花守

四季の花はそれぞれやさしく咲きこころなごみます
折々に咲く花を守りこころかすめる思い出など綴ってみたいです

雛飾り

2020年02月08日 10時27分17秒 | 日記




ことしもお雛様を出しました
早春のこんな日は心穏やかに感じるのです
母は原爆で消失した私のお雛様のことで
きっと私をふびんに思っていたのでしょう私のために
こつこつと木目込みで内裏雛を造ってくれたものです

その頃に母は手の指の腱鞘炎を患っていたので無理ができなかったのに
私は「無理をしないでゆっくりでいいから」と言っておきながら
こそっと母の部屋に入って
“今日はどこまで出来たかしら”と観察したり
悪い娘でしたこと
お雛様も少しずつあちこち傷んできましたが
いつまでも母の優しさを感じられるのです




毎年待合の床には決まって雛の絵の掛け軸を出します
”三千歳の桃の盃とりどりに
   いずこも今宵は仙人の宿」

そう 白酒を買っておきましょう