●ESBL産生菌は、基質特異性拡張型βラクタマーゼ
今日 泌尿器科の専門医に言ってやっ教えて貰った厄介な大腸菌の一種。
三週間かかりまだだけれども一応落ち着いた感じ。
誰でも持っているものらしいけど 2ヶ月の間に体力が落ちていた。
だから活発になっていたようです。
院内感染とESBLが真相だという事でした。
オシッコをするたんびに 尿路やペニス全体がすごく痛かった。
オシッコが済むと スッとして痛みが取れる。
通常の抗生物質では中々 厄介な菌だとの事でした。
コロナと一緒で仲良くしていかないといけないようです。
これで一安心です。体力を取り戻すのは大変だけれども何とか頑張ります。
★I's eye: 院内感染とESBL | 日本BD
https://www.bdj.co.jp/safety/articles/ignazzo/1f3pro00000sii9d.html
小悪魔ペニシリナーゼ、どう猛なならず者ESBL. 感染症とは、細菌やウイルスなどの病原体が身体の中に侵入して増殖し、発熱、下痢、咳などの、炎症性の反応を引き起こすことを言い、肺炎や結核などのように人から人にうつるものと、 ...
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★ESBL産生菌|感染症の種類と特徴|感染症の基礎知識|サラヤ福祉ナビ
https://pro.saraya.com/fukushi/kansen/shurui-tokucho/esbl/
ESBL産生菌は、基質特異性拡張型βラクタマーゼ(Extended spectrum β-lactamases:ESBL)とよばれる酵素を産生する細菌の総称です。薬剤耐性菌の一種であり、大腸菌、肺炎桿菌、プロテウス・ミラビリス等の腸内細菌から多く検出されています。近年では日本でも増加傾向にあり、入院歴のない一般の人からも分離されるようになってきました。
ESBL産生遺伝子は薬剤耐性プラスミド(Rプラスミド)上に存在し、細菌から細菌に移動できます。そして移動先の細菌もESBLを産生できるようになり耐性菌となります。また、ESBL産生遺伝子は同一菌種間だけでなく菌種を超えて異なる菌種にも移動できます。例えば、大腸菌から肺炎桿菌などにESBL産生遺伝子が移動することがあります。ESBL産生遺伝子を獲得した細菌は様々な抗菌薬に耐性を示すため、適切な感染対策を行うことが重要です。
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★ESBL 産生菌対応マニュアル 平成30年9月20日改訂
https://www.inazawa-hospital.jp/media/esbl.pdf
(Extended-spectrum β-lactamase:基質特異性拡張型βラクタマーゼ)
1.EESSBBLLととはは肺炎桿菌や大腸菌、プロテウスミラビルスなどが保有するβラクタマーゼ産生遺伝子が、突然変異により分解可能な薬剤の種類を広げ、第三世代のセフェム系(CTX、CAZ等)をも分解するβラクタマーゼを産生するようになった(分解する基質が拡張した)もので、『基質特異拡張型βラクタマーゼ』と呼ばれている。※βラクタマーゼとはβ-ラクタム系抗菌薬(ペニシリン系、セフェム系、カルバペネム系、モノバクタム系)の母核構造中のβ-ラクタム環を分解する細菌酵素。現在200以上のβ-ラクタマーゼがある。ESBL産生菌株は尿由来のものが4割を占め、続いて膿などの滲出物、喀痰であるため、泌尿器疾患や慢性呼吸器疾患で長期にわたり、第三セフェム系抗生物質の投与を受ける患者に対して注意が必要である。また、いったんESBL産生菌に汚染された場合、腸管内に保菌し、院内感染の原因となりやすい。
★1.EESSBBLLととはは肺炎桿菌や大腸菌、プロテウスミラビルスなどが保有するβラクタマーゼ産生遺伝子が、突然変異により分解可能な薬剤の種類を広げ、第三世代のセフェム系(CTX、CAZ等)をも分解するβラクタマーゼを産生するようになった(分解する基質が拡張した)もので、『基質特異拡張型βラクタマーゼ』と呼ばれている。※βラクタマーゼとはβ-ラクタム系抗菌薬(ペニシリン系、セフェム系、カルバペネム系、モノバクタム系)の母核構造中のβ-ラクタム環を分解する細菌酵素。現在200以上のβ-ラクタマーゼがある。ESBL産生菌株は尿由来のものが4割を占め、続いて膿などの滲出物、喀痰であるため、泌尿器疾患や慢性呼吸器疾患で長期にわたり、第三セフェム系抗生物質の投与を受ける患者に対して注意が必要である。また、いったんESBL産生菌に汚染された場合、腸管内に保菌し、院内感染の原因となりやすい。
