和太鼓を指導していると、他のチームを訪問することもあります。
しかし、驚くような現実も目の当たりにする。
それは、方法や仕組みの違いとかそういうレベルの話じゃないこともある。
一番驚いたのは、皮が破れた長胴太鼓や桶太鼓が、裏の倉庫に積み上がっていた風景を見たときだ。
(多分、20台近くあった)
「おいおい・・・それは無いだろ・・・」
正直、和太鼓の指導者のモラルや倫理の問題だろうな・・・と思う。
そこで学んでいる生徒たちは、それでいいと思ってしまうから、やっぱり、指導者がしっかりと和太鼓のことを教えてあげないといけないと思う。
案の定、そこのチームの演奏は、年々衰えていく感じでした。
こんなに、和太鼓そのものを粗末に扱うチームは、いい演奏が出来るとは思わない。
和太鼓というのは、地球の恵み、生き物から作っている。
胴の部分は欅などの木をくり抜いて出来ているし、皮は牛の皮膚を用いている。
(個人的には合板より、くり抜きの方がいい音が出ると思っています。)
和太鼓職人が何年もかけて作ることもあるから、職人の「魂」も入っていると言ってもいい。
和太鼓に穴が開いたのを放置すると、内側が生の空気に晒されてしまうので、内側が痛み、音も変わってしまう。
そういう放置された和太鼓の姿を見て、とても悲しくなりました。。。。。。
和太鼓だって、まだまだ生きているよ・・・。和太鼓みんな泣いているよ・・・。
だったら、それらの太鼓を引き取って、全部修理したくなります・・・。
ただ、立場上、そんなことは言えない。だから、自分は・・・自分のチームにとっても、もう、このチームと関わらないことにしました。