24日(火) 見晴し 弥四郎小屋から三条の滝へ
小屋の朝は早い、天気予報では朝、9時頃から雨とのこと。何とかもってくれればと祈る。
7:00 小屋出発
別の小屋に宿泊していたツアーの団体は30分以上前に尾瀬ヶ原を歩きだした。80名ほどが九州や関西方面からツアーに参加したとか。 小屋の前の木道をまっすぐ進み竜宮を通り牛首分岐、そして山の鼻から鳩待峠へと進むのだろう。いくつかのグループになって列を作って木道を歩いて行った。私たちも帰りはそのコースを歩く予定だ。
関西から来た5人の女性グループは尾瀬沼まで歩き、尾瀬沼にもう一泊して車の置いてある戸倉までバスで戻るとのこと。あと、一泊できたら尾瀬沼も歩けるのだけど・・・・。手を振ってお互いの無事を祈って別れた。みんな他人ではあるけれど一期一会で、何かしらの縁があって遭うことが出来たのだから皆、幸せでね。
私たちは、三条の滝を見てから鳩待峠に戻ることにした。滝の往復と鳩待峠まで今日は7時間以上歩くことになりそう。
小屋からの木道を歩いていたら前方に小動物を発見!! テン?イタチ?タヌキ?遠いので分からない。オットット様に伝えても彼には近視だから見えない。
望遠で写して・・・・と頼んだ。以前、中央アルプスの駒ケ岳を歩いていた時ライチョウのヒナが現れた。もたもたとして写しそこなったことがある。あの時は、本当に足元にまで現れたのに・・・・・オットット様は、『ハトかと思った・・・』なんて。標高3000メートルにハト? 笑っちゃう。
今度のシャッターチャンスは逃したくない。私のカメラはバッグの中だし、私は望遠レンズを使うのは苦手。オットット様のビデオカメラは結構、望遠がきくから頼むわよ~~。
あら、何かくわえているぅ~~。オットット様には見えない。ビデオカメラで写して後で見ると獲物をくわえているのがはっきり分かる。
木道の上を歩いていた時、何箇所に、死んだばかりと思われるカエルやネズミの小動物が横たえていたのを発見した。そしてその辺りの木道が濡れていた。小さな足跡も木道の上に残っていた。
『何か動物が木道の上に上がっていたみたいだね。』 そう言いながら歩いていた時だった。
山の動物に詳しい人に写真を見せたところ、何と オコジョ とのこと。アルバイトで働いていた小屋の従業員の若い女の子 『見たことがないわ~~。!!』 と言った。
なんという、ラッキー!! 朝からついていた。警戒心の強いオコジョと出会うことは、めったにないことと教えてもらった。
7:40 平滑の滝 着
展望台まで行って見た。急流の川と言う程度だけど豊富な水量で流れる滝を見られて嬉しかった。
平滑の滝まではスムーズに来たが、三条の滝への山道はあちこちがぬかっていて歩きにくかった。そのせいか時間がかかったような気もした。標識も少なく、小川を渡るときくらい、道標があると良いのにと思った。小川を2回渡り展望台に到着。
三条の滝 8:45 着
見に来て本当に良かった。 お天気もまずまず ラッキー!!
三条の滝は尾瀬が原の水、全てを集めて滝となるらしい。渇水期には水量も細り、滝は三筋になるらしいのでその名前がついたとか。水量も多く轟音を立てながら落ちる滝の水。マイナスイオンたっぷり。
11:00 弥四郎小屋
帰りは来た道を戻った。荷物を預けた弥四郎小屋に行く。小屋の前で早昼をとり、食後のコーヒーを弥四郎小屋の喫茶店で飲んだ。美味しかった。
11:50 竜宮 着
竜宮の辺りは白樺などの木が林のようになっていた。尾瀬ヶ原の海に浮かぶ、木の生えた島。竜宮という名前の所以かな?
12:30 牛首分岐 着
逆さ燧が写る池。 燧岳がだんだん遠くなり
至仏山が近くなってくる。
怪しい雲が山にかかり雨も降りだしそうな感じ。雷鳴も聞こえる。
13:20 山の鼻 着
ここから鳩待峠までの1時間半くらいの緩い登り坂が続く。予定通り3時頃のバスに乗れそうだ。
チア~ズ!! 丸ごとの花豆の入ったアイス。カップもコーンで嬉しい。 東電小屋の花豆アイスはすりつぶしたものだったが、それも美味しかった。
14時30 鳩待峠 着
乗り合いタクシーが待機していて、人数が揃うと出発とのこと。私たち二人が乗るとすぐに出発。(料金はバス代と同じ920円) 走り出したらすぐに雨が降り出した。車の屋根を激しく打つ音がする。大雨だ。
戸倉の駐車場。激しく降る雨にここでレインウェアを着るオットット様。
タクシーの運転手さんから昨日も大雨が降ったと聞いた。東京の三鷹や調布でひょうが降り大変だった事も聞いた。丸沼のペンションで見たテレビニュースの画像を見て驚いた。大きなひょうが流れて行く。まるで氷河のようだ。
尾瀬にいた二日間、雨にはほとんどあたらなかった。鳩待峠に歩いて行く途中、ポツリポツリと来たが濡れるほどでなかった。
やっぱり、私って 晴れ女 !! 実感。
『お天気についている人生って幸せですよ~~~。』 ペンションのオーナー言われた。私もそう思う。
⇓23586歩 オットット様の歩数計。 私の歩幅は彼より狭いから・・・・27,000歩はかたいでしょう。
オコジョとイタチは同じ仲間のようです。私達が見た小動物はオコジョでなくイタチに思えますが、どちらでも尾瀬ヶ原の木道の上で出会ったのは嬉しい事でした。
http://www.geocities.jp/tusu6/itati.htm