◆みょう‐が【冥加】の意味
1 気がつかないうちに授かっている神仏の加護・恩恵。また、思いがけない幸せ。
冥助 (みょうじょ) 。
冥利 (みょうり) 。「冥加を願う」「命冥加」
2 神仏の加護・恩恵に対するお礼。
「薬代を―のためにつかはしたし」〈浮・永代蔵・六〉
3 「冥加金」の略。
「この銀を…改めて尼御へ布施、せめて娘が―ぢゃわいのう」〈浄・歌祭文〉
類語
加護(かご) 冥護(みょうご) 守り(まもり) 天恵(てんけい)
◆みょう‐が〔ミヤウ‐〕【冥加】慣用句一覧 5件
・冥加無し
1 神仏の冥加を受けられない。神仏に見放されている。
「兄に向かって弓引かん事、―・きにあらずや」〈古活字本保元・中〉
2 《「冥加なり」を強めた言い方として》冥加に余るさま。かたじけない。もったいない。
「さやうに―・き事、何とてか申すぞ」〈伽・文正〉
・ 冥加に余る
冥加が身に過ぎてありがたい。分に過ぎてもったいない。冥加に尽きる。
「―・るもてなし」
・冥加に尽きる
1 神仏の加護から見放される。「―・きる悪事の数々」
2 「冥加に余る」に同じ。
・みょうがきん【冥加金】
1 神仏の利益 (りやく) にあずかろうとして、また、あずかったお礼として、社寺に奉納する金銭。冥加銭。
2 江戸時代の雑税の一。商工業者などが営業免許や利権を得た代償として、利益の一部を幕府または領主に納めたもの。のちには、一定の率で課されることが多くなった。冥加銭。
・みょうがせん【冥加銭】
「冥加金」に同じ。「―は沢山に、お心持ちしだい」〈滑・膝栗毛・六〉
◆「命冥加なヤツ」の類義語や言い換え | 悪運の強いヤツなど
意義素
運良く命拾いした人のこと
類語
命冥加なヤツ ・ 悪運の強いヤツ
◆命冥加(イノチミョウガ)
[名・形動]神仏のおかげで、命拾いをすること。「生き残れたとは命冥加な人だ」
◆命冥加 隠語大辞典
読み方:いのちみょうが
死すべき場合に不思議に助かりたるをいふ。命冥利ともいふ。
◆【命】命どぅ宝、行年、早世、命冥加、蓋棺 | 毎日ことば
https://mainichi-kotoba.jp/kanji-376
2016/03/19
読めますか? テーマは〈命〉です。
目次
命どぅ宝
行年
早世
命冥加
蓋棺
◇結果とテーマの解説
最も正解率が低かったのは「行年」(52%)でした。この言葉は辞書によって扱いにばらつきが見られ、生きている人の年があるかどうかで大きく分かれます…
いのちどぅほう: 9%
のちどぅたから: 8%
ぬちどぅたから: 83%
◆「命冥加:いのちみょうが」(命が入る熟語)読み-成語(成句)など ...
https://kanji.quus.net/jyukugo1927/idiom137520.htm
命冥加の読み方や画数・旧字体表記
読み方 漢字画数 旧字体表示
いのち-みょうが
イノチ-ミョウガ
inochi-myouga
命8画 冥10画 加5画
総画数:23画(漢字の画数合計) 命冥加
[読み]1.平仮名2.片仮名3.ローマ字表記 *[旧字体表示]旧字体データがない場合、文字を変更せずに表示しています。
熟語構成文字数:3文字(3字熟語リストを表示する) - 読み:7文字
同義で送り仮名違い:-
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命冥加と同一の読み又は似た読み熟語など
同一読み熟語についてのデータは現在ありません。
逆書き:逆さ読み(逆読み・倒語(とうご))
加冥命:がうょみちのい
命を含む熟語・名詞・慣用句など
長命 存命 続命 宣命 絶命 慶命 余命 護命 生命 正命 性命 尊命 待命 台命 朝命 君命 慧命 懸命 顧命 致命 知命 短命 綸命 大命 人命 身命 身命 重命 主命 主命 社命 春命 勝命 失命 仙命 死命 祖命 寿命 受命 寿命 ...