・2.EESSBBLLのの特特徴徴(1)クラブラン酸などのβラクタマーゼ阻害薬により、その活性が阻害される。(2)ESBL産生遺伝子はRプラスミド上にコードされているため、同菌種間はもとより、肺炎桿菌から大腸菌というように、腸内細菌科の異なる菌種間に伝達される。このため、ESBL産生菌は、主に肺炎桿菌や大腸菌、プロテウスミラビルス報告が中心であるが、最近ではセラチア、エンテロバクター、その他の腸内細菌系の多菌種に広がってきており、今後さらに増えてくる傾向にある。
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★ESBL産生菌とは|愛知県衛生研究所 2003/11/10 (2011/2/4更新)
https://www.pref.aichi.jp/eiseiken/67f/esbl.html
Extended Spectrum beta(β) Lactamase(ESBL:基質特異性拡張型βラクタマーゼ)産生菌は薬剤耐性菌の一種で、1980年代にヨーロッパで最初に発見されました。欧米ではICU(集中治療室)で肺炎桿菌等の分離を目的とした分離株のうち約30%(205/716件)と高率を占め問題となっていました。
日本においての検出率は低いとされてきましたが、大腸菌における2001年の第三世代セファロスポリン系抗菌薬であるセフォタキシム(CTX)耐性率は0.6%でありましたが、2006年には3.8%に上昇し、2009年には10%にまで達しました。(病原微生物検出情報(2011.1)Vol.32 No.1より)
★JANISデータからみた薬剤耐性菌の分離状況と薬剤耐性菌による感染症の発生状況
(Vol. 32 p. 3-4: 2011年1月号)
http://idsc.nih.go.jp/iasr/32/371/dj3711.html
厚生労働省院内感染対策サーベイランス(JANIS)検査部門は、医療機関における主要菌の分離状況や薬剤耐性パターンの動向を明らかにすることを主な目的としている(表1)。一方、全入院患者部門は参加医療機関に入院中のすべての患者を対象としており、システム更新後は感染症法に規定されている5種類の薬剤耐性菌による感染症を発症した患者に関するデータを収集・集計・解析している。2009年分までの検査部門と全入院患者部門の公開情報から、わが国における薬剤耐性菌の発生状況および薬剤耐性菌による感染症の発生状況についてまとめた。
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★増加傾向を示すESBL産生菌
https://www.hosp.med.osaka-u.ac.jp/home/hp-infect/file/ictmon/ictmon145.pdf
no.1452008.8 増加傾向を示すESBL産生菌 感染制御部 最近複数のESBL産生菌が分離されていますが、いずれも病棟が異なっていたり、菌種が異なっていたりするために、いわゆる院内感染として広がっているのではなく、抗菌薬の投与などで、もともと患者さんが持っていた細菌が増殖し、分離されているものと思われます。しかし、これまでに他施設で、院内感染の事例も報告されており、当院でも常にESBL産生菌の院内における拡散に注意しています。 感染防止策は、手洗いおよび防護用具の使用などの標準予防策、接触感染予防策の徹底と尿道カテーテルなどの取り扱いや器具の消毒を適切に行うことが大切です。<ESBL産生菌への対応> 治療については第一選択薬は耐性菌が非常に少ないカルバペネム系薬であり、治療効果も優れています。しかし、ごく少数のカルバペネム耐性菌が報告されているので注意を要します。また、ピペラシリン/タゾバクタム(ゾシンⓇ)、さらにセフェピーム(マキシピームⓇ),セフメタゾール(セフメタゾンⓇ),シプロフロキサシン(シプロキサンⓇ)等が有効ですが、これらにも治療抵抗性となりうるので注意が必要です。いずれにしても、適切な検体を採取し、確実な診断を行い、有効な抗菌薬を選択することが重要です。 一方、ESBL産生菌の増加の背景には、当院におけるカルバペネム系抗菌薬の使用量の減少もあるのではないかと考えています。