虎杖(いたどり)の和太鼓チームGMの徒然なるブログ

和太鼓チームのマネジメントをして、感じたことやコラムを掲載していきます。また、和太鼓や音楽で観たことも書いていきます

和太鼓演奏における「盗用」について(追記あり)

2021-12-21 22:36:08 | 和太鼓関係者が心得て欲しいこと

最近、和太鼓を取り巻く環境は刻々と変化しているが、私たちの周りでも和太鼓に関する色々なことが起こっている。

しかも、最近はあまりいいことじゃないことが起こっている。

その一つが、タイトルの「和太鼓演奏における『盗用』」である。

そのある団体(チーム)は、前から細かいことは、うちらの演奏の一部を真似することはあった。

でも、さすがに最後の盛り上がる場面まで真似されたら・・・これは許せなかった。

 

少しだけ、自分たちのチームの組織のことをお話をします。

私はプロ野球やプロサッカーで言うところの「GM職」にあたります。

私の仕事は、和太鼓のメンテナンス、太鼓や用具とお金の管理、ホール練習の確保、公演依頼の取りまとめ、公演の段取りの打ち合わせ・・・などです。

和太鼓を指導する「コーチ」は別にいます。

私たちの曲を作曲されているのも、そのコーチです。

会議などは、私が出ることが多いのですが・・・

 

それで、最後の場面の「盗用」に関しては、相手側の担当者に第三者を通して、話をしてもらっています。

仕事とは言え・・・本当に面倒な仕事だな・・・と実感しています。

 

常に和太鼓の時代の流れを見て、コーチの方も勉強をしてとても研究をされているので、素晴らしい曲が出来上がっています。最新のリズムや打ち方も取り入れています。

そのコーチへの対価(指導料)は、当然発生していますし、お支払いをしています。作曲をされた場合は、その作曲制作料もお支払いをしています。

お金だけの面で言っても、こちらとしては負担しています。もちろん、コーチが勉強されて研究されていることも含めると、本当に莫大な時間と労力を使っているはずです。それなのに、その団体(チーム)は負担ゼロで、いとも簡単にコピーしてしまうのでしょうか・・・。

私たちがプロの和太鼓チームから曲をお借りするとき、当然、先方と連絡を取ります。そして、場合によっては使用料をお支払いすることもありますし、色々な決まり事を確認の上、順守をしなければなりません。

面倒でもそういう手順を踏むのが当たり前だと認識しているのですが・・・、その団体(チーム)は何を考えているのでしょうか。

 

(追記)上記の投稿は「大会曲」や「コンクール用の曲」となります。公演などでは基本、オープンにしていいと思っています。

 

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和太鼓における「戦術」と「臨機応変」

2021-09-07 23:30:59 | 和太鼓の曲や技術指導など

先日、サッカー日本代表がW杯アジア最終予選に挑み、オマーン戦を落としました。以下の記事を見て、和太鼓のチームでも言えるのかな・・・と思います。

共有不足が招いたオマーン戦の大失態。指揮官が強調する“臨機応変さ”もまるで見られなかった(SOCCER DIGEST Web) - Yahoo!ニュース

サッカーでもバスケットボールでも、選手たちに色々な「戦術」を叩きこみます。

和太鼓の演奏でも、みんながイメージを共有するためにたくさん話し合う。スポーツで言う「戦術」を叩きこむように。

「臨機応変」と言うのはいい言葉で、和太鼓の演奏でも「臨機応変」ということは多々あるが、それは「戦術」である演奏イメージをしっかりと共有している上で活かされるでしょう。

「臨機応変」で、とてもいい演奏をしている和太鼓チームもあるが、それは何度も何度も「戦術」を練習した上のものであるでしょう。

ただ、「臨機応変」の動きと言うのは、サッカーでもバスケットボールでも和太鼓でも、とても目を引く。

しかし、それをすぐ真似ようと思っていても、技術力がないと同じように行動するのは難しいでしょうね。

このコロナ禍で、自分の和太鼓チームも練習は出来ていないが、だからこそ、みんなで「イメージの共有」をしている。

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コンテストやコンクールに参加するときに・・・

2021-08-30 21:34:45 | 和太鼓関係者が心得て欲しいこと

和太鼓を突き詰めていくと、どんなチームでも「コンテストやコンクールに出場しよう!」となるのは自然のことである。

自分たちの技量を確かめる意味でも、コンテストに出場することは大変意義のあることである。

審査員から講評もいただけるので、第三者の視点から自分の欠点を見てもらうこともできる。

しかしながら、和太鼓の世界でも、コンテストに対して熱が上がり過ぎて、宜しくない行動に出る指導者やチームがあるし、事実、私や私のチームがその光景を目の当たりにした。