命冥加の使われ方検索(小説・文学作品等):言葉の使い方
・「高野聖」より 著者:泉鏡花
うねん》は起さずに早うここを退《の》かっしゃい、助けられたが不思議なくらい、嬢様別してのお情じゃわ、生命冥加《いのちみょうが》な、お若いの、きっと修行をさっしゃりませ。)とまた一ツ背中を叩《たた》いた、親....
・「妖僧記」より 著者:泉鏡花
お通はもとより汝もあまり好《よ》きことはなかるべきなり、忘れてもとりもつべし。それまで命を預け置かむ、命冥加《いのちみょうが》な老耆《おいぼれ》めが。」と荒《あら》らかに言棄《いいす》てて、疾風土を捲《ま....
・「高野聖」より 著者:泉鏡花
》けられたが不思議《ふしぎ》な位《くらゐ》、嬢様《ぢやうさま》別《べツ》してのお情《なさけ》ぢやわ、生命冥加《いのちみやうが》な、お若《わか》いの、屹《きツ》と修行《しゆぎやう》をさつしやりませ。)と又《....
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◆「命冥加〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
http://kotoba.quus.net/syousetu/%E5%91%BD%E5%86%A5%E5%8A%A0/
命冥加の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
・「高野聖」より 著者:泉鏡花
ここを退《の》かっしゃい、助けられたが不思議なくらい、嬢様別してのお情じゃわ、生命冥加《いのちみょうが》な、お若いの、きっと修行をさっしゃりませ。)とまた一ツ背....
・「三人の相馬大作」より 著者:直木三十五
、残した物の無いのを確めてから、草の中を、静かに歩き出した。 「残念だ。津軽め、命冥加《いのちみょうが》な」 良輔が呟きつつ、ついて行った。 「併《しか》し、....
・「妖僧記」より 著者:泉鏡花
もあまり好きことはなかるべきなり、忘れてもとりもつべし。それまで命を預け置かむ、命冥加な老耆めが。」と荒らかに言棄てて、疾風土を捲いて起ると覚しく、恐る恐る首を....
・「大菩薩峠」より 著者:中里介山
お話です」 「悪いことという悪いことをしていながら、仏の異名《いみょう》を受けて命冥加《いのちみょうが》にありつき、こうして四十の坂を越しても、ともかく、ぴんぴ....
・「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
、早く癒って、また帰って来なさいと、主侯夫妻まで部屋に来て見送ってくださったが、命冥加にもどうやら命はとりとめた。二月の末に、病みあがりの、あと養生もしないで邸....
・「郷介法師」より 著者:国枝史郎
したのである。 郷介の出家を耳にすると、浮田直家は莞爾とした。 「利口な奴だ。命冥加な奴だ。……余りに鋭い彼奴の知恵、うかうかすると主人の俺が今度は寝首を掻か....
・「村井長庵記名の傘」より 著者:国枝史郎
財布を投げ出した。 「上にゃ上があるものだなあ」 「それでも器用に投げ出したね。命冥加の坊主だよ」 途端に、人影バラバラと物の影から現われたが、 「姐御、駕籠....
・「南国太平記」より 著者:直木三十五
振向いて 「ひゅっ、ひゅっ、ひゅじゃ」 と、笑いながら、尻を振った。そして 「命冥加《いのちみょうが》な大工め。戻れ。又、機があれば、深雪にも逢えよう。深雪は....
・「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
ある若い身空じゃ。命だけは助けて取らせるわ。これに懲《こ》りて以後気をつけい――命冥加《いのちみょうが》な奴め。行けっ。」 侍の太い声が伝二郎の鼓膜《こまく》....
・「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
、数羽の雛とともに戯れている雷鳥、横合から不意に案内者が石を投じて、追躡したが、命冥加の彼らは、遂にあちこちの岩蔭にまぎれてしまう。此処が槍の直下だろうとて、荷....
・「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
して、 「どうも、業腹でならねえ」 とか、 「忌々しい若造だぞ」 とか、 「命冥加な野郎だ」 などと、後のまつりに過ぎない繰り言を肴にして、 「親方、腹を....