広域な抗菌薬の使用量の減少が、新たな耐性菌を助長しているとも言えますし、逆にESBL産生菌が感染の原因の場合にはまだまだ有効な抗菌薬が使用可能ですので、MDRPやMRSAなどより、対応が容易な細菌だとも言えます。そのような意味で、院内感染ではないESBLの分離株数の増加は、抗菌薬の適正使用の指標にもなりうるという見方もできる、興味深い細菌です。 <ESBLとは何でしょう?> たまに、細菌検査の結果のところに記載されてくる「ESBL」とは何を意味するのかご存知ですか?ESBLとは、基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ(extended-spectrum β-lactamase)のことです。β-ラクタマーゼとは、病棟で最もよく使われる抗菌薬であるペニシリン系、セファロスポリン系などの抗菌薬、いわゆるβ-ラクタム薬を分解して抗菌活性を無効にする酵素です。このβ-ラクタマーゼにはそれぞれ分解できる抗菌薬の種類があるのですが、ESBL産生菌とは、これらのβ-ラクタム系抗菌薬を広く分解する酵素を産生する細菌であり、ペニシリン系、セファロスポリン系(第1、2、3、4世代)およびモノバクタム系抗菌薬を分解します。
★
★「ESBL と AmpC」 2020年6月1日放送
http://medical.radionikkei.jp/kansenshotoday_pdf/kansenshotoday-200601.pdf
東邦大学微生物・感染症学感染制御学分野教授石井良和βラクタマーゼとβラクタム薬本日は、ESBLとAmpCについてお話しますが、その前にβラクタマーゼとβラクタム薬についてお話します。βラクタマーゼは、ペニシリンやセファロスポリン、セファマイシン、モノバクタム、カルバペネムなどのβラクタム薬 を加水分解することで不活化する耐性因子です。
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★VRE - 岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/user/kensa/kensa/biseibu/esbl.htm
ESBL(Extended-Spectrum -Beta-Lactamase:基質拡張型βラクタマーゼ)産生菌
ESBLとは、ペニシリナーゼであるクラスA型β-ラクタマーゼで、アミノ酸配列の一部が変異することで、第3世代セフェム薬であるcefotaxime (CTX)や ceftazidime (CAZ)をも効率良く分解するようになった変異型のβ-ラクタマーゼです。
ESBL産生菌は、E.coliやKlebsiella sppが主ですが、Serratia marcescensなどの他の腸内細菌にも見出されることがあります。これらESBL産生菌は腸管内に保菌され、しばしば院内感染による集団発生の原因菌となります。ESBL産生菌は通常、セファマイシン薬やカルバペネム薬、βラクタマーゼ阻害剤clavulanic acid(CVA)に感受性を示すため、早期にESBL産生菌であることを見出して、適切な抗菌薬を用いることが重要です。
また、ESBL産生遺伝子は、プラスミド上に存在するため、菌種を越えて伝達される可能性もあり、ESBLの出現は、セフェム薬の将来を考える上で大きな問題となっています。
今日 泌尿器科の専門医に言ってやっ教えて貰った厄介な大腸菌の一種。
三週間かかりまだだけれども一応落ち着いた感じ。
誰でも持っているものらしいけど 2ヶ月の間に体力が落ちていた。
だから活発になっていたようです。
院内感染とESBLが真相だという事でした。
オシッコをするたんびに 尿路やペニス全体がすごく痛かった。
オシッコが済むと スッとして痛みが取れる。
通常の抗生物質では中々 厄介な菌だとの事でした。
コロナと一緒で仲良くしていかないといけないようです。
これで一安心です。体力を取り戻すのは大変だけれども何とか頑張ります。
★I's eye: 院内感染とESBL | 日本BD
https://www.bdj.co.jp/safety/articles/ignazzo/1f3pro00000sii9d.html
小悪魔ペニシリナーゼ、どう猛なならず者ESBL. 感染症とは、細菌やウイルスなどの病原体が身体の中に侵入して増殖し、発熱、下痢、咳などの、炎症性の反応を引き起こすことを言い、肺炎や結核などのように人から人にうつるものと、 ...
