核を「ひなさき」と云ふも「火の尖(ひなさき)」なり。
火とは血(経水)のこと、赤く温きに因る。
又「ほと」は「含処(ほと)」なりとの説もあり。
含(ほと)まれる所、即ち物を含みたるが如く膨れし所と云ふ意なり。
『陰名考』に「世俗に菩々といふは「蕃登(ほと)」を訛りていふなり」とあり。
女陰の古語。語源に諸説あり。
守部の「俗語考」に「余按に女の陰を今煩々といふ、古語には保等といへり、保等は含処(フホト)の上略にて煩々(ボボ)は其布保(フホ)の転音なり、初言を濁るは俗言なればなり、相共に含みほほはまりたるよしの名なり、又之を俗言に倍々(ベベ)ともいふ、是も保の通言なり」とある。
「さへずり草」には「陰を訓じて保登とす、古事記に美蕃登と見へたり、共に同じ、思ふにほとは火門(ホト)(ヒナト)の義にてやあらむ」とあり。
蔵春洞主人の説に「ほとももとは形容詞なり、生殖器には男女とも本来の名詞なきが如し、火の如くほてり熱気あるの意と思はる」とあり。
尚「日本紀」に「観女不浄(ホトドコロ)沾湿者殺」。
「出雲風土記」に「陰山大山之御陰(ミホト)也」。とあり。
女の陰部のことをいふ。古事記に「子生みますに因り、美蕃登灸えて病み臥せり」とあり。〔情事語〕
女竅の古語。『日本紀』に『観女不浄(ホトドコロヲ)沾者殺」とあり、又『出雲風土記』には「陰(ホト)山大神之御陰(ミホト)也」とあり、もとは形容詞なり。
性器官には男女とも本来の名詞なきが如し。語源は火処、即ち鍛冶用語の火床より出づ。
古語、女子の陰部のこと。ホは秀ですぐれる、トは戸で口、すぐれた口(穴)の意か。
暖いところゆえ「火所」、つまり女性の陰部。〔風流〕
女陰のこと、ぼぼともいう。〔風流〕
分類 情事語
 
 
事例として
畝傍西南御陰井上陵(うねびやまひつじさる「みほと」のいのうえのみささぎ):安寧天皇陵
美保登(みほと):安寧天皇陵の名前の由来となった地名
御陰井(ほとのい):同上
保土ヶ谷:横浜市の地名。柳田國男は「ほどがや」の「ほど」は「ほと」に由来するいう説をとる。保土ヶ谷の地形が「ほと」の形状と似ている為である。

と書かれている。

 天宇受売(アメノウズメノ)命、(中略)、神懸かりして、胸乳(ムナヂ)をかき出で裳緒(モヒモ)を陰(ホト)に押し垂れき。ここに高天の原動(トヨ)みて、八百萬の神共に咲(ワラ)ひき。(天の岩戸開き)

昔の言葉は何とも言えない味がある。
現代は余りにもストレートに表現しすぎてトラブルが多いのでは無いかな。


コメントを投稿