私、希少がんP-net患者です

1996年に膵臓手術時は病名も不明。
膵内分泌腫瘍は10万人に一人の希少がん。
通称名 P-net(ピーネット)

膵臓に何か・・・

2012年02月24日 | 日記
これは1996年頃の記憶や日記に残してある事を合わせて書いています。
医療環境もずいぶん以前のものですから今現在の治療などとは違う事が多いかもしれません。

では、続きます。
前回書いたように私の不調の原因がどうやら膵臓にあるらしい事が分かりました。

膵臓とはこれまで気にした事のない臓器です。
気にする必要がなかったし、膵臓に何か自覚症状があるものなのかどうか…
実際、膵臓は沈黙の臓器と言われ、何か異常があっても何も自覚する症状がない事も多いそうです。

ちょうどこのころ、時代劇で有名だった俳優さんが膵臓がんで亡くなられたニュースがありました。
膵臓がどこにあるのかすら意識した事がなかったのに突然膵臓の事であたまがいっぱいになってしまいました。

実際に膵臓は外から検査できないので画像で先生が判断して手術が適用になるかもしれないとのことで外科に移ったのですが、それでも一応薬での反応をまずは試したいと点滴で腫瘍が小さくなるかどうか数日間注射をして様子を見ました。

何日かしてまたCT検査などで大きさを見ましたがあまり変化がなく…

私の腫瘍は、膵臓の下の方(尾部)に握りこぶしくらいの大きさの腫瘍があるそうで
それが周囲の胃とか腎臓、脾臓などを圧迫していて血尿が出たという事なのです。

膵臓自体は自覚できる症状が何もなかったけれど、大きな腫瘍が周囲の臓器を圧迫してあの不快感が起きていたり
朝の目覚めから胃の辺りが硬くなっていたのも胃の後ろの腫瘍が大きかったからなのです。
腎臓辺りをずっと圧迫していたので血尿と言う形で最悪の状況を目で確認できるように分からせてくれたのです。

先生がおっしゃるには、膵臓という臓器の病気は亡くなってから分かる事の方が多いそうで
私のように大きな腫瘍があって何かしら自覚できる症状があったのはよいことだったと言われたのです。

でも、腫瘍がいつからできてこの大きさになったのか、それは分からない事だそうです。
生まれた時から小さな芽のようなものがあったかもしれないし、何かの時にできたのかもしれないと…

医学と言うのはまだまだ分からない事がたくさんあるんだなぁと人事のように感じたものです。