・「私本太平記」より 著者:吉川英治
分していたなら、その素ッ首は、無事に、尊氏の許へは返されまい」 「…………」 「命冥加な奴ではある。かえすがえす、ありがたいと思え。したが、このことを以て、楠木....
「命冥加」を含む文書を検索し、「命冥加」の前後文章を表示しているので、「命冥加」が文中でどのように使われているか見る事ができ、使い方の参考になるかもしれません。全文をご覧になりたい場合は青空文庫様のHPで見る事が出来ます。
◆ミョウガ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ミョウガ
ミョウガ(茗荷、蘘荷、学名:Zingiber mioga)はショウガ科ショウガ属の多年草。食用として利用される。
目: ショウガ目 Zingiberales
科: ショウガ科 Zingiberaceae
属: ショウガ属 Zingiber
種: ミョウガ Z. mioga
◆概要
東アジア(温帯)が原産。日本の山野に自生しているものもあるが、人間が生活していたと考えられる場所以外では見られないことや、野生種がなく、5倍体(基本数x=11、2n=5x=55)であることなどから、アジア大陸から持ち込まれて栽培されてきたと考えられる。花穂および若芽の茎が食用とされる。雌雄同株で、花器にも雄蕊、雌蕊とも揃っている両性花が開花するが、5倍体のため、受精しても親と同じ数の染色体数になることは稀である。繁殖は地下茎による栄養体繁殖が主体である。ごく稀に夏から秋にかけて温度が高い時に実を結ぶことがある。地上部に見える葉を伴った茎状のものは偽茎である。
◆みょう‐り〔ミヤウ‐〕【冥利】
1 仏・菩薩(ぼさつ)が人知れず与える利益(りやく)。
2 知らず知らずの間に神仏から受ける利益や恩恵。また、善行の報いとして受ける幸福。「冥利がいい」
3 ある立場にいることによって受ける恩恵。「役者冥利」「男冥利」
4 職業や身分を表す語の下に付けて、それにかけて誓うという意を表す。
「今は粉屋の孫右衛門、商ひ―、女房限ってこの文見せず」〈浄・天の網島〉
◆冥利(みょうり)に尽・きるの意味
その立場にいる者として、これ以上の幸せはないと思う。「教師として―・きる」
◆デジタルアシスタント冥利に尽きる! Siri、赤ちゃんの命を救う ...
https://www.gizmodo.jp/2016/06/s_siri
2016/06/08
とにかく、赤ちゃんが無事でよかった。
Appleの人工知能であるデジタルアシスタントのSiriが、人命に関わる緊急な場面で大活躍しました。事件が起きたのは、オーストラリアのStacey Gleesonさんのお家。母親であるStaceyさんが、ベビーモニター(海外ではよく使用されています)を通して、1歳半の娘Gianaちゃんの異変を察知。すぐさま娘のそばに駆け寄ると、娘の顔は真っ青、呼吸をしていません。娘を抱きかかえ、気道を確認している間、視界の端にうつったのは、パニックで駆け寄る途中で部屋の向こう側に落としたiPhone…。頭をよぎったのは音声コントロール可能のSiriの存在でした。
「Hey Siri、救急に電話して!」
Siriはリクエスト通り救急に電話。幸いなことに、救急車が到着するころには、Gainaちゃんの呼吸も戻っていたということです。よかった。
今回のことを「Siriが人命を救った!」というのは、大げさでしょう。しかし、デジタルアシスタント冥利に尽きる活躍をしたのは間違いありません。もし、事件が起きたとき、同じ部屋に家族や友人がいれば「救急車よんで!」と言いますよね。今回は、まさにデジタルアシスタントが人間の代わりをした最高のパターンです。
今あるテクノロジーを理解し、うまく使う。これは意外と難しいことかもしれませんけどね。
source: DailyMail
(そうこ)
◆冥加 ミョウガ
①気づかずに受けている、神仏の加護。「―を願う」類冥助・冥利
②幸運に恵まれること。「命(いのち)―な人」
③「冥加金(キン)」の略。 ①の礼として寺社に納める金銭。また、商売の許可の礼として幕府に納めた金銭。
言葉の最初の漢字
冥
「冥」から始まる言葉
△冥い(くら-い)冥加(ミョウガ)冥護(ミョウゴ)冥利(ミョウリ)冥王星(メイオウセイ)冥界(メイカイ)冥想(メイソウ)冥土・冥途(メイド)冥福(メイフク)冥冥(メイメイ)