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★ESBL産生菌|感染症の種類と特徴|感染症の基礎知識|サラヤ福祉ナビ
https://pro.saraya.com/fukushi/kansen/shurui-tokucho/esbl/
ESBL産生菌は、基質特異性拡張型βラクタマーゼ(Extended spectrum β-lactamases:ESBL)とよばれる酵素を産生する細菌の総称です。薬剤耐性菌の一種であり、大腸菌、肺炎桿菌、プロテウス・ミラビリス等の腸内細菌から多く検出されています。近年では日本でも増加傾向にあり、入院歴のない一般の人からも分離されるようになってきました。
ESBL産生遺伝子は薬剤耐性プラスミド(Rプラスミド)上に存在し、細菌から細菌に移動できます。そして移動先の細菌もESBLを産生できるようになり耐性菌となります。また、ESBL産生遺伝子は同一菌種間だけでなく菌種を超えて異なる菌種にも移動できます。例えば、大腸菌から肺炎桿菌などにESBL産生遺伝子が移動することがあります。ESBL産生遺伝子を獲得した細菌は様々な抗菌薬に耐性を示すため、適切な感染対策を行うことが重要です。
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★ESBL 産生菌対応マニュアル 平成30年9月20日改訂
https://www.inazawa-hospital.jp/media/esbl.pdf
(Extended-spectrum β-lactamase:基質特異性拡張型βラクタマーゼ)
1.EESSBBLLととはは肺炎桿菌や大腸菌、プロテウスミラビルスなどが保有するβラクタマーゼ産生遺伝子が、突然変異により分解可能な薬剤の種類を広げ、第三世代のセフェム系(CTX、CAZ等)をも分解するβラクタマーゼを産生するようになった(分解する基質が拡張した)もので、『基質特異拡張型βラクタマーゼ』と呼ばれている。※βラクタマーゼとはβ-ラクタム系抗菌薬(ペニシリン系、セフェム系、カルバペネム系、モノバクタム系)の母核構造中のβ-ラクタム環を分解する細菌酵素。現在200以上のβ-ラクタマーゼがある。ESBL産生菌株は尿由来のものが4割を占め、続いて膿などの滲出物、喀痰であるため、泌尿器疾患や慢性呼吸器疾患で長期にわたり、第三セフェム系抗生物質の投与を受ける患者に対して注意が必要である。また、いったんESBL産生菌に汚染された場合、腸管内に保菌し、院内感染の原因となりやすい。
★1.EESSBBLLととはは肺炎桿菌や大腸菌、プロテウスミラビルスなどが保有するβラクタマーゼ産生遺伝子が、突然変異により分解可能な薬剤の種類を広げ、第三世代のセフェム系(CTX、CAZ等)をも分解するβラクタマーゼを産生するようになった(分解する基質が拡張した)もので、『基質特異拡張型βラクタマーゼ』と呼ばれている。※βラクタマーゼとはβ-ラクタム系抗菌薬(ペニシリン系、セフェム系、カルバペネム系、モノバクタム系)の母核構造中のβ-ラクタム環を分解する細菌酵素。現在200以上のβ-ラクタマーゼがある。ESBL産生菌株は尿由来のものが4割を占め、続いて膿などの滲出物、喀痰であるため、泌尿器疾患や慢性呼吸器疾患で長期にわたり、第三セフェム系抗生物質の投与を受ける患者に対して注意が必要である。また、いったんESBL産生菌に汚染された場合、腸管内に保菌し、院内感染の原因となりやすい。
・2.EESSBBLLのの特特徴徴(1)クラブラン酸などのβラクタマーゼ阻害薬により、その活性が阻害される。(2)ESBL産生遺伝子はRプラスミド上にコードされているため、同菌種間はもとより、肺炎桿菌から大腸菌というように、腸内細菌科の異なる菌種間に伝達される。このため、ESBL産生菌は、主に肺炎桿菌や大腸菌、プロテウスミラビルス報告が中心であるが、最近ではセラチア、エンテロバクター、その他の腸内細菌系の多菌種に広がってきており、今後さらに増えてくる傾向にある。
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★ESBL産生菌とは|愛知県衛生研究所 2003/11/10 (2011/2/4更新)
https://www.pref.aichi.jp/eiseiken/67f/esbl.html
Extended Spectrum beta(β) Lactamase(ESBL:基質特異性拡張型βラクタマーゼ)産生菌は薬剤耐性菌の一種で、1980年代にヨーロッパで最初に発見されました。欧米ではICU(集中治療室)で肺炎桿菌等の分離を目的とした分離株のうち約30%(205/716件)と高率を占め問題となっていました。
日本においての検出率は低いとされてきましたが、大腸菌における2001年の第三世代セファロスポリン系抗菌薬であるセフォタキシム(CTX)耐性率は0.6%でありましたが、2006年には3.8%に上昇し、2009年には10%にまで達しました。(病原微生物検出情報(2011.1)Vol.32 No.1より)
★JANISデータからみた薬剤耐性菌の分離状況と薬剤耐性菌による感染症の発生状況
(Vol. 32 p. 3-4: 2011年1月号)
http://idsc.nih.go.jp/iasr/32/371/dj3711.html
厚生労働省院内感染対策サーベイランス(JANIS)検査部門は、医療機関における主要菌の分離状況や薬剤耐性パターンの動向を明らかにすることを主な目的としている(表1)。一方、全入院患者部門は参加医療機関に入院中のすべての患者を対象としており、システム更新後は感染症法に規定されている5種類の薬剤耐性菌による感染症を発症した患者に関するデータを収集・集計・解析している。2009年分までの検査部門と全入院患者部門の公開情報から、わが国における薬剤耐性菌の発生状況および薬剤耐性菌による感染症の発生状況についてまとめた。
