花守

四季の花はそれぞれやさしく咲きこころなごみます
折々に咲く花を守りこころかすめる思い出など綴ってみたいです

本当は

2016年01月13日 08時45分47秒 | 日記
小さい頃のことです
市内電車に乗っていて母は幼い子供を車内でおとなしくさせるために
「おとなしくしないと子取りに連れていかれます」と私に言っていました
母がいう子取りというのは
鼻が高くてとがっていて目はとても青いのです
肌の色は白くて透きとおっています
そして着ているものは真っ黒い洋服で裾丈はながくてカガトまであります
異人さんなのです
その頃よく車内でみかけていました

その頃よく歌った童謡の「赤い靴」でも
赤い靴をはいた女の子が異人さんに連れられて行ったのです
だからそんなスタイルの人を電車内で見かけると幼い私 それは借りてきた
猫のようにおとなしくしていたものです
目が合うとその人は柔和な笑顔になるのです
それで私は“絶対に連れて行かれないから!”と私のこころは凍って警戒心を
覚えたものです

その人が修道女であることは後で私にも解ったことなのです
神様に仕えて一生を神様とともに生きることをお約束している修道女さまが
よそ様の子供を取っていくことなど決してない筈ですから

お母さん あなたは大変大きく間違っていましてよ