◆町人思案橋・クイズ集
http://www.q-q.jp/_yokocho.htm#tab4
・問題:現代でもときどき使われる古めかしい表現です。「みょうりにつきる」の「みょうり」の意味は
http://blog.q-q.jp/200907/article_32.html
・正解:「冥加(みょうが)」とおなじ意味。その立場にいることで知らず知らずに受けている恩恵。
・説明:「冥利」は、「○○冥利に(が)尽きる」という形で使われることが多いようです。「恩恵が多くて幸せだ」という意味で使われます。複数の美女にかしづかれて楽しくひと時を過ごすとすれば、これは「男冥利に尽きる」状態ですね。ご存知のとおり、数万円をお支払いいただければ、一夜の夢として男冥利に尽きる状態は入手できます。残念ながら翌朝にはたいへん空しい気分になりますが。
■女冥利という表現もあります。大店の若旦那に結婚を申し込まれ、いったんは断ります。「彼女と結婚できないのならもう生涯所帯を持つ気はない。一生嫁は貰わぬ」と男が嘆いていると聞いて、「それほどまでにいっていただくのをお断り申したら女冥利が尽きます」といって承諾してしまう。ちょっぴり悲しい上方落語「菊江の仏壇」の一場面です。
■「冥利が悪い」という形で使われることもあります。「ありがたすぎてばちがあたる」という意味ですね。また、「神仏の加護を受けられない」という意味でも使われます。「ほうぼうの借金を踏み倒して江戸から逃げてしまうのではあまりに冥利が悪いだろう」。これは「ばちがあたる」という意味と「神仏の加護を受けられない」という意味の両方が含まれているのかな。
■もうひとつ。「職業や身分を表す語の下に付けて、それにかけて誓うという意を表す」とも辞書には記されています。古い芝居には、「盗人冥利、嘘はつかねぇ」なんて台詞がありました。泥棒には泥棒の誇りがあるようですね。
■「冥加(みょうが)」という言葉も、「気がつかないうちに授かっている神仏の加護」という意味です。「思いがけない幸せ」という意味でも使われます。時代劇では、「命冥加な奴じゃ」なんて表現をよく耳にします。歌舞伎の「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」では、太政大臣の時平が、「…にくき奴なれど、松王が忠義に免じ助けくれる。命冥加な姐虫(うじむし)めら」と、あたりをにらみつける場面があります。蛆虫とののしられたのは梅王と桜丸。時平の政敵菅丞相の部下たちらしい。
◆参考*1:書籍「名作歌舞伎全集2 忠臣蔵・菅原伝授・義経千本桜」東京創元社
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◆冥利 - 日本語を味わう辞典(笑える超解釈で言葉の意味、語源 ...
https://www.fleapedia.com/%E4%BA%94%E5%8D%81%E9%9F%B3%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9/%E3%81%BF/%E5%86%A5%E5%88%A9%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B/
冥利(みょうり)とは、漢字ではあの世からの(冥)ご利益(利)といった意味で、仏教の因果応報の思想に基づき、善業の報いとして神仏から授けられた思いがけない利益のことをいう。一般的には、ある立場、地位、 職業にいることによって受ける恩恵を言い、「○○冥利に尽きる」という言い方をする。例えば、役者は大喝采を受けて「役者冥利に尽きる」と言うが、それは「この大喝采は役者になったからこそ得られる最高の恩恵(幸せ)だ」という意味である。このように「冥利」は金にかえられないような大きな恩恵について用いられる。建設官僚になったので建設業界に天下り先ができたとか、テレビのレポーターをやっているので高級料理をタダで食えるというようなみみっちい恩恵については、「役得(やくとく)」という「その役割についたことで得られる利益」というみみっちい言葉が適している。(CAS)
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