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★増加傾向を示すESBL産生菌
https://www.hosp.med.osaka-u.ac.jp/home/hp-infect/file/ictmon/ictmon145.pdf
no.1452008.8 増加傾向を示すESBL産生菌 感染制御部 最近複数のESBL産生菌が分離されていますが、いずれも病棟が異なっていたり、菌種が異なっていたりするために、いわゆる院内感染として広がっているのではなく、抗菌薬の投与などで、もともと患者さんが持っていた細菌が増殖し、分離されているものと思われます。しかし、これまでに他施設で、院内感染の事例も報告されており、当院でも常にESBL産生菌の院内における拡散に注意しています。 感染防止策は、手洗いおよび防護用具の使用などの標準予防策、接触感染予防策の徹底と尿道カテーテルなどの取り扱いや器具の消毒を適切に行うことが大切です。<ESBL産生菌への対応> 治療については第一選択薬は耐性菌が非常に少ないカルバペネム系薬であり、治療効果も優れています。しかし、ごく少数のカルバペネム耐性菌が報告されているので注意を要します。また、ピペラシリン/タゾバクタム(ゾシンⓇ)、さらにセフェピーム(マキシピームⓇ),セフメタゾール(セフメタゾンⓇ),シプロフロキサシン(シプロキサンⓇ)等が有効ですが、これらにも治療抵抗性となりうるので注意が必要です。いずれにしても、適切な検体を採取し、確実な診断を行い、有効な抗菌薬を選択することが重要です。 一方、ESBL産生菌の増加の背景には、当院におけるカルバペネム系抗菌薬の使用量の減少もあるのではないかと考えています。広域な抗菌薬の使用量の減少が、新たな耐性菌を助長しているとも言えますし、逆にESBL産生菌が感染の原因の場合にはまだまだ有効な抗菌薬が使用可能ですので、MDRPやMRSAなどより、対応が容易な細菌だとも言えます。そのような意味で、院内感染ではないESBLの分離株数の増加は、抗菌薬の適正使用の指標にもなりうるという見方もできる、興味深い細菌です。 <ESBLとは何でしょう?> たまに、細菌検査の結果のところに記載されてくる「ESBL」とは何を意味するのかご存知ですか?ESBLとは、基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ(extended-spectrum β-lactamase)のことです。β-ラクタマーゼとは、病棟で最もよく使われる抗菌薬であるペニシリン系、セファロスポリン系などの抗菌薬、いわゆるβ-ラクタム薬を分解して抗菌活性を無効にする酵素です。このβ-ラクタマーゼにはそれぞれ分解できる抗菌薬の種類があるのですが、ESBL産生菌とは、これらのβ-ラクタム系抗菌薬を広く分解する酵素を産生する細菌であり、ペニシリン系、セファロスポリン系(第1、2、3、4世代)およびモノバクタム系抗菌薬を分解します。
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★「ESBL と AmpC」 2020年6月1日放送
http://medical.radionikkei.jp/kansenshotoday_pdf/kansenshotoday-200601.pdf
東邦大学微生物・感染症学感染制御学分野教授石井良和βラクタマーゼとβラクタム薬本日は、ESBLとAmpCについてお話しますが、その前にβラクタマーゼとβラクタム薬についてお話します。βラクタマーゼは、ペニシリンやセファロスポリン、セファマイシン、モノバクタム、カルバペネムなどのβラクタム薬 を加水分解することで不活化する耐性因子です。
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★VRE - 岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/user/kensa/kensa/biseibu/esbl.htm
ESBL(Extended-Spectrum -Beta-Lactamase:基質拡張型βラクタマーゼ)産生菌
ESBLとは、ペニシリナーゼであるクラスA型β-ラクタマーゼで、アミノ酸配列の一部が変異することで、第3世代セフェム薬であるcefotaxime (CTX)や ceftazidime (CAZ)をも効率良く分解するようになった変異型のβ-ラクタマーゼです。
ESBL産生菌は、E.coliやKlebsiella sppが主ですが、Serratia marcescensなどの他の腸内細菌にも見出されることがあります。これらESBL産生菌は腸管内に保菌され、しばしば院内感染による集団発生の原因菌となります。ESBL産生菌は通常、セファマイシン薬やカルバペネム薬、βラクタマーゼ阻害剤clavulanic acid(CVA)に感受性を示すため、早期にESBL産生菌であることを見出して、適切な抗菌薬を用いることが重要です。
また、ESBL産生遺伝子は、プラスミド上に存在するため、菌種を越えて伝達される可能性もあり、ESBLの出現は、セフェム薬の将来を考える上で大きな問題となっています。
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