改めて、その宜しくない行動を書き出すと・・・

 

1.有力チームの誹謗中傷などを言う

2.有力チームの曲の一部を無断で奪って演奏する

3.演奏を妨害する

 

誤解の無いように書きますが、ほとんどの和太鼓チームは、とても紳士的で話していても清々しさすら感じます。

ただ、一部の指導者やチームがこのようなことをしてくるので、本当に困る。

具体的に書こうと思ったのですが、身バレするのと、注意喚起ということで留めておきましょう。

もし、具体的に知りたいと感じましたら、個別にお願いします。

 

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和太鼓は打ち込めば打ち込むほどいいけど・・・

2021-08-29 23:27:56 | 和太鼓の曲や技術指導など

和太鼓はとにかく練習をしないと上手くはならない。

あるプロの方が「1発を見せるために、1万発を撃ち込む」と言っていましたが、これ自体はその通りだと思う。

でも、あるレベルになると、打ち込むことばかりがいいとも限らない。

自分が指導するときは、「ここまで上手くなったな・・・。じゃ、この先、どうする?」と疑問を投げかける。

ここで教えてしまったら、何でも指示待ち人間を作ってしまうので、一度考えさせることも必要かと思っている。

何人かの和太鼓関係者の言葉を借りると、

「無心に打ち込むと、自然と表情が豊かになり、声が出るようになる」

「用意周到に練習をすると間違えないという安心感が得られるが、同時につまらない感覚になる。だから、次の打ち、次の曲のときは何かを変えてみるという『挑戦』をしてみるといい」

この辺にヒントがあるんじゃないかな?と思う。

 

少し関係ない話になりますが、比較的広い範囲で打たれている曲があります。比較的、力強い曲です。

私のチームでも、その曲をやっています。

そのときに、振りとかパフォーマンスが先行してしまって、打ちが疎かになってしまう。

そのときに言うのは「型破り」と「型無し」は違うことを伝える。

「型破り」は、最初に「型」があってそれをしっかりと身に付けた上で、個性を出すためや、チームの色に合わせるためにアレンジすること。

「型無し」は滅茶苦茶にやっていること。最初から最後まで滅茶苦茶になってしまうこと。

そういうことも心得ておくと、和太鼓演奏により深みが出るのでは・・・と思います。

 

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和太鼓だって、生き物や魂はあるよ!

2021-08-26 22:42:58 | 和太鼓関係者が心得て欲しいこと

和太鼓を指導していると、他のチームを訪問することもあります。

しかし、驚くような現実も目の当たりにする。

それは、方法や仕組みの違いとかそういうレベルの話じゃないこともある。

一番驚いたのは、皮が破れた長胴太鼓や桶太鼓が、裏の倉庫に積み上がっていた風景を見たときだ。

(多分、20台近くあった)

 

「おいおい・・・それは無いだろ・・・」

 

正直、和太鼓の指導者のモラルや倫理の問題だろうな・・・と思う。

そこで学んでいる生徒たちは、それでいいと思ってしまうから、やっぱり、指導者がしっかりと和太鼓のことを教えてあげないといけないと思う。

案の定、そこのチームの演奏は、年々衰えていく感じでした。

こんなに、和太鼓そのものを粗末に扱うチームは、いい演奏が出来るとは思わない。

 

和太鼓というのは、地球の恵み、生き物から作っている。

胴の部分は欅などの木をくり抜いて出来ているし、皮は牛の皮膚を用いている。

(個人的には合板より、くり抜きの方がいい音が出ると思っています。)

和太鼓職人が何年もかけて作ることもあるから、職人の「魂」も入っていると言ってもいい。

 

和太鼓に穴が開いたのを放置すると、内側が生の空気に晒されてしまうので、内側が痛み、音も変わってしまう。

そういう放置された和太鼓の姿を見て、とても悲しくなりました。。。。。。

和太鼓だって、まだまだ生きているよ・・・。和太鼓みんな泣いているよ・・・。

だったら、それらの太鼓を引き取って、全部修理したくなります・・・。

 

ただ、立場上、そんなことは言えない。だから、自分は・・・自分のチームにとっても、もう、このチームと関わらないことにしました。